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柊 南天
2021年1月9日 23:44
小学生の頃、学校の図書室で見つけた一冊の絵本。それは私たちが【お古本棚】と呼んでいた、読み古された本が並べられている隅の本棚の、一番下の列にありました。何度も修繕された跡のある、古い古い絵本です。 この物語は雪国が舞台で、おばあさんが子供の頃に経験した不思議な出来事をもとに物語が進みます。どこからともなく聞こえてくる、かごめかごめの歌。歌が聞こえるほうへ誘われるように夜の雪道を歩き出
2020年12月6日 19:46
もう何十年も記憶から引き出されることのなかった、子供の頃のことを不意に思い出す。街にひとつしかなかったデパート(今だとショッピングセンターとか呼ぶけれど)の階段登り口にあったおでんコーナー。どうしておでんだったのかは知らない。フロアから5段ほど下に降りるとそれがあって、ドーナツ状にカウンター席がある作りになっている。確か脇にテーブル席もあったと思う。その真ん中には大きなおでん用の鍋が3つあ