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日記のようなもの

母が居なくなって4年目の夏。

昨年は三年忌の法要をお寺にお願いしていたから
意識的にお盆休みを取っていたけれど
今年は自宅で母を迎える準備をするだけだったので
いつも通りと言うか、慌ただしく日常を過ごしている。

知人には10連休の人もいて、国内3か所を旅行すると言っていた。
それを自分に置き換えてみて、いま10日休んだら
11日目に仕事復帰した時の様子が想像だけでもホラーすぎる。
遅延している作業工程のいろいろが頭に浮かんで謎の寒気がしたので
いらんこと考えずに粛々と働いている。


8月12日の深夜。
お盆用の回転灯を組み立てながら母と話したいことを考えてみた。

淋しくなくなった訳でも
何かに折り合いがついた訳でもない。
何年経っても、多分なにも変化しないような気がしている。
それでいい。

何となく、急に悲しくなって自然とうつむいてしまう時もあるから
欲張って引受けた仕事の多忙さに、まったく本意ではないけれど
ずいぶん救われている。



母と話したいことを考えてみた。
結局、言いたいことはこのひとつしかない。



「どうか笑っていてね」