神様どうか見逃して

 ほとんど夏休みの課題は終えていたのだが、今日は残りの夏休みに関する日記の課題を思い出し、手をかけ始めた。
 それは英語の課題のひとつで、5~7行の英文とイラストをかくというものだ。そのプリントが2枚も。長期休みに入るとやたらこの課題を持ち出されるのだが。

 そこで私に立ちはだかる壁は、英文を書くことでも、絵を描くことでもない。内容はなにか、それだけである。
 そう、夏休みと言えばほとんど勉強かダラダラかで家に立てこもりをかましているこの私が日記にすることなど何もない…
 しかもそれを英語で。
 家でしたことをこと細かく書くとしても、書く言葉が限られるだろう。

 外に出ていないのかと言うとそういう訳では無いのだが、先生にそれを打ち明けたいかというと否だ。大したこともしていない。一日はまだしも配られたプリントは2枚。いや2日分あるんかい!!!

 どーしよーと考えるうちに30分がすぎた。
私今何してんだろう。

 嘘を適当に書けばいいのかもしれないが。
 私が長年積み重ねてしまった嘘をつきたくないという不要なプライドがどうもそれを許さなかった…。

 結局オープンキャンパスに行ったことを書いた。オープンキャンパスに思うことなどないわ!

 こうたまに我の人生にツンと釘を刺されるような感覚におかされるのである。
 神様 どうか私を見逃して


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