ご案内できる場合のみご連絡差し上げます
3月に派遣期間が満了となり、人生初めて親のスネをかじる生活となりました。
とはいえ、借金返済分は自分なのでかじるのは最低限で済んでいます。
まあ、どちらにせよ実家は金がないので返済を頼ることはできないわけですが。
しかし当然、私には殆ど蓄えはないのでいよいよ仕事を決めないとヤバイ状況に陥っています。
派遣が終わる前からずっと探して応募をしているのですが、これがまあ決まらない。というか音沙汰がありません。
そういうわけで、今回は派遣会社に対する愚痴をこぼしていきます。
派遣は本当にクソ
昔、「正社員はクソだ」ってすごく思っていました。
人生規模で精神的時間的束縛を受けるというのが私には受け付けられなくて、安定とか保障とか信用とかに縋って生きるのはごめんだと思ってました。
いや、現在もそれは変わってはいません。
アルバイトは比較的束縛が緩いですが、給与が安いです。
借金返済を考えると、どうしても足りません。
そういうわけで、派遣で仕事をしていたのです。3月までは。
しかし、ある程度やる気を示せれば(給与はともかく)簡単になれそうな正社員よりも、派遣はクソです。
うまいこと仕事が決まればいいのですが、それまでが本当にぞんざいです。
「このご時世だから」? そんなことは関係ありません。
派遣は無駄がある
正社員を目指す就活と違い、派遣の場合は「派遣登録」というセクションがあります。
これが無駄です。
まず派遣登録のパターンは2つです。
1.求人サイトから応募した仕事を扱う派遣元から登録を促す連絡が来る
2.直接派遣会社のホームページから登録を申し込む
1は、求人を掲載しているサイトから仕事に応募した時、その仕事を請け負っている派遣会社から、先に派遣登録をするようにメールか電話で連絡が来ます。
2は単純に、派遣会社のホームページへいって登録を申し込むだけです。
ゲームに例えるなら、1はゲームソフトを買う前にゲームハードを買って下さいと言われ、2はゲームハードのみを先に購入するようなものです。
基本的には1のルートだと思うので、1を前提に進めます。
社会情勢的に昨年度はウェブ上での派遣登録が主流でしたが、最近ではまた派遣会社に直接赴いて登録会に参加するようになってきた気がします。
ウェブ上なら自宅で完結するのでスマートです。
問題なのは、登録会に行かなければならない場合です。
登録会にて登録後に、ようやく最初に応募した仕事の選考が行われるのです。
どういう意味かわかるでしょうか?
とても魅力的な案件だと思ったからこそ、その仕事に応募したはずです。
つまり、他にも応募している人は腐るほどいるわけで、よほど優秀な経験や経歴がない限り、まず間違いなく選考落ちします。
わざわざ時間とお金をかけて足を運んでも、十中八九無駄になります。
さらにいえば、既に他の人で決まっているのに掲載したままなんて可能性も考えられます。
派遣会社は登録人数を増やしたいがために、サクラまがいなことをして非常に効率の悪いことをさせてくるのです。
彼らは我々をただの数としか思っていません。
基本、連絡が来ないのは就活と同じ
就活(正社員への就職活動)をしていると、
「応募したけど連絡が来ない」
「面接の合否の連絡が来ない」
など企業からいつまで経っても連絡が来ないことはザラです。
これは派遣でも同じです。
派遣登録をして、はじめに応募した求人の選考に入りますが、前項でもいった通り連絡が来ることはまずありません。
その後も、応募を繰り返しますが連絡が来ることはほぼありません。
「選考を通過した場合のみ○営業日以内に担当者よりご連絡差し上げます」
応募後の自動応答のメールにはこのような注釈がある場合も多いです。
無断で連絡なしなのは法人として社会人として人間として失格ですが、事前にいえば誠実的かといえば、そうでもないような気もします。
それはなぜか?
人間は忘れる生き物だからです。
法人同士のやり取りであれば大金が関わるでしょうし、忘れないように細心の注意を払うでしょうが、相手が取るに足らない落伍者であれば話はべつです。
ただでさえ母数が多く、処理をするのは大変でしょう。
だから、うっかり抜けてしまっても仕方がありませんよね?
(私は断じて同意しかねますが)
このことから、連絡が来ないという事実には「本当に選考をしたのか?」という疑念が常に付きまとうことになります。
採用者が決まった段階で、一斉送信でもいいのでなんらかの連絡をする方が誠実的ではないでしょうか。
え? 「誠実さだけでは仕事は務まらない」?
そうですか、ならそれがあなたの限界です。
「○営業日以内」の罠
「○営業日以内に連絡を差し上げます」という表現には大変な語弊があります。嘘と言っても過言ではありません。
例えば3営業日以内と言われた場合、応募が午前ならその日中、午後でも翌日中に連絡がなければ落選しています。
はい、期限はほぼ関係ありません。
選考通過者が決まればその段階ですぐに連絡をするでしょうから、遅くとも2日目中に連絡がなければ見込みはないでしょう。
例えば「○日の18時までにご連絡がない場合は~」と言われ、数日後に最終日が来ました。現在時刻は17時50分です。
……あと10分以内に連絡が来るわけないじゃないですか。
会社でなんらかのいざこざがあり、仕事が後手後手になってしまった場合以外はあり得ません。
会社は派遣者に目星を付けたら他の人間は平気で放置して、無駄に長く設定した期限いっぱいまで応募者をいたずらに不安にさせるのです。
今までイライラしたこと
誰得ですが、この1年間の仕事探しで私が経験したイライラを紹介します。
1.「取り扱う商品はお菓子なので、このご時世でも安定しています!」
まだ正社員で就活をしていた頃です。求人で「安定」を文句にしていたのに、内定が決まり初出勤日の連絡待ちの時「受注量が半分になってしまったので、すぐの採用はできません」とはねられました。数か月後に一度電話が来ましたが、その時は既に気が変わっていたのと、憤りがあったので無視しました。
2.「案件が決まったら内定ということで……」
これまた正社員で就活していました。エンジニア派遣です。面接をして珍しく通過したはいいものの、案件がないとのことでした。営業から案件の連絡が来て、先方と打ち合わせをし、任されれば内定という段取りでした。しかし、打ち合わせの日程を入れても、先方から「○○の経験者が良い」と白紙にされ、私にも派遣の仕事があるのに「2日後の月曜日はいかがですか?」と急な日程ばかり要求して来るので、一度無視をしました。以降、営業から連絡は来ていません。
3.「この後お送りしますので、そちらからご対応ください」
詳細は忘れましたが、求人に応募した後1週間放置されたので電話をしてみました。「メール来てませんでしたか?」といわれ、メールを送るのでそっちから対応するように促されました。電話の後メールがすぐに届き、「誠に残念ながら今回はご期待に添えない結果となりました」と書かれていました。「メールにて失礼とは存じますが、何卒ご了承ください」直接伝える機会がありながらこんな仕打ちする方が失礼では?
4.「明日には結果に関わらず連絡します」
正社員での応募で、電話面接をしました。結果に関わらず連絡をするとのことでしたが、ひと月経っても連絡は来ず、ダメ元でメールを送りました。当然不採用のメールでしたが、内容がコピペ回答で大変憤りました。電話面接なのに「弊社までご足労いただき~」。しかも面接をしたのは社長でした。社長が直々に期日の約束を破ってくるって贅沢ですよね。
余談ですが、この会社のホームページには社長の自分語りがありました。「28歳の時に未経験で当業界に入り~」とあって、私はそれより若くて経験もあるのに、平気でこんな不義理を働いていて、所詮はキレイごとを並べ立てるだけの有象無象企業でした。はじめて「早く潰れろ」と思いました。
5.「応募条件には書いてないんですけど」
もう派遣で探している時です。3月に入り、派遣期間満了が迫っていた頃に応募した仕事で、電話にて「Accessのご経験はあるでしょうか?」と聞かれ、ないと答えると「Accessの経験者が良いと言われまして……」と後出しジャンケンをされました。そんな条件があったら応募していません。というか教えてくれればたぶんできますよ?
6.「4月中からになる可能性はかなり高いですね」
つい最近のことです。派遣会社にはプレミアムオファーというものがある場合があります。どのような条件の人に出しているのかはわかりませんが、はじめて社内選考を通過したのです。そして、派遣会社の営業の方と2人で職場見学に行きました。滞りなく終了し、最後に営業とヒアリングをした際、求人に記載の開始日は5月でしたが、早まって4月中になる可能性が高い旨を聞きました。あまり人がいないようです。次の日、電話を折り返したところ「お力になれず申し分けございません」と機械的に言われて全て白紙になりました。
たしかに職場見学時は満点の対応ではなかったと思いますが、致命的なミスもしていないはずでした。質問にはしっかり応えましたし、話も目を見て聞いていました。誰がどうして不採用にしたのかわからず未だに納得できていません。最初で最後のチャンスだと思っていただけに、どんづまりです。
社内選考が通らない理由を考える
それにしても驚くほど連絡が来ない。
PC操作の実務経験や接客経験があり、主にデータ入力で探していて、応募条件や経験もしっかり守って応募しているのですが、どうしてでしょうか。
時期的な話を抜きにしても、全く来ない。
そこまで考えた時、とある仮説にたどり着きました。
「学歴で足切りにされているのでは?」
私は高卒です。
2年間職業訓練校に通いましたが、学歴にはならないので高卒です。
就活の際に学歴フィルターがあるとかないとか、そんな話を聞いたことがありました。
応募者が多すぎて、ある程度ふるいにかけるために学歴で機械的に絞っているのでは? と考えたのです。
それは大手企業だけかと思っていますが、妙にしっくり来る仮説なだけに完全に否定はできないという結論に至りました。
もし、それが本当なら詰んでいます。
どうしようもないことを引き合いに出されるのが、私は一番嫌いです。
学歴なんて過去をやり直さない限り対策のしようがありません。
実家に余裕がないから、なんとなく就職の方が良いのかなと考え、成り行きで公務員試験を受けて、落ちて、その後も落ちて、時期も遅かったので進路相談で勧められた職業訓練校に通うことになりました。その時は学歴になるかどうかなんて考えもしませんでした。
職業訓練校は大学や専門学校と比べ、学費がかなり安いというのが理由でした。
親からは「進学しないの?」みたいなセリフは一度も聞きませんでした。
家に金の余裕があれば、進学も視野に入れたでしょうし、そうでなくとも「金の心配はしなくていい」と言ってくれればまた話は変わっていたかもしれません。
それとも当時、学歴なんて気にも留めず、家に気を遣って親に言うこともなく就職を選んだ私がバカだったのでしょうか。
そのことが今になって首を絞めているのだとしたら、たまたま経済的に余裕がある家に生まれ、あるいは親に「進学しろ」と言われなんとなく進学したような人に機会を奪われることがたまらなく悔しいです。
おわりに
正社員はクソですが、派遣はもっとクソです。
募集が終わっている求人は掲載しない。
落選ならその旨を速やかに伝える。
それだけでもストレスはかなり軽減されるのですが……。
社会に必要とされていない人間に気を遣うわけがないですよね。
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