第三回 | 天井も自分で
あっという間に5月です。
山ほどあった品々のほとんどは街の方々が持ち帰ってくださり、すっかり無くなりました。そのスピードに驚きや発見、さらなる出会いもありました。
おかげさまで私の希望としていた、捨てずに誰かの必要なものとなりました。
とても幸せな気持です!
あんなにたくさんあったのが嘘のよう。
以前ここは「ミユキ洋装店」と言うお店で、ミユキさんと言うおばあちゃんが切盛りしていたそうです。編み物教室を行う手芸用品のお店で、片付けの際には沢山の編棒や教材が出てきました。
当時の様子が伝わるような品々と一つ一つ向き合って、汚れている物は処分、使えそうなものは路面の棚に出す作業をかなりの時間をかけて行いました。作業中には、当時編み物教室に通っていたおばあちゃんが立ち寄って、編棒や店内を見て私に思い出話をして下さりました。
懐かしい…とお話をしながら涙を流されていました。
地域でとても愛されていた、ミユキさんとミユキ洋装店。
私もそんなお店を作りたいと感じました。
『地域に愛される店』。
今はそれを心に持ちながら、一生懸命作業をしています。
先日天井になるベニヤをホームセンターで購入し、カット、そして塗装をし乾かし理想の色に仕上げてます。
「柿渋」と言う塗料と「弁柄」と言う赤い色素を入れて、二度塗りしました。
「柿渋」は日本で古くから使われている塗料で、渋柿を熟成させたものです。
抗菌、消臭、防水、耐久性等の効果があります。
そして「弁柄」には防虫効果もあり、柿渋に混ぜ合わせることにより更に効果を高める様ですよ。
塗って塗って塗りまくる。
カットしたベニヤは60枚ほど。
1枚1枚ムラが出ないように、必死で塗装しました。現在の天井は学校の音楽室の様な白い天井なのですが、私の希望は古い建物の様な天井です。
これから天井を貼る作業に取り掛かります。もちろん私も脚立に乗り天井を貼ると思います。今日から腕のトレーニングして筋肉付け、て天井貼りに備えようと思います。
頑張らねば。
「第四回:塗って、貼って、ニヤニヤする日々」へつづく
Vol.1 :はじまり
Vol.2 :掃除と交流
Vol.3 :天井も自分で
Vol.4 :塗って、貼って、ニヤニヤする日々
Vol.5 : わたしのちいさなおみせ(最終回)
Vol.6 : 番外編 「4ヶ月の道のり」
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