結婚式を「プロジェクトマネジメント」の観点で振り返る
以前、投稿したnoteの記事の中で「結婚式も立派なプロジェクト」と話しました。まさに私自身が体現しているので、僭越ながらその時の経験をプロジェクトマネジメントという観点で整理してみました。
Why(なぜ結婚式をやるのか)
チームで何かプロジェクトを進める時と同様に、まずは夫婦で「なぜ結婚式をやるのか」について、気持ちを合わせておく必要があります。
私と奥さんの場合、以下のようなコンセプトで認識を合わせました。
自然(緑)に囲まれた中で結婚式をやりたい。
自分たちオリジナルの結婚式をやりたい。
料理が美味しいところでやりたい。
会社の人は招待せず、友人と親族のみでやりたい。
これらのポイントを元に結婚式の会場を探しました。都内の式場や軽井沢を見て回りましたが、結論、軽井沢の方が人工的でなく自然に作られた緑が多いという点で軽井沢で結婚式を実施する決断をしました。
Where(どこでやるか)
仕事の中のプロジェクトマネジメントでは、Where(どこでやるか)について、言及することは少ないですが、結婚式では大事な要素です。
Whyの中で決めたコンセプトに則り、Whereの候補を決めて見学に行くことをおすすめします。
私と奥さんの場合ですと、「自然(緑)に囲まれた中で結婚式をやりたい。」「自分たちオリジナルの結婚式をやりたい。」というコンセプトのもと、都内と軽井沢で以下の各々会場を見学しました。
コンセプトを一番実現できそうな候補として、CRAZY WEDDINGとホテル軽井沢エレガンスが残りましたが、ここからはさらに詳細な要素(人をどの程度招待できるか、など)を検討していった結果、ホテル軽井沢エレガンスに決定しました。
ホテル軽井沢エレガンス
When(いつ結婚式をやるか)
いつ結婚式を執り行うか(When)についても、初めの契約のタイミングで大枠決定すると思います。こちらについてもコンセプトから掘り下げて決定することをおすすめします。
私と奥さんの場合は、「自然(緑)に囲まれた中で結婚式をやりたい。」というコンセプトを元に軽井沢が新緑〜本格的な緑に移行するタイミングということで6月に決定しました。
余談ですが、5月は前撮り、6月は挙式&披露宴を共に軽井沢で実施したため、緑の違いを参考にしてもらえればと思います。
2019年5月
2019年6月
What(何をやるか)
結婚式のコンテンツの部分が、かなり沢山の検討要素があるところだと思います。ここを自由に色々やりたい人とプランナーさんにお任せの人といると思いますが、前者の方は、会場を決める段階でどの程度自由にやらせてくれるのか(別途料金はかからないか)などを確認したおいた方が良いです。
コンテンツ
お互いアラサー夫婦で色々な結婚式に参加してきました。そんなこともあり、下世話な話、式のコンテンツに目が肥えてきて特別な驚きがなくなってきたため、自分たちの結婚式は「唯一無二で自分たちにしかできないものにしたい」という想いが強くありました。
このような背景もあり、自分たちで洗い出したオリジナルなコンテンツは以下です。
・手作りの招待状、席次表、席札
・オリジナルムービー(オープニング、プロフィール紹介、エンディング)
・人前式(エスコートキッズと入場などオリジナル要素を盛り込む)
・挙式、披露宴のカメラマン、ムービー担当を外部のプロに依頼
・感謝の手紙(奥さんがピアノを弾いて、手紙を私が読む)
また、会場となるホテル軽井沢エレガンスさんの「唯一無二の美味しい料理」、余興では、新郎側の「高校時代からの友人で元応援団長、また元野球部員で高校の校歌を熱唱」、新婦側の「旦那の好きな登山で山頂から奥さんに愛を捧げるサプライズムービー」など、面白いコンテンツを用意してくれました。
Who(誰とやるか)
What(何をやるか)と表裏一体なものがWho(誰と結婚式をやりたいか)だと思います。結婚式においては、仕事の中のプロジェクトマネジメントとは違い、Whoがプライオリティファーストになる場合があります。
例えば、今回、私たちの結婚式の会場を決めた理由の一つとして、プランナーの石田さんの人柄があります。
このような形でWhatとWhoを一緒に同じテーブルに並べて検討した結果、以下のような形となりました。
手作りの招待状、席次表
奥さんの大学同級生のデザイナーさんに依頼することにしました。
席札
「さめうらこむ間伐材研究会」という自然木や切り株を活用したウェディンググッズを作成している高知県の会社に依頼して作成してもらうことにしました。
オリジナルムービー(オープニング、プロフィール紹介、エンディング)
私自身が、Adobe(After Effects、Photoshop、Illustrator)の勉強も兼ねて、自作することにしました。
人前式
奥さんの提案により、人前式をすることにしました。また、エスコートキッズは、私の双子の姪っ子(当時1歳9ヶ月)にお願いしました。
挙式&披露宴のカメラマン
私の奥さんが前職で仲良くしてしていたフォトグラファーの汰木志保さんの紹介で、長野県を中心に活動しているフォトグラファーの永井茂樹さんを紹介いただきました。
挙式&披露宴中のムービー
奥さんの現職の同僚で、会社の紹介ムービーなどを作っている方にお願いしました。
感謝の手紙
奥さんと私で実施することにしました。奥さんが披露宴でピアノを弾きたいという想いを実現するために、奥さんがピアノを演奏している時に、私が奥さんが綴ったご両親への手紙(感謝の手紙)を代読するという段取りにしました。
How much(いくらでやるか)
ここも大事な要素になってくると思います。式場見学の中でどこの会場も概算見積もりを出してくれますが、実際にかかる価格がそれより低くなることはあまりないと思った方が良いです。
私たちの場合、軽井沢で実施したため、その分お車代や宿泊代についても考慮する必要がありました。その点も踏まえて、負担する金額については以下のような基準で決めていました。
・お車代:交通費の半分は私たちが負担
・宿泊代(親族):全額私たちが負担
・受付、乾杯の挨拶、余興:3,000円〜10,000円の間でお礼
結婚式のコンテンツ料や上記の負担なども踏まえ、おおよそ500万円くらいかかり、いただいたご祝儀と相殺して私と奥さんで各々100万円くらいの負担だったと思います。
How(どのようにマネジメントするか)
結婚式の5W1H(Why、Where、When、What、Who、How much)を中心に記載しましたが、肝心なHow(このプロジェクトをどうマネジメントするか)について記載していなかったので簡単ですが、記載したいと思います。
プロジェクト管理
仕事の中のプロジェクトマネジメント(特にシステム開発など)では、WBS(Work Breakdown Structure:作業分解構成図)という物を活用して日々プロジェクト管理を実施します。
もう少し詳しく書くと、プロジェクトに必要な作業(What)を洗い出し、それぞれの作業にかかる時間(When)や担当者(Who)を決めて可視化し、定期的にチームメンバー内のミーティングでWBSを確認(How)し、進捗通りか遅れているのか、遅れている場合はどう対策を打つのか、を確認します。
私たちの結婚式でも同様に以下のようにタスク、担当、スケジュールを明記した一覧を確認して、日々(週一くらいで)夫婦で確認をして管理しました。
あまり徹底してやりすぎると、準備の楽しさが半減してしまうため、そこは注意しつつ、ただ目的はしっかりと達成したいため、来てくれる友人・親族のことを思い浮かべながら頑張りました。
結果
結論、私たちのプロジェクト(私たちの結婚式)は、準備に約8ヶ月、当日も盛り沢山なコンテンツとなりましたが、素敵な天気に恵まれ、料理もしっかり食べて、笑いあり涙ありも結婚式を執り行うことができました。
レトロスペクティブ(振り返り)
準備
ブライダルフェア含めて、プランナーさんとは計4回打ち合わせをしました。
※もちろん合間でも適宜メールでのやりとりはこまめにやってました。
2018年11月3日 ブライダルフェアに参加。
(ここで式場、日取りを決定)
2019年2月11日 プランナーとの打合せ(1回目)
アイテムフェア、試食会
2019年4月13日 プランナーとの打合せ(2回目)
2019年5月12日 プランナーとの打合せ(3回目)
前撮りも合わせて実施
※合間で適宜せかせか準備をしてました。
当日のコンテンツ
結婚式当日は以下のような流れで進めました。
12:00〜 挙式(人前式、エスコートキッズ(双子の姪っ子))
13:00〜 披露宴
13:00〜 入場(ムービー自作)
13:10〜 ウェディングケーキ入刀
13:15〜 乾杯の挨拶(新郎高校の友人)
13:20〜 エスコートキッズへお礼
13:40〜 フォトクルーズ
14:20〜 余興
新郎友人:応援団長と野球部員による校歌熱唱
新婦姉夫婦:お祝いムービー
14:45〜 デザートビュッフェ
15:10〜 クロージング
新婦ご両親へのお手紙(ピアノ演奏)
締めのご挨拶、お披楽喜
15:30〜 お見送り
また、ささやかですが、Whatでやると決めたコンテンツ中心に結果がどうなったのか、写真を掲載します。
まとめ
これまで結婚式の準備をプロジェクトマネジメントという観点で整理して見ましたが、一番大事なのは以下です!
準備も含めて、楽しむこと!
私の経験を参考に、みなさんが素敵な結婚式を執り行えるようお祈りしております!
※余談ですが、今後もTwitterの中でプロジェクトマネジメントやプロダクトマネジメントについて発信していきますので、興味があれば、ぜひフォローいただければと思います。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?