金なし信用なしコレクターは用済みである

 お久しぶりです。

 相も変わらず飽きもせず、巷に蔓延る副業の広告をみて、沸々と怒りのような感情が湧いてきて抑えられなくなったので帰ってきました。逆恨みの時間です。

 全ての副業商材は、金と社会的信用がある人向けである

 私が副業商材に対してどのようなイメージを持っているかは、たとえば以下の記事を読めばわかると思います。

 ザ・負け犬の遠吠えと思ったことでしょう。否定はできませんが。

 まだ貯金があった頃は、商材費を一括で支払い。多少減ってきても、分割払いやリボ払いでなんとかしました。ショッピング枠で対応できない時はキャッシング(借金)もしました。キャッシング枠のためにクレジットカードを増やすこともありました。

 それで現在はというと、貯金は底を突き、収入も少ないのでこれ以上支払いを増やすわけにはいかず、新たにクレジットカードを作れる信用もありません。正社員ではないので尚更です。もう無茶な冒険はできないわけです。

 しかし、それでも某動画投稿サイトを見ていれば必ずと言っていいほど流れる広告。私の場合は、やはり副業系が特に多いです。広告主には申し訳ありませんが、「ケンカ売ってんのか?」って思います。

 やり方が何も変わってはいない。

よくある二択

1.無料で教材を受け取り自由な生活を手に入れるか

2.不安な将来に怯えながら不自由な生活を続けるか

 という両極端な二択を迫る広告。

 1は実際は無料分の情報だけで成功するのは現実的ではなく、高額な商材が控えています。

 2はたしかにそうかもしれません。しかし、人生が確定したわけではなく、他に優良な商材と出会うかもしれない、何か劇的な出来事があるかもしれない、あるいは1が詐欺かもしれないわけで、2は一応次がありますが、1は下手したら破産です。

安くない金額ですが……

「安くない金額ですが、成功すればすぐに元を取ることができます」

「○○万円という価格ですが、私はかなり安いと思っています」

 上記はLPでよく見られる文句です。

LP(ランディングページ):
商品を売るための宣伝ページ。コンテンツ販売において最も重要なページ。つらつらと宣伝文句が綴られており、非常に縦長。実績や実践者の声を掲載していることが多いが、捏造は簡単なので鵜呑みにしてはいけない。時間制限を設けている場合もあるが、焦らせて購入させる意図のため、タイムリミットで実際に購入できなくなるケースは少ない。このページで見るべき箇所は、金額と特商法のみ。特に特商法は詐欺の判別に使われることが多く、必ず確認すること。確認方法はネットで調べればゴロゴロ出てくるのでここでは省略する。

 商品の価格というのは、ざっくりとコスト+利益で構成されています。しかし、情報商材というものは、一度構築してしまえばコストがかかりません。実体がないためで、仕入れコストや在庫コストもかからず、物理的なスペースも必要ありません。かかるのはサーバー代やドメイン代くらいではないでしょうか。

 売れればほぼ100%が利益となる情報商材の価格はどうやって決められているのかは、私にはわかりません。しかし、期待できる成果は絶大なもののため、"多少"高額なのは仕方のないことなのでしょう。

 要するに、販売者は「借金をしても購入する価値がある」と暗に言っているのです。なぜ高額なものに手が出せないか、それは将来的に生活ができなくなるからです。しかし、そうならないのであれば購入も視野に入るはずです。

 元なんて取れない可能性の方が圧倒的に高いはずですが、販売者は自信満々です。当たり前ですが、借金は自己責任です。

あなたはもう成功したようなものです

 過去に商材を購入した経験です。

「現状を変えるという決断ができたあなたは、もう成功したようなものです」

 販売者は、高額な商材を購入したという決断力をまず褒めてきます。

 なぜこんなことをするのか。詳しい理由はわかりませんが、言い分としては、「決断ができるのはすごいこと」だからです。

 ノウハウコレクターにとっては、(もちろん支払える範囲で)大金を支払うなんてことは大した障害ではありませんが、普通は大変なことらしいのです。

 大金が支払えることと、行動を継続することは全く別だと思うのですがどうでしょうか。

「大金をかけたのだから、やらなければもったいない」

 という理由で行動ができるのは最初だけです。継続をするには至りません。

いつまでチャンスを逃し続けるんですか?

 上記と逆に、なかなか購入を決められない人に対して、メルマガなどで煽って来る場合もあります。

 決断ができないことを執拗に責めてきます。

「サポート体制もあるので安心」

「返金保証もあるので安心」

 それなのになにがまだ不満なのか、と。

 やらない理由なんてないだろ、と。

 まず、私はサポートというものをあてにしていません。理由は以下の記事で述べています。

 次に、返金保証もあてにできません。

 というのも、基本的に返金の条件が厳しいからです。

 行動を継続して、サポートもフルに活用して、しっかり進捗も報告をする。助言を活かして万全を尽くした結果、稼げなかった場合にのみ返金を受け付けるものなのです。

 間違っても、ろくに実践もせずに稼げなかったからといって返金ができるわけではありません。

 行動ができない人への救済措置なんてものはありません。

用済みとなった私

 変わり映えしない副業商材の広告を見ていつも思います。

 「こんな広告に踊らされてしまう人が可哀想」と。

 商材を買い、挫折し、また買い、挫折し、借金して買い、挫折し、また借りて、挫折。

 こんな人間を増やしながら、相手は私腹を肥やしているのです。

「買わなきゃいい」

「行動しない方が悪い」

 その通りです。無計画に金を使うのも、それを活かさないのも自分です。

 しかし、例の二択で1を選んだ結果、借金まみれで容易には抜けられない不自由な生活を招いていることもたしかです。

 サポートや返金だけでなく、「行動継続保証」もないと万全とは言えませんよね。

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