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移住8ヶ月目の今、感じること
2024年5月、東京から猫2匹を連れて、夫の住むこの街に移住をした。
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入籍してから8ヶ月は別居生活をしていたので、やっと家族全員が一緒に住むことになった。
そして移住をして8ヶ月が過ぎた今の、気持ちの変化や感じたことなどを素直に綴ってみたい。
この街は関東圏でありながらも、なかなかの田舎である。
私は東北の雪深い県で生まれ育ったので田舎暮らしは初めてではないのだけれど、それでもやはり東京から越してくると、当初は不便に感じることが多かったように思う。
車がないとどこにも行けない。
コンビニに行くのにもよっこらせと車を走らせなければならない。
商業施設の数が少ない。
知り合いがいない。
若者がいない。
友人にも気軽に会えない。
カフェラテを片手に渋谷のベンチャー企業へ出社していた日々は、さてどこへ?
(文字にするとなんか嫌だな)
引越してすぐの頃は、それまでの生活で当たり前にできていたこととできなくなったことを比べたり、東京でキラキラとした日常を送る友人たちのSNSを見ながら、どこかもどかしく淋しい気持ちになることがあったなあと。
しかし不思議なことに、今振り返ってみるとそんな風にうじうじとした気持ちを持っていたのはほんのわずかな期間だったように思う。
それは、
畳の広がるほっとする我が家で、愛する猫たちとずっと一緒にいられること。
在宅と出勤のハイブリッド型な夫と一緒に自宅で食べる昼食と、食後のコーヒーのおいしさ。
近所のおじいさんがくれる、お庭で採れる野菜や果物。(感謝)
家を出て30秒もかからずに見える海の穏やかな青さ。
その海辺を散歩しながら見る、毎日表情の変わる空や雲の美しさ。
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物質的豊かさや日々の消費行動が当たり前の環境で過ごしてきたわたしは当初「これもない、あれもない」と嘆いていたけれど、日々の暮らしを重ねていく中で与えられるものの大きさや暖かさに気付き、自分はなんて贅沢なんだろう、と思えるようになった。
上手く言葉にできないけれど、ここでの日常は、30代も半ばに到達した今の自分が本当に欲しているもの・大切にしていきたいものを、じんわりと分からせてくれたように思う。
そんなことを書いていながらも、久々に東京に遊びに行くとやっぱり刺激的で楽しいし、おいしいご飯屋さんもたくさんあるし、手に取って色々なお買い物ができるしでテンションは上がるんですけどね。
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これはみんなで成城石井パーティーをした時。
でも、今のわたしにとっては、
この海辺の街での暮らしがあったかくてちょうどいい。
と、思う。
そしてお恥ずかしながら今はまだ、なんだかふわふわとしたままで、
この場所で地に足着けてやってますよ!とは胸を張って言い難いところがある。
どこかまだよそ者というか…まあよそ者なんですけど…
移住1年を迎えるまでには、何か自信を持って、わたしはこの街でこんな風に暮らしています!と堂々と言えるようになっていたいなあ。
きっとこれからの生活で、また色々なことを考えていくようになると思うので、その時々の気持ちをここで記していければと思います。
おしまい