見出し画像

健康カルトにスパイしたら美容マルチだった

※以下は全て実体験に基づく実話です。実名は伏せていますが、7/26(水)の「マルチ商法の闇バー@エデン難波」に来た方には全てお話します。

8/31追記
有料部分に実名記載

ーーーーーーーーー

きっかけは異業種交流会的なノリのパーティーに誘われたことだった

僕はエデン難波というバー @eden_namba を運営している仕事柄、色んな所に顔を出しておくのはプラスになる。実際そんな感じのパーティーにも過去何度か参加して、お客さんや飲み友達と繋がる事が出来ていた。悪くない。

ただ、そういう場の参加者の約半分は「自称」インフルエンサーであり、それらとの話は適当に流している。

人の自慢話に飽きてブラブラしていたら、父母娘の3人組と会った。

親2人は僕と同じ30歳くらいで娘ちゃんは幼稚園か小学校。子ども好きな僕はほどなく娘ちゃんの遊び相手になった。子どもの距離の詰め方はすごい

ママさん「うちの子、普段は人見知りなんですよ。すぐ懐かれててすごいですねぇ」

僕「まぁ、慣れてるんで、はい。」

他愛もない雑談の後、ママさんは切り出した

マ「ナンノさん、美容や健康に興味ありませんか?コンテストがあるんですけど、素敵な方なので是非出てみて欲しいなと思って」

どうやら美容健康のデータ(肌年齢など)をコンテスト期間内にどれだけ改善できたかを競うらしい。ミスコンやミスターコン的なノリだそうだ。

測定される人をモデルと呼び、その人をマネジメントする人をデザイナーと呼んでいた。ペアで応募するようだ。つまりママさんはデザイナーであり、僕はモデル候補になったということみたいだ。

人生とは挑戦の連続である。そうあるべきだ。生まれてこの方インキャ側を歩いてきた僕にはミスターコンテストなど縁があろうはずもない。
ここで新しい世界に踏み込んでみれば、人生に彩りを加えるスパイスになるかもしれない(し、そうならなくても店でのネタになる。皆さんに今読んでいただいている通りである。)

というわけで後日、京都某所での「セミナー」にやって来た。てっきり貸し会議室か何かでやると思っていたが、そのコンテストを主催する一般社団法人自体の物件だった(思ったよりやるやんけ)。

さながら就活の会社説明会のような感じで、明るく綺麗なフロアに椅子約30脚、プロジェクターと大きなスクリーン、司会らしき男性は髪をきっちり固めており、椅子は20〜40代の女性ばかりでほぼ埋まっていた。

時間になると司会が話始めた。要するにこれから、コンテスト代表を務めるスバラシイお方によるスバラシイ講演を聴けるからよく聴いてね、ちゃんとメモ取ろうね、ということらしい。その合図で周囲の人々がメモを取り出したが僕は逆張りヲタクなので頑なに取り出さなかった。

イケてるオープニングムービーの後に噂の代表様がさっそうと登場した。

僕「大川…隆法??

大川隆法 東京ドーム講演集 ―エル・カンターレ「救世の獅子吼」― https://www.amazon.co.jp/dp/4823302222?ref_=cm_sw_r_mwn_dp_NWXQ4CW78K9BDW5YF9P6

第一印象はそれだった。40くらいの長身男性がオーダースーツを身にまとい、左手首にはブランド時計、右手首には金色のリングが輝いていた。金リングのせいでそう感じるのかもしれないが、顔立ちは完全に某教祖様のそれだった。

教祖様を拍手で迎える女性陣は皆笑顔だった。
そして彼は教祖以上に教祖だった。溢れんばかりの笑顔、立ち居振る舞い、流暢で緩急のついたトーク、客との距離感や客いじり、センスの光るジョーク、時折見せる可愛げ、その全てが完璧だった。

僕は昔仕事で彼と同じくスピーチする立場をやっていたから、その計算高さや狡猾さや腹黒さを見出したのだが、そうでなければあるいは僕も心酔していたであろう。
そのくらいカリスマがあったし、大勢で一体となって時間空間を共有する体験は、生物の本能に訴えかけるような心地良さがあった。

美容と健康に関する情報が沢山紹介されて皆メモしていったのだが、不幸なことに僕は大学で生命科学を学んでいた。細かい単語の定義違いやメカニズム説明などが所々引っ掛かり、心酔し切れなかった。

そして美容健康知識の伏線を回収するように最後、諸問題の解決策として美顔器が紹介された。その瞬間、全ての点と点が線で繋がった気がした。
だが不思議と僕の中には批判も非難も軽蔑もなかった。

そこにあったのは 尊敬 であった。

あまりにもスムーズな営業をされると、むしろ清々しく進んでお金を払いたい気持ちになる(美顔器は買わんけど。)勉強代と思ったら参加費数千円は破格の安さだと思えた。

これは持論だが、全てのコミュニティは多かれ少なかれカルト性を帯びている。

カルト
特定の対象を熱狂的に崇拝したり礼賛したりすること。また、その集団。異端的宗教。
 「―教団」
▷ cult

Oxford Languages

学校も会社も部活も国もサークルも、広く言えばカルトの一つだとみなせる。
カルト=悪というのは短絡的で、その悪性は「メンバーへの有害さあるいは有益さ、反社会性、洗脳度、持続可能性、自由度」等で決まるものだ。

その点で言えば、このカルトの悪性は低いと思わされた。僕は以前京都のアム◯ェイに数ヶ月スパイした事があるが、そこより遥かに健全だった。メンバーが自分を大事にしているし、勧誘もゆるやかで、購入ノルマもそこまできつくない(メンバーの幸福度を考えればむしろ安すぎるくらい。)
2人1組のシステムもとても良くできている。
コンテストを通して、無の人間達に生き甲斐や自己肯定感を提供している。
「宗教かくあるべし」といった所か。

さらに後日、その団体が加盟するサロンにお呼ばれして肌年齢チェック等のアトラクションを堪能してきた。楽しかった。

その資料やより細かい裏話、コンテストのホームページや教祖様のご尊顔などはここでは出せないので、
7/26(水)の「マルチ商法を語るバー@エデン難波」でお披露目する。
当日はマルチに関する有識者がマルチに関する
ボードゲーム、書籍、動画、食品、などなどを持参されるので、盛り上がる事間違いなし。

軽食付きチャージ¥700,
セルフ飲み放題¥1,200/1時間

ご来店お待ちしております
noteご覧下さりありがとうございました!

2023/8/31追記
マルチバー終わったので、来れなかった方用に上の団体と代表者の実名を有料部分で公開します
尊師のご尊顔がこちら↓

ここから先は

125字 / 1画像

¥ 200

サポートして頂けると、記事更新のモチベーションになります!