【旅打ち】高知競馬_2022年10月②
前置き(長いのでスキップ可)
もともと暑い季節より寒い季節の方が好きである上、この夏は暑さとコロ助第7波で割と静かに過ごしてきたワタシですが、それらが一気に解消されたところで迎える競馬の秋。夏場はからっきし走らないのに涼しくなると調子が上がってくる競走馬のように、ワタシのテンションや活動量もアップしてきました。
そのような中、またムクムクと湧き出してきた、旅に出たいという思い。
うーむ、どこに行こうか・・・とりあえず旅先には競馬場があることが必須なので自然と行先は限られますが、しかし競馬場があるところを北から挙げると
の16都道府県と、全国3分の1の都道府県に所在しています。これってなかなかの数ではないでしょうか。
ちなみに20年前は上記に加えて北海道(旭川・岩見沢・北見)、山形(上山)、新潟(三条)、栃木(宇都宮・足利)、群馬(高崎)、広島(福山)、島根(益田)、大分(中津)、熊本(荒尾)にありましたし、ワタシが生まれた年まで遡ると大阪(春木)、和歌山(紀三井寺)にもありました。
特に福山なんてネット投票の普及による売上回復初期(2013年)の中止ですし、中津はいきなりの中止で馬・人ともに悲劇も生んだところ。もうこれ以上の廃止はイヤなので微力ながら貢献していきたいと思います。
・・・すみません、長い前置きの上に話まで脱線気味。
これら16都道府県の中から「土日(具体的には10/29-30)に開催していないところ」を除外すると、残ったのは
北海道(帯広)、岩手(盛岡)、新潟、東京(東京)、石川(金沢)、兵庫(阪神)、高知、佐賀
の8か所になりますが、阪神は電車で6駅先の地元であることから真っ先に除外。金沢・高知・佐賀は直近2か月以内に行っているので除外。あと、今回は1泊2日に抑えたいので遠めの帯広・盛岡も除外。そうすると最終的に残ったのは
新潟、東京(東京)
の2か所になりましたが、JRA東京は「そこまで行かなくても阪神でええやん」という理由で除外。すると新潟になりますが「日本酒と枝豆がウマいところ」というぐらいしか思い付きません。
まぁ今日び新潟の酒も手軽に入手できるようになりましたし、枝豆については、いまワタシの地元・兵庫県では「丹波黒豆」が旬の時期。しかも新潟もJRAですので再び「そこまで行かなくても(以下略)」という気も。うーん、一発逆転ファイナルレースのように消去法で予想すると全馬消えるパターンか・・・
ん?一発逆転?高知?
そう言えば高知には2週間前に行ったけど、あの時は菊間のお供馬走り込みがメインだったし、あとは仕事に託けてのものでもあったし・・・
・・・ということで、めでたく高知が復活採用となりました!
1日目/2022年10月30日(日)
思えば初めて高知競馬場に行ったのは2005年1月。以来17年間ほぼ毎年のように訪問しており、高知に行った回数は通算で20回を超えます。
若い頃はスキーをやっていましたので北海道や長野には10回ずつぐらい行ったことがありますが、20回以上も行っているのは高知だけ。特に東日本の方から見れば大阪-高知間はそこそこ近所のように思えるかも知れませんが、距離的にはちょうど東京-福島間ぐらいありますので、そう気軽に行けるところでもありません。
しかも高知は四国の中でもちょっと行きにくいと言うか、四国山脈を突っ切って行かなければなりませんので鉄道・バス・自家用車ともに結構時間がかかり、何なら大阪・神戸との間に空路さえあります。それでもまた高知に行くのですから、自分の高知好きもここまで来たら大したもんだとひとり感心する次第。
そんなこんなで今回の高知行き、思えば今まで飛行機・鉄道・自家用車でしか行ったことが無かったため、今回は試しに高速バスで行ってみることにしました。
高速バス(三宮→高知)初乗車
この日は朝8時前に家を出て阪急電車に乗り、神戸・三宮バスターミナル8:54発の高知エクスプレス号(JRバス)に乗車。
ちなみにこのバスはJR大阪駅を7:50に出発しますが三宮まで1時間ちょっとかかりますので、尼崎以西の方はたとえ大阪のほうが電車で近くても三宮まで出てしまった方が朝30分ぐらいはゆっくりできますし、且つ電車代を払ってもバス代がそれ以上に安くなります(大阪発6,900円→三宮発6,400円)。
バスは三宮を出発してから40分ほどで淡路島・室津PAで1回目の休憩停車(15分間)。え、もう休憩?と思いましたが、大阪からの乗客にとっては2時間近く経っているので妥当な設定でしょう。
2回目の休憩停車は徳島道の吉野川SA(15分間)。ここは三宮から2時間半での到着で、ちょうどトイレ休憩にはぴったりの時間です(車内にトイレはありますが)。
吉野川SAを出発してからは1時間半ほどで高知駅バスターミナルに到着です。時刻はちょうど13時。ということは、三宮からだと2時間半+1時間半=計4時間の所要時間となります。
実はこの高速バス、「大阪から5時間もバスに乗るのはしんどい」というのがあってこれまでは少々敬遠してきたのですが、三宮からだと4時間。しかも2時間半経ったところで休憩が入るので、乗車の疲れも無く乗ってみたらあっという間でした。
以前は仕事でしょっちゅう東海道新幹線(東京-新大阪)の2時間半を利用していたのもありましたし、過去台湾駐在していた時に一時帰国する際はやはり所要2時間半の台北⇔関西便。自分にとってはこの「2時間半」の乗車・搭乗がちょうど良い体になっているのを感じます。
高知競馬場へは高知駅北口7番バス乗り場より13:30発の一本だけですが無料送迎バスが出ています。途中、南はりまや橋(13:37発)に寄り、約20分で高知競馬場に到着です。
高知競馬場に到着
今月2回目の高知競馬場。青空が実に気持ちいい!
時限措置かも知れませんが、今のところ高知競馬場は入場無料です。
2022年4月完工の大改装によりスタンド室内がほぼ別物のように生まれ変わり、実に快適な空間となりました。
ただし、それと引き換えに特別観覧席が廃止されてしまったのが残念です。その分屋外座席が整備されましたし、多分この先JBC開催やハルウララのような馬が出てこない限り「屋外だったら必ずどこかに余裕で座れる」状況ではありますが、冬場の寒さはちと辛いものがあります・・・。
高知競馬場のグルメ事情
さぁ、時刻は14時。まだ昼食を摂っていなかったので、スタンド1F売店で炭水化物セット(焼きそば+おにぎり、500円)を購入。
ここで、高知競馬場のグルメ事情について少し触れましょう。
批判を恐れずに書きますが、正直高知競馬場のグルメ事情はあまり期待できないと思います。と言いますのも、そもそも高知競馬やNARの公式サイトにグルメ情報・マップが見当たりません。
上にNAR公式サイト・高知競馬場ガイドのページをリンクしましたが、「場内施設」なのに「アイスクリン」としか出てきませんし、高知競馬の公式サイトに至っては場内ガイドすらありません(アイスクリン自体はウマいです)。
そこで下の通りグルメマップ?を手作りしてみましたが、①1F売店は本来「フードコート」であるものの喫食エリアはマークカード記入台と化しており、食べるならスタンド馬場側の屋外座席に持っていくしかありません(暑さ寒さはありますがガラガラですので必ず座ってゆっくりとは食べられます)。②3F売店も似たような状況です。
③屋台2軒と④食堂は共に似たようなものを販売しており、焼きそば・牛すじ・豚串・焼鳥・おでんとビール・酒といったところです。もしうどんやカレーを食べたい場合は②に行きましょう。
高知競馬は基本的に土日ナイター開催(1~3月だけ不思議な日・火・水開催)につき朝10時からはJ-PLACEとして開いていますが、その昼食需要をこんなので満たせるのかな?といつも疑問です。
ワタシは早くても高知1Rに間に合う14時入りですのでその昼食シーンを見たことが無いのですが、JRA開催が終わる16時半以降は格段に人が減りますし、17~18時の重賞・準重賞メインレース(JRAのPAT発売終了時刻に合わせ、5Rや7Rにメインを組むことが多いです)の後はもう殆ど人がいません。
大井のように酒もフードも楽しみながらナイター競馬を楽しむ、というスタイルとはちょっと違い、高知は本当のバクチ打ちだけが最後まで残るという雰囲気なので、あまりグルメ需要は高くないのでしょう。実際、ワタシも19時半を回ったらいつも「早く市内に戻ってメシ・酒行きてぇ」って思いますし、最終Rの一発逆転ファイナルレースなんかは正直家や店で酒飲みながら観てる方が良いと思う時も多々あります。
ネット投票の普及で目覚ましい売上伸長を見せている高知競馬ですが、それは明らかに土日の通年ナイター開催&一発逆転ファイナルレースにより、「昼間JRAで負けた人が夕方以降に挽回を目指す」という需要を取り込んでのもの。
競馬はギャンブルですし、馬券売上が無いと昔のような存廃問題に繋がりますのでそれはそれで正しいのですが、遊園施設やグルメ事情の改善を通じて「競馬場で時間を過ごすことが楽しい」というような取り組みも同時に希求してしまうのは、贅沢過ぎる願いなのでしょうか・・・?
推し馬たちの勝利
グルメ事情について長々となってしまいました。肝心の馬券の方です。
堅い馬券ですが高知1R、2Rと連続で当たり、気を良くしていたら時刻は15:40。そう、第166回天皇賞・秋の発走時刻です。スタンド内ではJ-PLACE、スタンド外では高知競馬をやっているので何かと忙しいですが、これは同時に楽しめるメリットとでもしておきましょう。
で、馬券結果は・・・紙馬券で買った単勝が当たり、PAT購入の三連単はハズレで差し引き微妙にトリガミ。でも、昨期POGで残念ながら1位指名競合で抽選に外れてしまったものの、ワタシの中では永遠の1位指名馬にて推し馬であるイクイノックスが勝ってくれたので十分です。
高知7Rメインは黒潮ジュニアチャンピオンシップ。高知デビュー馬限定の2歳重賞です。ワタシの推し馬はザ・高知な馬名のハチキンムスメ。これも見事に勝ってくれて単勝17倍ゲット!
あとは10Rまでやって時刻は20時前。三連複2頭軸総流し作戦が功を奏して回収率8割ぐらいまで持ってこれましたし、もう疲れたので最終12R一発逆転ファイナルレースはSPAT4で購入し、20:05発の有料バス(T3系統)最終便で市内へ戻ります(ちなみに最終レース後に無料バスが出ています)。
実は19時過ぎに小腹が空いて豚串とかおでんを食べてしまったので、今日もコンビニでツマミと酒を買ってホテルに撤収です。
ちなみに高知でよく行くコンビニはセブンイレブン高知はりまや町3丁目店。ここは元ルイヴィトンの建物なので中が異様に広い造りです。どうでもいい情報ですが。。。
2日目/2022年10月31日(月)
味噌カツラーメン
さて、今回は高知で必ず食べて帰ろうと思っていたものがあります。それは味噌カツラーメンです。今年6月30日放送の「秘密のケンミンSHOW極」で観て以来、実に気になっていました。
ホテルを10時にチェックアウトしてからはりまや橋電停まで歩き、とさでん交通(路面電車)で移動します。
ケンミンSHOWでやっていた豚太郎本店(介良店)は車が無いと行けないので枡形電停近くの上町店へと向かいますが、まだ開店時間には少し早いので道を挟んだ対面にある坂本龍馬生誕地を見学。
今は石碑が立っているだけですが、ここから徒歩2分ぐらいのところに「高知市立龍馬の生まれたまち記念館」がありますので、時間の有る方はそこに寄られても良いでしょう。
さぁ、開店時間(10時半)となりましたので入店です。
「ボリュームが凄い」とは聞いていましたが、本当にそうでした。ワタシは結構食べるほうでラーメンを食べるときはだいたい単品じゃなくてチャーハンセットとかにするのですが、ここでは単品で正解でした(さらに、朝食も抜いておいて良かったです)。
これまで高知では須崎の鍋焼きラーメン以外、「ラーメン」と称されるものを食べたことが無かったのですが、これからは高知で食べて帰るもののローテーション入り確定です。
アンパンマン列車で帰途へ
味噌カツラーメンの後は路面電車に乗って高知駅へ移動。復路もバスというのは少ししんどいので、JR特急(高知→岡山)+新幹線(岡山→新大阪)を選択。
高知から岡山までは所要2時間半。またここでも出ました「2時間半」です。あまりスマホとか触らずに快晴の土讃線沿線を眺めていたらあっという間の岡山到着。
岡山から新大阪までは特記事項無し・安定の山陽新幹線。ということで、今月2回目、しかし実は今年4回目の高知遠征はこれで終了。
この7~8月は思ってたより動けなかったのもあり、その反動?で9~10月は旅打ちし過ぎてしまいました。まぁ11月はそこそこおとなしくするつもりではありますが、再来週に一つだけ計画中の遠征がありますので、またその様子はこの場にてレポートします。引き続きご高覧の程よろしくお願い致します!