家で留守番をしていたら、誰もいないのに名前を呼ばれた話
怖さ:★☆☆
会社の後輩から聞いたお話です。
彼女が秩父の実家にいたときのこと、まだ中学生か高校生くらいのころの体験談です。
ある休みの日、彼女は自宅の2階にある自分の部屋でくつろいでいました。
「エアコンは使ってなかったという記憶があるから、春か秋か、過ごしやすい季節だった」そうです。
家には一人だけで、家族は皆、出かけていました。
突然、下の階から「〇〇子~」と自分の名前を呼ぶ声がしました。
「〇〇子~」「〇〇子~…」と続けて3回くらい呼ばれたそうです。
彼女は「お母さんが呼んでるのかな?」と思って「なに~?」と返事をしたのですが、家の中はシーンと静まり返っています。
そういえばお母さんは出かけていたのを思い出して、声が聞こえた1階に行ってみましたが、誰もいませんでした。
「車もなかったからお母さんは間違いなく出かけていて、帰ってきた様子もなかった」そうです。
「まあ、田舎あるあるですよね」と笑っていました。
「知らない声で名前を呼ばれても返事をしてはいけない」と、昔誰かに聞いたか、何かで読んだ気がしたので、そのことについて聞いてみると「呼ばれたこと自体は怖くはなかったし、うっかり返事をしちゃったけど、何もなかったですね」とのことでした。
ちなみに、彼女の実家の近くの山では昔、世間を騒がせた殺人事件で、被害者の身体の一部が発見されたと聞いたこともあるそうです。
話し手:20代 女性
採取時期:2024年8月
採取場所:東京都内
秩父のなんか怖い話
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