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どうでもいいんですよね?

どうでもいいんだ、ほんとは。
自分が何をしていたって。ほんのちょっとウザがられるくらいだもの。
「お前は今何してるんだい?」
と聞いてきたとて、
それに僕が素直に答えようが、ちょっぴり格好を付けようが、
腹いっぱいにアルコールを詰めたいのが見え見えなのだから。
本当は僕が何をやっているかなんてどうでもいいんですよね?

どうでもいいんだ、ほんと。
だから各々がのほほんと生きてさえいれば良いんだ。
本当に気になった事っていうのは焦らなくても心が踊ってしまうから、いくつもの認証プロセスを通り越していってしまう。
いちいち何をしているかなんて聞いてたりしないことはわかっている。
だから、自分が素敵だなと思った対象にどんどんのめり込んでいけばいいのだ。
のめり込む。不思議な言葉だな。片道切符だけしか保証しないんだから。

僕は言葉遊びが好きだ。
この遊びの中でなら僕は空も飛べるし、クジラと仲良くなれるし、豪華なディナーでお腹いっぱいにだってなれるんだから。
誰の心にだって分け隔てなく寄り添うことが出来るし、勇敢な若者にだってなれる。
言葉を置く。たったこれだけでだ。

夕方のチャイムが鳴って”良い子”が家に帰った後の公園のように。
確かに存在していた活気があっという間に静けさに変わるように。
言葉遊びが終わったら僕は重力に縛られているし、独りだし、腹ペコだし、自分の心の騒がしさに翻弄されているし、ガリガリで臆病な若者であると改めて知る。
言葉を置く。たったこれだけのことに僕は依りかかり過ぎているのだ。

そんな僕をどんな言葉で表現しようと、
どんなに苦しい、辛いという事実と日々向き合っていようと、
僕がどんなことをしているかなんてのは、酔いたいだけの君にとってはどうでもいいんでしょう。
ただ僕は”酔いたい”と思う君の真意については聞いてみたいけどね。
そこにある君の心の揺れ具合は僕にもわかるかもしれない。
まずはそこから、”どうでもいい”を解体していこうか。

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