いじめられていたことを思い出した
私は中学でいじめられていた。
中学の記憶はもうほとんどなくて、
「何て言われたかおぼえてないけどいじめられたっぽい」
みたいな、そんな曖昧な記憶だった。
私が当時めちゃくちゃ使ってた掲示板が閉鎖する。
ということで自分の黒歴史を振り返っていた。
その時その日記を見つけた。
日記にはいじめられて学校に行きたくない。みたいな内容と当時の醜い感情が丁寧に事細かく記されていて、
「あぁ、確かにこんなことあった」
と全てを思い出してしまった。
消し去ったはずなのに強制的に思い出すことになってしまった。
母は私が当時のことを思い出したようにぽつりと話すと決まって悲しそうな顔をして謝るので母には話せない。
かと言ってこんな重たい話をしてコメントをもらうようなことをする友達もいない。いや、聞いてくれる人はいるがそんな迷惑なことさせられない。
結局誰にも話せないのでここで供養することにする。
私は「バカ」「ブス」「陰気」の全てを兼ね備えたいじめられっ子だった。
どのくらい馬鹿かというとテストで7点とかとってた。義務教育を舐めてた。
中学3年生の受験期には担任の先生に、
「お前は(定員割れの)私立の高校を専願にしないと高校にいけない。公立には行けない」
と言われていた。
運よく公立に合格したとき、
「公立は絶対落ちると思ってた」
と笑顔で言われた。
合格したものの、その後が大変だったし悲惨だった。
それはまた別の機会に。
そんな感じで晴れていじめのターゲットになった私は、
「ブスだから嫌い」
「大人しすぎて嫌い」
「気持ち悪い」
「死んじゃえばいいのに」
と言われまくってた。
仲良いと思っていた子に、
「この窓から飛んでよ!」
「飛べるよ!」
と2階の窓を指差して言われた。本当に飛んでやれば良かった。
気の強い人は私の聞こえるところで私の悪口を話したりしてた気がする。早くバチ当たんねーかな。
めちゃくちゃ楽しみにしていた中学2年生のときの職業体験は第一希望の母校の小学校に行けた。
6歳下の妹が通っているのもあってめちゃくちゃ行きたかった。学校にいる妹もかわいかった。
でもいじめっ子もその小学校で、2人で1クラス担当させてもらうところの担当クラスまで一緒で死ぬほどしんどかった。楽しみだったはずなのに。
てかいじめっ子って呼び方かわいすぎじゃない?
この呼び方禁止して、みんなで犯罪者予備軍とかって呼ぼう。まじで。
とにかく学校がストレスだった。
何か言えばそれについて何か言われ、何も言わなければ「大人しすぎて気持ち悪い」と言われる。ならどうすればいいんだ?正解は?
1年の英語の授業で、全員が席を立っている状態から先生が問題を出して、それを手を上げて当てられて答えられた人から座っていける。最後の1人がみんなの前で英文を読む。みたいなクソイベントがあった。
何か言うのが怖い私は一度も答えようとしなかった。できなかった。一度も手を上げられなかった。
英語は1番苦手だった。
間違った答えを言って馬鹿だと言われるのも嫌だったし、私が読まなきゃ他の人が英文を読むことになる。
それで何か言われるのも怖かった。
私が読むのが暗黙の了解だった。
そんなのが毎授業続いて結局泣いたしまた言われた。
マジ無理。。。
学校に行きたがらない私に父は酷く当たった。
家もストレスだった。
母に引っ張られて学校に連れて行かれ、頑張ろうと思うけど学校が見えると怖くて堪らなくて「行きたくない」と訴えたが母が担任でも何でもない数学の先生を電話で呼び出した。
数学の先生にカバンを取り上げられ、無理やり教室に連れて行かれた。
明らかに泣いた顔の私を連れて教室の扉を勢いよく開けて、
「ヒーローは遅れてやって来る」
なんてみんなに聞こえるような大きな声で言って私の席に私の鞄を置いた。
扉を開けた瞬間私に集まる視線が怖くて堪らなかった。
だからか私は大学で扉が開いても扉に視線が向かない。向けたくない。
いじめられてる間、私のヒーローはやって来なかった。遅れすぎ。
父に怒鳴られて扇風機を蹴り飛ばされたのが怖すぎて、壊れた扇風機を見ながら、
「学校に行く」
と言い担任の先生に、
「午後から行きます」
と約束の電話をさせられたこともあった。
でもやっぱり行けなくてそのことを母からの電話で知って半休を取って帰ってきた父に、
「先生に謝りに行きなさい」
とまた怒鳴られて謝るためだけに放課後学校に行ったこともあった。
柔道場で柔道部の顧問をしてる先生に、
「学校に行けなくてごめんなさい。約束守れなくてごめんなさい」
と謝った。
でも今思えばいじめっ子も学校に行きたくなるような環境を作れない先生も悪くない?と言い訳してみたり……。
「不登校は不幸じゃない」と言うYouTuberもいるが私の登校拒否生活は不幸そのものだった。
「学校に行かせたらこの子は壊れてしまうかもしれない」と考えてくれる親は私にはいなかった。
スクールカウンセリングに連れて行かれたことがあった。
何を話したか全然覚えてない。
でも学校がストレスなのに学校内にいる学校と関係ある人間に色々話せるわけなくない?と思って大したことは話していないと思う。知らんけど。
そのあと無料カウンセリングみたいなところに連れて行かれた。
でもなんかいまいちだったのか駅の近くの心療内科に連れて行かれて、めちゃくちゃ心理テストをされた。
ネットでよくみる「空には風船が何個見える?その数はあなたの付き合う回数です!」みたいなやつじゃなくて、ロールシャッハ・テストとかYG性格検査とか心理学的なやつ。
カウンセリングをしながら、よくわからない病気の名前をつけられてたまに薬を処方されたりもした。
高校に入学してある程度落ち着くまで週に1回とか、2週間に1回とかの頻度で心療内科に通い続けた。
最初は怖くて1人で行けなかったそこへ1人で行けるようになった頃、長かったカウンセリングは一旦終わった。
高校に入っていじめられることはなくなったが人の目をやたら気にする自分だけは残った。
すぐ精神的にボロボロになって心療内科に駆け込む日々が年単位で続いた。
高校も大学も学校にあるカウンセリング制度を永遠使い続けた。ちなみに今も続けてる。
卒業したらカウンセリングは無料で使えない。どうしよう。
大学で心理学を学ぼうと思ったのはこんな自分を救う術を学びたかったから。
それであわよくば他の誰かを救えたらと思ったが無理みたいだった。
他人を救うどころか肝心の自分すら救えてない。
やたら人の目を気にする自分も消えない。
強がりをするせいで「強いね」と言われるが全然強くない。すぐ病むしすぐ泣く。
めちゃくちゃ弱い。メンタルがまじで雑魚。
ニコニコ笑って「大丈夫だよ」と言うが全然大丈夫じゃない。
まじで無理。「大丈夫?」なんて聞かないで欲しい。大丈夫じゃないから。
他人の一言で一喜一憂する。その一言にぶんぶん振り回される。お願いだから私の悪口見つけても告げ口しないで欲しい。知らぬが仏精神で生きてるから。
あぁでも褒め言葉は教えて。受け取る。受け取らせてください。
こんな自分が社会に出て仕事をできる自信がまるでない。
むしろ絶対仕事ができない自信があるし、パワハラとかされた瞬間精神病んで会社やめて引きこもっちゃいそうで怖い。
あーあ。