猫物語
3年前から我が家には一匹の猫が暮らしている。
名前(ルル)を呼ぶと返事をするので自分の事だと言う認識はあるらしい。
ルルは完全室内飼いなので一度も外に出たことがなく、また本人も一切出ようとしない。
外は窓辺から眺めるものだと思ってる節がある。
我が家の近所は放し飼いで猫を飼っているご家庭が多い。
うちの庭先でくつろいでいたり昼寝をしていたり思い思いに遊んでいる姿を見かけると、よその猫でもやはり可愛らしい。
私は猫が好きである。
よく遊びに来る白猫(和菓子の名前が付いている、お向かいさんとこの猫)がどう言う訳かルルと仲が悪い。
一体どんな諍いがあったと言うのか、お互いを見かけると大興奮して窓越しに威嚇を始めて喧嘩する。
そうかと思えば、黒猫(名前不明。赤色の首輪が付いているのでジジと勝手に呼んでいる)を見かけた時は
「にゃーーーーー」と、か細い声で鳴いてまるで友達になりたそうに好意を示す。
和菓子の猫とは対応に差がありすぎる。
猫にも好みがあるのだろうか。
本日夕方。
その黒猫ジジを見かけた時のルル。注意深く黒猫ジジが歩いて行った方向を見る。威嚇などしない。ご機嫌に尻尾を揺らしている。
『いないねぇ』とでも言いたそうに私を見る。
しばらく黒猫ジジの行方を探していたが諦めた様子。
なんとも悲し気だったので
「また今度遊びに来てくれるよ」と思わず励ます。
そんな顔せんでも・・・笑
猫の世界もいろいろあるくらいだ。
人の世界が大変なのも納得する。明日も頑張ろう。