悲しい物語
最近は暖かい室内にいるとどんどん頬が赤くなる。そしてそのことに気づいてまた赤くなる。
みんなはこの赤い顔の私を見てどう思っているんだろう。考えれば考えるほど赤くなっていく。
深呼吸、深呼吸。
知ってる?深呼吸は最初吸うんじゃなくて吐く方が先なんだって。その方が体が多く酸素を必要とするから。
いきなりだけど、みんなは悲しい物語って好き?私はバットエンドが大好きなんだ。
途中までバットエンドかと思わせておいて、結局ハッピーに終わる話は、何度もこの肩を落胆させてきたくらい。
どうにもできない、元に戻ることも、希望も何もかもを失ったバットエンドは大好物。
せっかくの創作物くらい、最低最悪であって欲しい。私の人生の残酷さが霞んで見えるくらいに。
みんなはどうしようもない心の痛みに全ての気力をもっていかれそうになったことは無い?
そんな時、私が良くしている儀式があってね。自分で作ったバットエンドな物語を、それにあった音楽を流して想像するの。
その主人公になりきったつもりで。
そして私は思いきって大粒の涙をながす。
そしたら気づくと、自分が何に挫けていたかなんて忘れているから。
そう思うと、音楽の力はすごい。一瞬で私を別の世界へと連れていってくれるから。
あなたはどうしようもなくへこたれた時、どんな方法でそこから抜け出すの?