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開業言語聴覚士の現在の収益構造・体制、こんなお仕事します、と本がでます

みなさん、こんにちは。
言語聴覚士の寺田奈々と申します。

わたしは、東京都蔵前で小さなことばの相談室を主宰している言語聴覚士(げんごちょうかくし)です。
一般病院や耳鼻科クリニック、言語相談室、障害者福祉センターなどでの勤務を経て独立開業しました。
そのほかにも、一般メディアでの執筆活動、コトリドリルというオリジナルの言語教材販売を行っています。

独立開業初期と比べて、活動スタイルと収益の内訳がずいぶん変遷してきたなあと思うので、まさにイマ、どんな感じかを書いてみたいと思います。
非常に飽き性なのがタマニキズでして、数ヶ月後にはまた変わっていることと思います。
どなたかの参考になれば幸いです。

収益構造は、EC教材販売:教室運営:執筆・出演=5:2:1

実はおかげさまで、コトリドリルの売れ行きが好調でして、相談室の2〜3倍ほどの利益が出ています。
また、書籍や雑誌・ウェブメディアへの記事執筆の依頼およびセミナーへの出演依頼をお受けしているので、そちらの原稿料・印税・出演料などがだいたい、相談室の売上の半分くらいあります。こちらは入金のタイミングがまちまちであったり、月によって増減があるため、毎月変動しているものを平均するとこのくらい、ということですね。


相談室は、対面相談:オンライン相談=2:1

コロナの状況により変動しましたが、だいたいこの割合に落ち着いています。
なお、小児:成人=2:1の割合です。インターネットの「なな先生」は子どものことばの発達のせんせい、ですが、意外と大人の人(※中学生以上)のご相談を受けています。
小さなお子さんのことばの発達については、対面でお会いすることを希望される方が多いですし、継続的に実施している大人の発音矯正については、神奈川県や栃木県やなど東京都近県から予定を調整して足を運んで来ていただけることもあります。ありがたいことです。
一方で、オンライン相談の需要も非常に高く、継続の仕組みとしては非常に有効だと実感しています。
書籍の執筆によりただいま受付縮小中(継続でのご利用の方、成人の発音指導のみ新規の方)ですが、お問い合わせいただいた場合には待機リストへご案内し、空きが出ましたらご連絡させていただきます。待機の方は現在50名ほどです。


コトリドリルは注文150〜200件/月ほど

新商品を発表した月で200件ほどの注文をいただいています。
実際にサイトからご購入いただいたお客様はお気づきかと思いますが、事務所からではなく倉庫からの発送に切り替わっています。注文が入ったら、日曜日を除き、当日にピックアップして梱包、ラベル印字し、ヤマト運輸のネコポスにてお届けさせていただいております。
倉庫には、全商品(現在15種類)の在庫が約100〜600点ほど保管されています。倉庫への配送委託が実現したことで、在庫保管場所の確保の課題が解決されることとなりました。



業務委託・外注スタッフは4名、プラス、案件ごとにクリエイターさんとの付き合いがいろいろ

継続的に、2名の方にオンライン秘書さん、オンライン事務(受付)さんをお願いしています。ことばの相談室ことり・コトリドリルそれぞれにお一人ずつサポートをいただいており、月に15〜50時間程度になります。

SNSのコンテンツ制作や宣伝グラフィックの制作をお手伝いいただいているスタッフさんが2名いらっしゃいます。また後日、募集させていただくかもしれません。

教材制作にあたっては、さまざまなクリエイターさんにお手伝いいただいています。まず、デザイナーさん。パッケージのデザインから文字のレイアウト、紙や素材の選定、入稿データの作成、印刷所とのやり取りなど専門的なところをお願いしています。
いつもお願いしているデザイナーさんのほかに、商品ごとにデザイナーさん、イラストレーターさん、この方!と決めてお願いすることもあり、いつもリサーチしています。営業活動を歓迎いたします。

2語文つくろうパズル


そして、ライターさん。2名のSTさんに、説明書のライティングを依頼しています。今後も、STのライターさんに依頼した商品が、続々発売されていきます。言語聴覚士が作る教材の要はコピーと説明書。今後も、専門家監修や表記チェックの体勢を整えていきたいと思っています。

フォトグラファーさん、EC販売用の商品写真撮影の仕事を委託しています。

会計関係は税理士さんにお願いしています。

印刷所さん・作業所さん

商品制作に他社の技術をお借りすることがあり、やり取りが発生します。
コトリドリルは印刷教材なので、主には印刷所さんとのやり取りがあります。デザイナーさんが取り持ってくれることもありますし、事務方のスタッフさんにお願いすることもあれば、私が直接出向いて打ち合わせをすることもあります。

ほかには、「アッセンブリ」と言って、出来上がって印刷所より納品されてきたバラバラのパーツをひとつのパッケージに組み立てる作業があり、こちらはケースを取り扱う業者さんおよび、東京都のB型作業所さんにいらいしています。
B型作業所さんは、障害のある人がはたらく準公的施設で、東京都が仲介して軽作業を斡旋しています。コトリドリルは作業所さんに、商品の袋入れ、紙の枚数を数える、ヨゴレの検品、ラベルシール貼りなどをお願いしています。

商品梱包、アッセンブリについては、知人(義理の母や友人など)にも単発でお願いしています。いつもありがとう!

外部仕事

自社で製作費を持つコトリドリルの仕事を「内」の仕事と呼んでいて、他社での執筆や出演のことを便宜上、「外部仕事」と呼んでいます。
さまざまな出版社の編集者さんやライターさん、制作会社さんとやり取り・取引をさせていただいています。仕事の流れや情報共有の方法、コンテンツ制作のノウハウなど非常に勉強になることが多く、自社の体制にも参考とさせていただいております。


お仕事募集

言語聴覚士寺田奈々および合同会社ことばのとりは、以下にかんする取材、お仕事依頼を受け付けております。

♦︎ キャリア教育
 |言語聴覚士という職業について|学生向け・主婦や女性のセカンドキャリア
♦︎ 個人としての働き方
 |独立開業|フリーランス|強みを活かした起業|コンテンツ作りについて
♦︎ ことばの障害や話すことについて一般向けの啓発
|ことばの遅れ|発音の苦手|吃音|読み書き|おうちでできることばの練習
♦︎ オンラインセラピー/テレセラピーの実践について
|Zoomを使った発音指導の工夫|遠隔での連携の取り方
♦︎書籍『ことばをひきだす親子あそび』について
|ことばの知育|ことばが気になるお子さんの相談先

※ 個人様からのご依頼は、「ことばの相談室ことり」窓口にてのご対応となります

特に、2022年4月から6月は書籍の発売と事業拡大に伴い、プロモーションに力を入れております。メディア関係者の皆様、まずはお気軽にお問い合わせください。 → stkotori + gmail.com   ※ +を@に

4月20日初めての本が出ます


言語聴覚士、なな先生(寺田奈々)初の書籍が出版されます!
『0〜4歳 ことばをひきだす親子あそび:子どもとのコミュニケーションがどんどん増える!』小学館さんから4月20日に発売されます。

ぜひお手にとってご覧ください。

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いただいたサポートは、ことばの相談室ことりの教材・教具の購入に充てさせていただきます。