短編過ぎるホラー小説「うなじ」

電車でたまたま小柄の女性のうなじを見た。普通ならば「綺麗だな。」と思う人もいれば「うなじだ。」と感情もなく思うだろう。しかし私はふと「このうなじは切るのに値しない。」と私は見てそれを感じた。
それ以降女性のうなじを見るたびに「切るのに値しない」と口癖のように言うようになった。
そんなある日「このうなじは切るに値する」と心の底から思ったのは私のうなじだった。

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