おばあちゃんの不思議な話
私のあばあちゃんは78歳。
おばあちゃんが子供のころに体験した不思議な話がおもしろかったので、いつものスピリチュアルな話とは少し違いますが、書いてみようと思います。
おばあちゃんが子供のころ、昭和30年代、今からそんなに昔でもないですが、「きつねやたぬきに化かされる」ということが、普通の現実としてあったらしい。
ある人は、家のすぐ近くまで帰っているのに、なぜか玄関の門に入っていけない。ここを曲がれば門に入れると分かっているのにどうしてか入れない。そのまま家の周りを何十周、何百周?として、夜が明けるころにようやく門に入ることができたそう。
またある人は帰り道、道端になぜか気持ちよさそうに湯が沸いている土管風呂を見つけ、なぜかそこに入ってしまった。そしてあまりの気持ちよさにそのまま眠ってしまった。空が明るくなって目覚めると、肥料として牛のふんが貯めてある土管にすっぽり全身が浸かっていた、とのこと。
このような出来事は、当時の人たちにとっては、その人がちょっと変な人だったとか、何かの勘違いとかではなく、「たぬき・きつねの悪戯」として認識していたそうです。
おばあちゃんも自分のおばあちゃんから、「こういう時は気をつけろ、こう対処しろ」と、いたって普通に、真剣に、教わっていたとのこと。
そして私のおばあちゃんも、ついにきつねに化かされた。
中学生の頃、部活帰りの帰路途中。街灯などもちろんなく、通いなれた道だから歩けるというような真っ暗な夜道。
突然、足元を小動物のようなものがするりと通り抜けたかと思うと、目の前にそれはそれは巨大できらっきらに輝く七色の虹がぱぁーーっとかかった。
普通の虹ではない、とにかく大きく、とにかくキラキラ輝いていて、それはそれは美しい。あまりの光景に、不思議がるよりも一瞬見とれてしまったおばあちゃん。
「はぁ~~!なんだ~これはーきれいだぁ・・・」(原文まま)
となったらしいです(笑)
そして、はっと我に返るおばあちゃん。
「これは、いつもおばあちゃんに聞かされていたきつねの化かしだ!さっき足元を通ったのはきつねだ!」
気づいたとたん、急に恐ろしくなってきた。でもおばあちゃんの言いつけを思い出し、「なんだぁー!!!きつねかぁー!!!?お前たちには騙されんぞー!!!」(原文まま)と、出せる限りありったけの大声で叫び、威嚇エネルギー大放出!
その途端、ぱっとあたりは真っ暗、もとの夜道に。
おばあちゃんは人生史上最速で走り、無事に家まで帰ったとのこと。
どんな日本昔ばなしよりも、ワクワクハラハラした、おばあちゃんの昔話でした。
目には見えない存在(妖怪とか八百万の神)が好きというのもあります。(お化けはコワイ)
私の好きなYouTuber「マドモアゼル愛」先生も、似たようなお話をされていて、おばあちゃんの話を思い出しました。
https://www.youtube.com/watch?v=b9_2VvKLonw&t=678s
こちらはたぬき(^^)とても面白いです。