【お知らせ】第2回公演『ミナモ世代』が朗読劇になる企画のお知らせです。(ナントカ世代が協力しています)
朗読劇『ミナモ世代』について(企画)
詳細は、ナントカ世代のサイトの一部を間借りして作成している告知用ページでご確認ください。(ご予約などもこちらからお願いします。)
簡単に言うと、このコロナ禍の中で軒並み舞台公演が姿を消したことに伴い技術スタッフとして活躍の場を取り上げられてしまった形になる真田貴吉さん(←かれこれ12年ほどナントカ世代の昼と夜を司る神、つまり照明家)が、再開期に向けた実験として、照明デザインの観点から朗読劇へのアプローチを行う企画です。
つまり、照明家としての自らの実験のための企画ではありますが、外形的には実際の劇場空間を使ってひとつの朗読劇を立ち上げることになるため、ではせっかくなので無料で公開してしまおう(要予約、席数僅少)という試みです。
朗読劇『ミナモ世代』について(作品)
もともとは14年前に、京大西部講堂で行った三人芝居です。今回、真田さんから『これを二人でできる朗読劇にしたうえで演出をしてもらえないか』というオーダー(という名のムチャぶり)をいただきましたのでリライトしました。あらすじは告知用ページに記載をしていますので割愛します。
ただ、いくらあんまり動きがないナントカ世代とは言え、さすがに演劇と朗読ではできること/できないことの勝手は違う訳で、しかも、もともと3人のものが2人になるということで、ある程度書き換えを行いました。
これは制作上の話でしかありませんが、何より、作家の北島にとっては、14年も前のものすごく(今思えば)幼稚で、しかも好きな作家の影響を受けまくったままという戯曲に今さら向き合うことは苦行以外の何物でもありません。あまりに恥ずかしい台詞などは今回オミットしたのは言うまでもありませんが、全体的にやはり文体が若いです。そりゃそうだ。
俳優は、初演の際には「女2」を担った外山華子が「女1」(今回は女は1人しか出ないので役名は「女」ですが)を、そして、劇団飛び道具の七井悠さんが「男」を演じます(朗読ですが)。なんと、演出の北島と俳優2名は学年も同じ「おないどし」で、企画を主宰する真田さんだけがそれより年下です。
ちょっと注釈
劇場には、俳優2名、主宰兼照明家1人、演出兼音響1人の4名しかおりません。新型コロナウイルス感染症対策として制作側の人数を絞る目的ですが、ご来場いただいてもほとんど「勝手に来て勝手に帰って」という感じですので、そのあたりはあしからずご了承ください。
また、朗読なので本を覚えなくても良いというのもありますが、そもそも緊急企画ということもあり、劇場入りまでの稽古は3回(+顔合わせと読み合わせを兼ねた会合が1回)しかありません。告知開始した7/4(土)時点では、まだ稽古はやっていません。劇場に入ってから公演までは3日半あるので、そこで稽古時間や照明デザイナーにとっての思索の時間はたっぷり取れますが、そもそもは作品の完成や公開を目指した企画ではないため、そのあたりもお含み置きいただけると幸いです。(言い訳です。)
また、感染症対策として席数を非常に制限しますので、「予約の申込を7/16(木)までにする」→「締切後に抽選」→「7/18(土)までに予約の確定・不確定の連絡がある」という手順を踏んで予約が完了することになります。公演の1週間前まで確定できないのは心苦しいばかりですが、なにとぞ企画の趣旨を踏まえて温かい目で見ていただけると幸いです。
ナントカ世代が協力するまでの経過
最初に真田さんから話をいただいたのは5月で、「京都市の助成金が交付されることになったら照明家として朗読劇にアプローチすることをしたい」ということと、「その際には過去のナントカ世代の作品を使って演出もお願いしたい」ということでした。
その後、6月に入って無事に助成金の交付が決定したことから、バタバタと動き始めました。最初は、会場でもある人間座様が主宰する田畑実戯曲賞をいただいた『その十字路の先を右に曲がった。』から抜粋するという案もありましたが、何しろナントカ世代に珍しい沢山人が出る群像劇だったので2人でできそうなシーンが極端に少なく断念。そもそも、短いシーンを演出を変えて何パターンかやるか、それとも一定の長さ・重さのある1ストーリーを作り上げるかなどもそこから検討し、もろもろあって「『ミナモ世代』を一本やろう」ということに落ち着きました。
そこから、「1作品を通しでやるのなら無料で公開して見てもらえることもできる。劇場に来たい人だっているんじゃないか」という話になり、お客様を募ることになりました。
ということで
こうした経過なので、見に来ていただけると嬉しいです。ちょっと若気のイタリアンな感じのナントカ世代の過去を垣間見れるかもしれません、という意味でも。
どうぞ、1時間弱(+移動時間)程度のお時間を頂戴できますと、恐悦至極に存じます。
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