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映画「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」review

昨日、念願の「閃光のハサウェイ」を見てきました。

小学校からのガンダムオタクの僕は、今年に入って「ガンダムチャンネル」の存在を知り、ガンダムへの愛が再燃しました。

新聞配達のバイトの時は、毎週日曜にガンダムチャンネルが配信するガンダム作品を見るのが癒しでした。

そんな待ちに待った最新作「閃光のハサウェイ」。

映画を見る前に、かなり感想動画等を見ました。集められる情報は集めまくって、鑑賞に臨みました。

今回はそんな僕が、ネタバレしない程度のレビューに加え、映画を見たうえで考えたことについてじっくり書いていきたいと思います。

かなり熱を込めて作ります。お時間ある方はぜひじっくり読んでいただけると幸いです。また、この映画は映画館で見た方が絶対いいです!!ぜひ、映画館で見てみてください!!


三部作の中の一作目の展開は、なかなか爽快に描かれていた。

まず、今作の内容について。

一言で言うと、「爽快すぎる」

あまり、細かなところは言えませんが、終わり方やそこまでのプロセスなどを含めて僕はこう感じました。

ハサウェイ・ノアは歴戦のレジェンドであるブライト・ノアの息子で、

「逆襲のシャア」の時には、青年ながら、戦場に出ていました。そこでの悲運な展開も今回かなり響いているなと感じました。

良くも悪くも、あの経験というのがハサウェイ自身を縛り付けているのではないでしょうか。(逆襲のシャアをぜひご覧ください)

そんなレジェンドの息子ということで、連邦軍のなかに入っていける人物であるのにも関わらず、対連邦政府組織「マフティー」の長であるという二面性がすごくストーリーを面白くしています。

そうなんです。ハサウェイの「二面性」がとても細かく描かれているのが今作の魅力の1つなのです。

作品の前半は、このハサウェイの二面性にまつわる心情の動きが描かれていて、後半は完全に「マフティー」のバチバチにかっこいいシーンがたくさん描かれています。

この、哲学的なストーリーが前提のバトルアニメというのが、ガンダムの魅力的なところなんです。

「閃光のハサウェイ」という作品自体はかなり前に原作が出されていて、原作とのシンクロ率というのがガンダムファンやオタクの中でも騒がれていましたが、1作目の今回は非常にそれに沿った内容だったのではと思います。


でもやはり、僕は「爽快すぎた」なと感じました。ここからの展開が逆にみえてしまうというか、もちろんそれも面白いのですが。

まあ、3部作ということで、1作目はわかりやすく爽快にした方がいいというのは理解できます。(ファーストインパクトは大事ですし、次に繋げたいのでね)

というように、だいぶオブラートまみれの感想となりましたが、とにかくストーリー展開の面白さは申し分ないです。

画力の凄さよ。。

ストーリーに関しては原作が出ているので、かなり知れ渡っていますが、

なんといっても、画の迫力と音楽のシンクロ率の高さ

これがとてもamaizingでした!!!!

戦闘シーンはもちろんカッコイイんですが、僕が一番感動したのが、「マフティー」が街を襲撃するシーンですね。

これはこれからも語り継がれるシーンではないでしょうか。

夜のなかの街の明るさが、人工物の「光」から、

建物や車などが壊れ生まれる炎、モビルスーツの攻撃による衝撃、逃げ惑う人々という、自然の「光」に包まれていくのが、とても印象的でした。

また、人々からみた、モビルスーツの恐さ。一瞬にして戦場と化す街。

これらの迫力は映画館でしか味わえないと思います。

ガンダム初めての方でも、映画館で画力を楽しめると思います。

ぜひ、お近くのガンダムオタクに声をかけてみてはいかがでしょうか。

*追記 今作の見どころ

かなりアツく書いているので、書きそびれてしまいました。

今作の見どころを僕が個人的に挙げるとすると、

「視点の移り変わり」です。

これは、ストーリーや画にも通じます。

ハサウェイとそれを取り巻くキャラクターたちとの関係性の移り変わりや、

ハサウェイ自身の心情のブレ、など。

加えて、モビルスーツへの視点も移り変わります。

1人の人としてから、モビルスーツを操縦するパイロット、そして、白熱の戦闘シーンを傍観する者。

というように、この「視点の移り変わり」というのを劇場で楽しんで頂けるのではないでしょうか。

何度も言います。

ぜひ映画館でみてください!!


👇ここからは映画を見たうえで考えたことについて書いていきます。👇

ハサウェイの心のブレ具合が個人的に共感しまくり。

今年の4月から今まで、個人的にかなりブレていました。

本当に自分がやりたいことは何なのか。このままこの道に進んでいいのか。

僕自身、かなり考えすぎて自暴自棄になったり、眠れなくなったりなどしていました。

いろんな情報を仕入れすぎて、自分がブレたり、変にマクロなことを考えて、それに沿って自分のキャリアを考えたり。でも、それは僕のエゴなんだなと、この映画を見て、ハサウェイを見て感じました。

強烈な過去があるわけではないですが、揺れ動く心情はかなり共感できました。

「大義」ってエゴなんだな。。

きっと、映画を見た方の大半は、タクシー運転手とのシーンに喰らったことでしょう。

いくら、「大義」を謳っても、それをwelcomeする人の数は多くないのです。みんな、明日を考えるので精一杯なのです。

現在は世界的なパンデミックにより、「今まで」が通用しなくなってきた社会になりました。
生きてきた「今まで」が歴史の教科書に載るのかばりのの距離感となってしまったと感じています。

そんなVUCAな時代に、1000年後のことを考えられる人なんて「暇人」しかいない、というような意見がマジョリティーなのではないでしょうか。

つまり、「大義」を掲げて、人のためなんて、一見合理的だとしても、それを求める人がいなければそれはただの「エゴ」です。

あたりまえのように聞こえますが、僕自身かなり響きました。僕も「大義」を探して、その達成のために自分をささげようと思ってしまうからです。

ハサウェイと自分の影が重なって見えました。

そのため、タクシー運転手のシーンは僕もかなり衝撃を受けました。


同時に、世界から、争いがなくなることはないなと思いました。

なぜなら、それぞれが大義(エゴ)を掲げて主張し合うからです。

これは相当難しい問題です。AIでも解決できないでしょう。

争いの形式は変われど、その本質は変わらない。その現実の中で、妥協点を見つけていくしかないのでは。そう思ってしまいました。

共通の正義、そんなぬるま湯なんかなく、常にどちらかに偏りながらマジョリティーが形成されていく。だからいつの時代も、マイノリティーが作られる。

そのマイノリティがいくら合理的かつ理想の社会を謳っても、マジョリティーが潰しにかかる。

民意を変えるほどの力を人間は持っていないのではないでしょうか。いつだって、「時間」がアツくなった人の脳みそを冷やしてきました。

人は目の前の世界しか知覚できないのです。


そんな世界を、現実を、改めて示してくれた作品だなと感じました。


最後に

とまあ!

最後は凄く暗くなってしまいましたが、映画「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」とても素晴らしい作品でした。

三部作のなかの一作目ということで、早く続きを見たいのですが、もう少し時間がかかりそうです。

続きが公開されたら、必ず見に行こうと思っています!!

まだガンダムを知らない方も、少しガンダムを知っている方もぜひ、映画館に足を運んでみてはいかがでしょうか!!

ということで、まだまだアツく語りたいところですが、ここらへんで終わりたいと思います!!

最後まで読んでいただきありがとうございました。



「身構えている者には、死神はやってこないものだよ。ハサウェイ,」

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