人魚姫になりたかった女の子のお話
ひすいこたろう先生の名言セラピーのクリスマス企画
「あなたが名言セラピーを370文字で書いてください」
に応募したお話です。
ですが、書いていくうちに自分がセラピーされていました。
長女病だった私のお話。
いつも正解を探し、自分にダメ出ししていた私。
でもやっと、自分の決めた事を正解にしていけば良いのだと
気づく事が出来ました。
賞は頂けませんでしたが、記録としてここに残しておきます。
ひすいこたろう先生、スタッフの皆様、
素敵な企画をありがとうございました!
1/2920になれて光栄でした。
あるところに本が大好きな女の子がいました。
女の子には年子の弟がいました。
弟は名前で呼ばれていましたが、お姉ちゃんはお姉ちゃん。
ここにいるのは自分ではなくお姉ちゃん。
女の子は必死にお姉ちゃんの役割を果たそうとし、
甘える事も頼る事も出来ない子になっていました。
眠りにつく時は、人魚姫の様に夜の間に海の泡になって消えてしまいたいと思い、朝になると絶望するようになりました。
時は流れ、女の子がお母さんになる時がやってきました。
我が子を初めて抱きしめ、その瞳を覗きこんだ時、
女の子はお母さんに愛されていた事に気付きました。
今の自分と同じ、とてつもなく大きな愛で抱きしめていてくれた事に。
愛されていた事を知った時、
女の子の朝は絶望から幸せの始まりへと変わりました。
女の子は自分の幸せに気付いたのです。
今日も頑張ったね。
おつかれさまでした。
最後まで読んでくださってありがとうございました!
2025年はもう少しあたたかい文章を書けるように
日々過ごしていきたいです。