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子どもの頃から使えるようにしたい動き3

股関節
胸郭

今回は肩甲骨について書いていきます。


肩甲骨とは

肩甲骨とは,背中の上部に一対ある三角形状の大きな骨で,鎖骨と上腕骨につながり上肢と体幹をつなぐ骨です。
腕の上げ下げや,腕を回す運動で使われ,上肢と体幹を連動させる役割があります。
また,肩甲骨は宙に浮いた不安定な状態になっているため,周りには18種類のも筋肉が付着して支えています。そして姿勢維持や身体のバランス,パフォーマンスにも大きく影響を及ぼします。

しかしこの肩甲骨,やはり目に見えない場所にあるので意外と意識されない部位なのです。
身体の中で大きな影響力をもつ部位であり,可動域も大きいため意識して動かすことで機能的に身体を使うことができたり,スポーツでもパフォーマンスアップに大きく関わってきたりするのでぜひとも使えるようにしたい関節です。


肩甲骨の動き

肩甲骨の動きには以下のものがあります。

挙上
肩をすくめる

下制
上げた肩を下げる

外転
腕を前にだす

内転
胸を張る

上方回旋
バンザイする

下方回旋
背中に手を回す

これらの肩甲骨の動きと肩関節の動きが連動することで自由な腕の動きが可能になってきます。
さらに腕と体幹の連動がスムーズになってきます。

肩甲骨の動きが悪くなると

肩甲骨周りが固まってしまうと,肩,首,背中のコリを引き起こし血流が悪くなります。
さらに,肩甲骨の動きも悪くなるため姿勢が乱れてきます。
姿勢が乱れると身体の様々な部位に痛みが生じたり,パフォーマンスの低下につながってきます。

例えば,パソコンやスマホの操作をしていると背中は丸くなり,猫背の状態になります。
猫背の状態は両肩が前にでて肩甲骨が外転している状態なので,長時間過ごすと筋肉が張り,血流が悪くなり,日々繰り返すと筋肉が固くなってその姿勢のまま固定化されてしまいます。

肩甲骨を日々動かすことで,そういった症状は避けられますが,困ったことに日常生活ではあまり肩甲骨を動かす機会が少ないのです。
肩甲骨が外転して肩が前に出てしまっている方がとても多いのです。

そのため,肩甲骨は意識的に動かす必要があります。

肩甲骨を使う

では,肩甲骨を使うとはどういうことか。
まずは周りの筋肉をほぐして正しい位置に戻す必要があります。
顎を引いた状態で耳の下に肩がくる位置が正しい肩甲骨の位置です。

そして,肩甲骨を柔らかく意識的に使えるということで次のメリットがあります。

・肩甲骨の自由度が増し,腕をしなやかに力強く使える。
・体幹が安定して,軸がブレなくなる!
・下半身・脚部の機能まで高まる,向上する!
・身体への余計な負荷が減り,怪我のリスクが大きく減少!

結局身体はすべて連動しているので,肩甲骨,股関節などが安定するとすべてのパフォーマンスアップにつながってきます。

まとめ

肩甲骨を使うことは,姿勢の乱れから身体を守ることはもちろん,意識的に使うことでスポーツのパフォーマンスアップにも大きな影響をあたえてくれます。
ぜひ子どもに正しい動きを覚えさせてあげてください。

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