MacからWindowsへのリモート接続するときの日本語入力問題を解決する方法
MacからWindowsへリモート接続するときの課題
普段、Macをメインに使っていますが、仕事の都合上、Windowsもよく利用しています。ただし、使用しているWindowsマシンは仮想環境や小型のノートPCが中心で、作業時に画面が狭いと感じることがあります。
そのため、16インチのMacBook Proを活用してリモートデスクトップアプリを使ってMacからWindowsにリモート接続しています。
しかし、MacからWindowsへのリモート接続には、一部の操作、特に日本語入力に関して不便さを感じています。
日本語入力切り替え問題解決に向けて
Windows同士でのリモート接続は非常に快適に使えるのに、MacからWindowsにリモート接続した場合は、アットマークやカッコのキー入力がおかしくなったり、「かな」「英数」キーを使った日本語入力の切り替えがスムーズに動作しない問題があります。
レジストリやWindowsの設定を変更することで部分的に改善できるケースもありますが、なかなか根本的な解決ができませんでした。
そこで、「Mac上にWindowsの仮想環境を構築し、Windowsのリモートデスクトップアプリを使ってリモート接続する」という方法を試してみることにしました。
今回試した方法は、Parallelsを利用してWindows仮想環境を構築し、そこから他のWindowsマシンにリモート接続する方法になります。
これで日本語入力切り替え問題が解決できるかどうか確かめてみました。
検証手順と設定方法
結果として、以下の方法で「かな」「英数」キーでIMEのオン・オフに切り替えることに成功しました。
Parallelsで仮想環境を構築
Mac上でParallelsを使用してWindowsをインストールします。
現在使っているMacはM1チップのモデルであるため、ARM版Windowsが必要になります。
ただし、Parallelsが自動的にセットアップを行ってくれるため、セットアップファイルを別途用意する必要はありません。
リモートデスクトップ接続の準備
仮想環境のWindowsを起動し、リモートデスクトップ接続を使ってリモート接続したいWindowsマシンにアクセスします。
IME設定を変更する
リモート接続後、タスクバーのIMEアイコンを右クリックして設定画面を開きます。
「キーとタッチのカスタマイズ」を選択し、「キーの割り当て」をONにします。
「無変換キー」に「IME-オフ」、「変換キー」に「IME-オン」を割り当てます。
メリット・デメリット
この方法の最大の利点は、日本語入力の切り替えがスムーズに行えるようになり、文章作成時のストレスが軽減される点です。
また、Macと同じキー操作で日本語入力の切り替えができるようになるため、Macキーボードでも違和感なくWindows操作ができるようになります。
ただし、以下のデメリットもあります。
仮想環境を構築するため、Parallelsなどのソフトウェアが必要です。
Parallelsは有料であり、仮想環境で利用するWindowsのライセンスも必要になります。ほとんど影響ないと思いますが、仮想環境を常時起動することで、Macのパフォーマンスが多少低下する可能性があります。
さいごに
「かな」「英数」キーで日本語入力を切り替えられるようになることで、リモート作業が快適になりました。
本来はMacのリモートアプリを使ってWindowsへリモート接続できるのが理想ですが、スムーズに日本語入力切り替えができる快適さを考えると、この方法でもアリかなと思っています。
日本語入力の切り替えに悩んでいる方は、ぜひ一度試してみてください。