大学生を泣かせました
先日可愛い大学生を
レジ前で泣かせました
彼女は軟石について学び
軟石の新たな取り組みについて考え
プレゼンしにお店いらっしゃいました
お店番中だったので
レジで立ち話でした
デザインを学ぶ生徒さん
とても素敵なデザインの作品
プレゼンの最後に
「これを実験的にお店で販売してほしい」
とおっしゃいました
私の答えは「NO」です
冷たい人と思われるでしょう
けれど
何かをつくり
皆さんに見ていただきたい
さらに販売したいならば
最初に頭を悩ませてデザインし
つくりあげた自分への評価を
自分の目で耳で感覚で
お客様から受け取って欲しい
軟石をまったく知らない人が
興味を持って
話を聞いて
感動して
手にとって
お金を払って
迎えてくださる
そこに1番の感動がある
ぽすとかんで販売すればいい
それは正直安易な考えだ
軟石を説明しやすい
あるいはしなくても良い場合が多い
そんな生ぬるい環境で披露して
それなりの意見しか聞けないなんて
もったいないの極みだ
渾身の作品ならば
あえて身銭を切って
イベントやギャラリーなど
丸腰で臨むくらいの気持ちで
ドキドキしながら挑んで欲しい
その時にいただくお客様からの言葉は
銃で撃ち抜かれるが如く
最高に厳しくて
最高に嬉しくて
最高に達成感が得られる
それはお客様はその作品、商品に
「お金を払う」価値があるか
真剣に向き合ってくださっているからです
お金の事ばかりと言われるかもしれませんが
「身銭を切ろうと思う人」同志なら
作品に対しての価値観が重なるはずです
多くの方に見ていただくなら
SNSで始めたっていいわけです
私を嫌な奴と思って
その商品を完売させて
「ほら!見たか!」と
またこの扉を開けたらいい
本気の人は
甘やかしません
今この状況でも
生き残っている作り手は
みんなそうやって
試行錯誤して
時には苦情を言われたり
改良して高めてきた作品たちに
自信を持って
責任を持って
世に送り出しているのです
特に機能を持たせるものや
生活に関わるもののデザインは
見た目以上に求められるものが
とても大きいと感じるからです
泣かしてごめんよ
けど
いつか感じてくれると
信じているよ
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