美波と環奈を鑑賞する至極

NHK紅白はつまらないのか?


大晦日には、いつも通り家族で紅白歌合戦をみた。我が家は高校生から還暦前まで、幅広い年齢層で構成されている。だから、音楽の趣味も一致などあるわけがない。だが、年越しそばを食べながら、時々スマホで遊んだりしながら、ゆるく4時間に及ぶ番組を割と楽しんでいる。ご丁寧に’録画までしている。


2023年は、司会の人選に新しい力、有吉弘行だけでなく、朝ドラで国民的女優の地位を盤石にした浜辺美波、そして、2022年の見事な司会ぶりで、すっかり、私の中で「推し」となった橋本環奈が起用された。NHKアナウンサーからは、大阪局に異動しても、本当のエースであることを改めて世間に示すために起用されたと私が思っている、高瀬耕造。近年は、人気の桑子真帆、和久田麻由子両アナウンサーが入れ替わり総合司会を務めたりしていたが、あの和久田さんですら緊張しているのがうかがわれて紅白の重圧というものについて考えさせられたものだ。


私自身は、浜辺、橋本という、人類史上最強の美女コンビが4時間も見られるというだけで、紅白を1秒たりとも逃さずに見る決意はできていた。ジャニーズは完全排除されたことで、制作側も浮いた予算を他に振り向けたのか、クイーンがイギリスから映像で参加したり、中継もふんだんに使って、あちこちと繋がっている雰囲気を演出していた。Laserafinとか、TWICEについていくのが精一杯のおじさまには、集中講義のような時間だったが、マドンナを始祖とする、ダンスと歌を高次元で組み合わせたステージパフォーマンスをたっぷりと楽しむことができたと思う。


耳慣れた、坂本冬美や、世代にはたまらない、薬師丸ひろ子のセーラー服と機関銃とか、ホッとする懐かしさの時間もよろしい。浮いた予算でディズニーの楽曲を使ったのかもしれないが、浜辺、橋本の歌唱は、賛否両論あるようだが、そもそも、この二人がミーシャみたいに歌うことなど、誰も期待していない。学芸会の歌で環奈、美波は良いのだ。これは、司会者が視聴者に贈った、年越しのプレゼントなのだ。それでいい。


あれこれ批判するのは、それ自体が楽しみになっている、そこにすでに紅白の存在感がある。難しく考えずに楽しめば良い。紅白の後は、民放の歌番組を見ていることも申し添えておく。

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