canary(カナリア) / 松田聖子 en France
前回、「シェルブールは霧雨」を紹介しました。
懐かしいシェルブールに立ち寄ったら偶然遠くに昔の彼が奥さんと娘と車から下りてきたのに出くわしたという話。
どうして二人は別れてしまったのか?
その答えは、この曲canaryにあります。
この曲は松本隆さん作詞と松田聖子さんの作曲で1983年にアルバム「canary」に収録されています。「シェルブールは霧雨」も松本隆作詞、松田聖子作曲です。
♪見知らぬ子供たちが走る
降り出す雨に追われるように
(les enfants 子どもたち、 la pluie 雨)
雨から始まります。シェルブールは一年を通じて曇りがちで肌寒く、特に秋から冬は雨が降る日が多いフランス北部、ノルマンディー地方の海沿いです。
♪歩道の脇のシトロエン
窓のあなたに Say Good-bye
(citroën シトロエン、la vitre 車の窓、 Adieuさよなら)
シトロエンはフランスを代表する車。シトロエンを象徴する2CV。
最後に旅立つ主人公を送り出す彼。もう永遠に会えないかもしれない。
How should I say good bye.....
フランス語でいえば、
Comment te dire adieu ? さよならってどう言えばいいのかしら?
adieu(アデュー)とは、もう会うことはないときに言う別れの言葉です。
これはフランソワーズ・アルディが歌った「さよならを教えて」の有名なフレーズでもあります。
♪ミラーに港町が映る
あなたと暮した部屋が消える
(le rétroミラー、 livre 暮らす・生きる、la pièce部屋)
彼とともに、暮らした港町が目に入ります。この思い出のある小さな港町ともさよならです。
シェルブールの港
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