口癖ならぬ書き癖
今日ふと思ったこと。
文章って、口癖ならぬ書き癖みたいなものがわかりやすいよねって。
語末に『〜と思う』が多い人は何となくその謙虚さというか自信の無さが読み取れるみたいに。
私も気分がマイナスより(いつもの事だが)のときはこの『と思う』が多い、と思う。
昨日やった現代文の問題の文章が結構お気に入りで。
書き方は小論文特有に少しきつい、上から訴えかけるような感じだけど、最後の方になると段々と筆者の切実な思いがそのキツい言葉に隠されていたんだと気づいた。それもあまりにくっきりと。
こんな難しい文章を書くぐらいなんだ。
筆者も大概なお節介で、この文章の中では誰よりも強い思いを持っているんだなと、名前も知らないその人のことを、少しばかり考えてみたりして。
今はAIでも簡単に文章を作成させることの時代だ。でもAIの書いた文章に、そんな想像は膨らまない。
それは少し悲しい気がするな。
人が書く文章の良いところは、その書いた筆者の読者として、ほんの小さな一部になれるということ。
これはぼっちの私にとっては、意識にさえ浮かばない、ほんの小さな救いの手なのかもしれない。