余韻の形から見る自分の読みの変遷
録音した読みを保存しているフォルダの中身を整理していたら、ふと「一番最初に録音した音源」のファイルが目に入りました。最も古いデータは2012年10月のもので、プロファイルを見る限りではどうやらiPhoneでサクッと一首分だけ録音していたようです。何故最初から録音してないのか非常に疑問ですが、音源が残っているだけ奇跡と言えます。
それ以降、ちょこちょこと録音した音源があるので、先日のYouTube講習会で説明されていた「余韻の形」がどうなっていたか、また、その後どう変わっていったかを1年ごとに振り返ってみようと思います。
公正を期すためには同じ余韻でなければいけないと思うので、序歌のデータが残っているもののみに限定します(よって2012年は除外)
まず、2013年10月から。
いわゆる「大根型」と言われた形ですね。この1か月後に初めて読手講習会(関東支部主催)に参加し、「あ、余韻ヘタ」と酷評されますが、もう少し直して録音送ってくれたらB級公認出すよ、と言われました。
が、ここから空白の期間があり、2014年のデータは全く残されていません。
2015年10月を見てみます。
あまり変わっていませんでした。この1か月前に久々の読手講習会(東北支部主催)に参加し、ちゃんと読手目指して頑張ってみなさいよ、と叱咤された所でした。それでようやく録音してみようという気になったようです。困った人ですね。
その翌年、2016年10月です。
どれだけ大根が好きなのでしょうか。
この1か月後、3年ぶりに関東支部主催の読手講習会に参加し「ここに来るのに随分時間かかったね~www」と苦笑いされつつ、何とかB級公認の合格を頂くことができました。
2017年10月。
1ミリくらい微かに音量が下がろうとしたかな?という程度で、余韻がいつまで経っても進歩していません。
これは、地元の高校生大会の読唱の時のものです。3秒は問題ないのですが、どうも切り方に問題を抱えたままです。
2018年10月です。
なんて立派な大根でしょう。
この時はA級公認読手選考会の1か月前です。こんな調子で大丈夫か?と思う所ですが、案の定、選考会での「余韻」の項目の評価は低かったです。余韻が良くないので「全体のバランス」の評価も低めになってしまいました。合格できたとは言え、他の部分で何とかした感が否めません。まだまだ課題は多いと実感します。
2019年10月。
下がっ・・・また上がった―――!?
ようやく下げようとする努力をし始めたようですが、ある程度の声量を出してないと不安になる病にでもかかっているのか、どうしても音量を落とせません。余韻が終わる瞬間に変なうねりが付いてしまうという、かえって深刻な感じになりつつあります。
で、2020年8月現在。
ちょっと進化しました!最後に急に絞るクセは相変わらずですが、ようやく何とかしようという姿勢を見せ始めました。そうしようと思うまでが長すぎる。もっと自分の読みに対する自覚を持たなければだめだなと感じる今日この頃です。
今回は母音が「a」で終わるものに限定しているので、他の母音の時だとまた異なってきたりもします。ボリュームを出しすぎるせいなのか「a」はうまく出来てない感がありますが、「i,o」あたりは絞りやすいように感じます。
「u,e」はどうも苦手です。「n」はもっと苦手意識があります。
でも、いい加減欠点から逃げるのはよろしくないので、すぐにうまくいかなくてもキチンと立ち向かっていきたいですね。より良い読みが出来るよう、今後も怠ることなく練習を続けていきたいと思います。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。
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