映画『別れる決心』言葉にしたらそんなもんなのかお前
韓国映画
不眠症で既婚者の刑事ミーツ中国出身の未亡人
恋に捜査に大忙し
パクチャヌク作品見たことないけどなんか撮り方とかアングルとか編集がすごいクセ強かった
それって誰の視点?みたいな
さっきまでこの人の視点だったのが途中で別の人の視点に切り替わって気づいたらそれが自分だった
みたいな
見たものをそのまま言語化したら、なにそれ?夢?みたいになっちゃう感じ
それから息遣いの生々しさ
スマホの画面を覗くのに接近した時の、思わず香りを深く吸い込んでしまう時の
好意ってこういうところに滲み出る
中国人のソンソレさん
韓国語が不自由な部分があって、自分の考えを表明する時に適切な言葉を使えていないと自分でも感じてるように思わせる瞬間が何回もある
ついに
望み通り絶命しました
とか
夫が山で死亡した事件の容疑者としての発言として受け取ると、ん?と違和感のある言い回しに聞こえたり
あのJRのCMみたいなデートシーン
そうだ京都行こう
みたいな
音楽もそんな雰囲気だったし
ヘジュンがソレさんに夫の事件の説明を写真が言葉かどちらか尋ねて写真でと答えたのが、自分と似てると言ってたけど
ソレさんが写真、と言ったのは自信のない韓国語で説明されるより写真で見た方がわかりやすいからなのではと思った
この時ヘジュンがソレさんのどこが好きか言いましょうか?みたいなこと言うやりとりがあったけど、ここでヘジュンがあの山で言ったこと言ってたらものすごく冷めて最後あんなことにはならなかったかもな
好きと言わずに滲み出る好意とか、息ぴったりのやりとりとかはたくさんあった
まず、取り調べなのにお寿司奢ったり
その寿司食べ終わった後の流れるような阿吽の呼吸の後片付けとか
妻はどのポケットにティッシュが入ってるかわからず探しまくるのにソレは一発でリップクリームのありかがわかる、とかね
でもどこが好きか言葉にしたら
「ソレさんは体がまっすぐなんです」
、、、って?は?
薄すぎる
というかなにも考えてないというか
ここで冷めたてくれればなあ
スマホを海に捨てて
が
愛してる
になることもなかったかもしれない