ピジョン株式会社様へ感謝を込めて
子育て中に必要になるグッズはたくさんある。
その中でもかなり重要になるのが、ベビーカー選びかもしれない。
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私は、産後すぐにA型ベビーカーを出産祝いでもらった。
しかし、そのベビーカーはリクライニングが弱く、起こしたところで体は斜めだったので外が見づらそうだった。
そこで、腰座りを機に、ピジョンのビングルを購入した。
価格ももちろんのことだが、私自身が小柄なので、ベビーカー自体が重くないことをかなり重視したのと、色が可愛かったのでほぼ即決といった感じだった。
その頃は、徒歩25分ほどかけて保育園に通っていたため、道中は全てビングルにお世話になった。
子どもが一歳になって自転車デビューしても、雨の日にはカッパを着て長靴を履いてビングル、のスタイルだった。
子どもがようやく一人でしっかりと歩けるようになった頃、私は二人目を出産した。
その頃、世の中はコロナ禍と呼ばれていて自粛ムード一色。
二人目の子がA型ベビーカーを使ったのは、恐らく遠くの公園に行った数回だけ。
腰が座り、ビングルが使えるようになっても、自宅と公園と保育園にしか出かけなかった。
そして、ビングルと一緒にドイツへ渡ることになった。
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ドイツへ来て最初の頃は、電車の乗り方もバスの乗り方も全く分からなかった。
ビングルを押しながら、もう一人連れて外出するスタイルが定番ではあったが、電車に乗るのが一苦労。
ぼーっとしていてはドアが開かないことがあるし、バリアフリーでなく、電車から階段が出てくるタイプの駅もあるし、自分が使う駅によって差があるので常に気が抜けなかった。
降りる時になって、電車から階段が出て初めて「しまった、ベビーカー畳まなきゃ!」と思っても、ビングルなら片手ですぐに畳むことができた。
しかも軽いので、かなりスマートに動けて何度も救われてきた(しかも自立する!)。
電車には、ベビーカーや車椅子はここを使ってねという乗り口があるのだが、そこ以外の乗り口には真ん中に手すりが付いており、通常の大きさのベビーカーでは通り抜けられない。
ビングルではそこもサッと通り抜けられ、ドイツ人男性にびっくりされたことがあった。
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唯一、ドイツでビングルがネックになることがあるとすれば、シングルタイヤかもしれない。
ヨーロッパでは石畳(石を埋め込んだタイプの本気のやつ)が多くて、しかもボコボコしている。
シングルタイヤではかなり動きを邪魔されるので、石畳を進むときはほぼベビーカーを蹴り飛ばしながらだ。
ドイツは自然豊かで、秋になるととんでもない量の落ち葉が道に積もる。
その破片が漏れなくタイヤに詰まるのだが、それはどんなベビーカーでも詰まるので、仕方のない話だ。
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そんなこんなしているうちに、ドイツに来てからビングルはとんでもなく汚れていった。
それでもビングルは、動作に何の不具合もない。
買った当時は、B型だし価格も安いし、もし壊れたらまた買えばいいやと思っていた。
だけど、雨の日にボトボトになろうが、飛行機に乗せられて放り投げられようが(付けていた雨カバーは渡独でボロボロになった)、石畳で詰まって蹴られようが、ビングルはどこも壊れていない。
もう5年以上は一緒にいることになるが、ドイツに来てからも来る前も、何も変わらずに同じように役立ってくれている。
そして今、二人目もようやくビングルのない生活ができるようになった。
ここまでの生活を支えてくれたことをどれだけ感謝しても足りないので、こうして感謝の手紙を認めている。
【片手で畳める、自立する、軽い、細い】に、【とても丈夫】もぜひ加えてください。
とても良い製品を作っていただき、心からありがとうございます。
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