これ、渡しとくんで
言葉って少しでも使い方を間違えると、相手に違和感を与えますよね。
数年前、教習所にて
入学して初めの説明会が終わった後、10分ほどの休憩を挟みその後教室を移動するよう命じられた。
しかし、教官が部屋番号を説明するのを忘れてその場にいた我々は周囲をキョロキョロと見渡し、それぞれがそれぞれの出方を伺う状況になった。
次はどの教室に行けばいいか分からない。
そんな時、1人の女の子が僕に話しかけてきた。
「すみません、今からどこ行きはるか分かります?」
今からどこ行きはるか分かります…?
行きはるか分かります?
行きはるかとは?
誰が?教官が?
聞き方的に、我々がどこへ行けばいいのかではなく、第三者がどこに行くか分かるかと聞かれたような気がした。
もちろん、彼女はそんなつもりは全くなかっただろう。
内心、「それは誰がどこにやねん!」と思ったが、そんなことを実際口にするわけもなく、「いや〜僕も分からないんですよね〜」と軽く話を流した。
この時に僕は学習した。
「行きはる」という言い方をすると、第三者が出てくるんだな。
また別の日
ラーメン屋にてこんなことがあった。
食事を終えレジにてお会計を済ませた後、店員さんが割引券を手に持って…
「あのこれ、渡しとくんで…」
と言ってきた。
これ、渡しとくんで?
え、友達?
なんかノリ軽ない?
急に店員と客の関係性ぶち破ってきたやん。
おそらくその店員さんは、割引券を渡すときの気の利いたセリフが見つからなかったのだろう。
だからといって、「これ渡しとくんで…」ってほぼほぼタメ口やし。
その後に、「また来た時使ってな!」って付け加えても違和感ないもん。
この場合はおそらく、「こちらの割引券お渡しさせて頂きますので、是非お使いください。」という文章が望ましかったんだろうな。
本人にはそのつもりがなくても側からみたらタメ口店員になってしまっている。
タメ口で言ったら、確信犯的な出来事が1つあった。
コンビニにて、チケット発行機にエラーの文字が出ていた。
そのことを店員さんに伝えたところ、その店員が発した言葉は
「マジですか⁈」
だった。
これはもう友達やん。
「マジ」で距離詰めてきてるやん。
「マジ」って言葉、店員さんから聞いたことないけどな。
焦って咄嗟に出た言葉がそれだったんだろうな。
一瞬耳を疑ったが、本人から悪気の表情は無かった。
どうやら新人の高校生らしき見た目をしていたので、驚きはしたがこの件も無かったこととして水に流した。
「マジ」という言葉は、店員から出てくることはない、しっかり自身の辞書に記しておこう。
言葉って、少しでも使い方を間違えると誤解を生みますね。
人の言葉遣いでまだまだ学ぶべきとこが多い毎日です。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?