中国ブロック代表・島根県立三刀屋高校『ただ、今』(作、亀尾佳宏)

演劇部概要

部員の数は21人(2020年8月現在)。部室は野球部用に使われていた合宿所を利用しています。三刀屋高校演劇部は過去に6回全国大会に出場していて優秀賞2回獲得、顧問の亀尾先生は全国大会に7回出場し、創作脚本賞を2回獲得しています。

あらすじ

ストーリーはエロ本を拾った男子高生をきっかけに、部活中の男子高校生と空き家で遊ぶ小学生が繰り広げる「今」の彼らを取り巻く恋愛や性について描いています。時代とともに変わった「今」の高校生の姿と「今も昔も変わらない」高校生の姿を描いた作品。

コロナによって消えかけた演劇への情熱

新型コロナウイルスの影響で部活は2月から休止となり、ほとんど会話ができない状態でした。顧問の亀尾先生が部活を再開するタイミングで、高知総文の現地開催ができないこと、ウェブ総文の開催があることを生徒たちに告げると、生徒たちは事態が呑み込めず、やる気がなくなったといいます。その後、東京都内での代替開催の話が持ち上がり、部員たちは一気に盛り上がりましたが、新型コロナウイルスの感染が収まらない中で、部員の中に東京に行きたい子と行きたくない子が出てしまったそうです。そして、感染状況が悪化したため、代替開催自体も中止になってしまいました。亀尾先生によると、「コロナの一番の弊害は全く部活ができなかったので、生徒たちの間に『部活がないほうが楽じゃない?』みたいな気持ちが芽生えたこと。無気力になってしまうというか芝居に対する火が消えていった」といいます。最終的にはウェブ総文になって、正直芝居をやりたくない子もいて、やりたい人だけで作ろう、という話も出たそうですが、最終的には全員が参加して上演できました。ウェブ総文用の撮影は劇場で保護者と市内の演劇部員を観客に、劇場で行われました。亀尾先生は「お客さんがいるのが本当にありがたかった」と話していました。

作品はこちらからご覧になれます。

https://www.websoubun.com/dept/theater/page/009.html

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