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ほら、不倫だよ
婚活記事をたくさん読んでいただき、ありがとうございます。
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今回は、婚活とは関係ないが、かつて一度だけ不倫なのに交際を申し込まれたことがあるのを思い出したので、書いてみようと思う。
相手は、取引先の会社の人だった。
それまで特に接点らしい接点もなく、仕事上の付き合いしかなかった。
飲み会でも、たくさん話したことがない人だった。
始まりはよく覚えてはいないけど、飲み会の後のお礼だったような気がする。
LINEを送ったら、電話がかかってきた。
年も近いし飲んでいたことも手伝って、タメ口で結構話した。
その時は、翌日に今日も仕事頑張ろう、みたいに送って終わっていた。
別の日、帰宅して家でくつろぎながら、そろそろお風呂でも入ろうかと思っていたら電話がかかってきた。
彼は飲み会の後だったようだ。
彼の家と私の家は、沿線は一緒だけど真逆にあって、電話で話しながら彼は私の家の方面の電車に乗った。
全力で家に帰って欲しいと散々言ったのに、努力も虚しく彼は私の家の最寄り駅までやってきた。
時刻は0時前、終電はもうなかった。
駅前にカラオケがあるから、そこで一晩過ごして始発で帰って欲しいと伝えたが、彼は私の家に行きたいと言って聞かない。
駅から近いんだったらすぐに行けるから、とか言うのまじでやめろ。
とにかく、訳の分からない人を家に入れるわけにはいかない。
話しているうちにムカついて、とりあえず話をつけようという気になって、カラオケに向かうことにした。
わざわざ着替える面倒さと、お願いだから諦めてくれという念を込めて、ボロボロのTシャツを着て家を出た。
「どういうつもりなんですか?何してるんですか?」とカラオケの部屋で問いただした。
彼は、「いや、いいなと思ってて…好きです。」と答える。
いや、知らんし。
この状況で好きとか言われても怒りしか湧かない。
「明日も仕事ですよね、寝るか何かして始発で帰ってください。」
「いや、一人で寝れないんで。」
し・ら・ん・し!!!!!!!
という、キレるしかない会話が一生続き、途中でムカつきすぎて歌を歌ってやった。
彼は、妻とあなたに出会う順番が違っただの、本当に好きだのなんだの言っていた。
だけど、こういう人って絶対に奥さんと別れない、と不倫したこともなかったけど、何となく思った。
こういう風にして不倫って始まるんだな、と妙に納得しつつ、心から迷惑だった。
そうこうするうちに、さすがに眠くなってきた私は、やり合う気力も無くなった。
しかし、絶対に彼に家を知られる訳にいかないので、結局私もカラオケで雑魚寝に付き合うことになった。
迷惑でしかない。
彼が私に何かしたら彼は仕事を失うので、とりあえずその心配はないなと踏んで、何でこんなことに…と思いながら寝た。
翌朝5時。
すぐにでも家に帰って欲しかったので、ちゃんと始発の時間に起きて帰っていただいた。
昨晩飲んでもいないのに、朝の街を歩く私。
ちゃんと寝てから仕事に行きたかった。
帰ってシャワーを浴びて、寝たらきっと寝過ごしてしまうから、そこから寝ずに出勤した。
彼からは謝罪の連絡が入っていた。
その後も彼からのアピールは続いた。
一緒にごはんに行きたいと言われたが、行けるはずもないので、私の職場でお弁当を一緒に食べるなら、と提案したらそれでもいいと言われた。
嘘でしょ、と思ったけど、提案してしまった手前、わざわざ上司に許可まで取って応接室で二人でお弁当を食べる羽目になった。
話してるの筒抜けだし、別に話すことないし何の時間だよ、というランチタイムだ。
もう諦めてください、連絡しないでください、と言い続けたけど、上手く切ることができなくて、最終的にはLINEをブロックするしかなくなってしまった。
取引先の人だし、仕事に支障はあって欲しくないけど、さすがにもう無理だった。
そうやってブロックして、職場の人にアフターフォローをしてもらって、どうにか彼を切ることができた。
自分が思っているよりも、世の中には不倫というものがたくさん存在していることは知ってはいたけど、始まり方はこんな感じなんだな、ということを知った経験だった。
当時、婚活中だった私は、こんなに好かれるなら仕事とか何の関係もない独身であって欲しかったと心底思った。
ちなみに、彼にはお詫びのしるしとして、その会社の人とのごはんをセッティングしてもらったけど、そちらも上手くいかなかった。
彼は今、奥さんと仲良く暮らしているだろうか。