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4th新規によるテニミュ初見感想②ルドルフ・山吹編

4th新規によるテニミュ過去作感想、第2弾はルドルフ・山吹です。

第1弾・不動峰編はこちらから↓


1st〈More than Limit 聖ルドルフ学院〉

全体的にテンポがいい。特に好きなのはD1で大石がムーンボレーをキメる→青学「地味なだけじゃなかったんだ!」→観月「地味なもんか」のコンボ。舞台ならではの小気味良さが気持ちいい。

D1とD2の同時進行はラリービートがあったので、試合の移り変わりがわかりやすくてよかったです。脳筋気味のD2がHR/HM風で、お互い戦略的に攻める必要があったD1は打ち込みサウンドという対比がグッド。歌うまのタカさんが「人生はテニスと同じ」って都大会から核心ついてるのも面白かったです。

裕太は歌の安定感がぶっちぎりでも声が若いので、強敵感よりも愚直な印象を受けました。赤澤はシーズンを追うごとにその時代の流行りの顔にバージョンアップしていくのが面白くって、1stのビジュアルはザ・00年代な細眉・色黒で一番時代を感じました(笑)。


1st〈in winter 2004-2005 side 山吹 feat. 聖ルドルフ学院〉

2代目青学お披露目。初代と実力の差は歴然、でも原石度はピカイチ。役者の成長を見守る文化が始まったのはここからでしょうか?

ストーリーは4thの丁寧心情描写に慣れると結構ざっくりとしたイメージ。どちらを良しとするかは好みの問題かもしれません。某組曲でおなじみの「勇気VS意地」は入り方が完璧で、来るぞ来るぞ来るぞキターーー!!!ってカタルシスが半端なかったです。都大会の優勝が決まるここ一番の盛り上がりどころにぴったりな熱い曲で、テニミュをよく知らない人にも親しまれているのが納得な名曲。


2nd〈青学vs聖ルドルフ・山吹〉

初のルドルフ・山吹同時上演スタイル。不動峰に続き、またもフルカットされる校内戦。でも2校ともうまく要点を絞っていたので、物足りなさは感じませんでした。ルドルフのメンバーはお互いの実力をわかりあっていて、敵にも味方にもちゃんとリスペクトを持っているのが素敵。4thでも使われてた「24/365」は2ndからの曲だったんですね。

「勇気VS意地」の入りは1stのほうが好きですが、2ndのほうがリョーマと亜久津の真剣勝負っぷりが全面に出ていて、こちらのS2も好きでした。2nd観月は骨太で健康的な体系のせいか、観月よりも赤也のほうがビジュアル的に合いそう。亜久津はクールみが強い。千石はオープンスケベっぽい(悪口ではない)。


3rd〈青学vs聖ルドルフ〉

原点回帰で再びルドルフ、山吹がセパレートに。不動峰同様ちょっと冗長に感じるシーンもありましたが、中盤以降は個人的にちょうどいいテンポ感でした。

3rdは何と言ってもノムタクがいるのが嬉しい。ノムタクがいるだけで一気にチーム感出てくるから不思議。そして金田は部長の背中を見すぎでちょっとこわい。また3rdから赤澤の「ぬあああああ!」が前振りナシになっていて、突然のほうがインパクトあるのでこれはナイス改変だったと思います。


3rd〈青学vs山吹〉

ルドルフでの不動峰はゲスト校(?)制度の良さがあまり出てないかもと思ったのですが、山吹のルドルフは「まだ負けないぞ!」という明確な+αの要素があって新鮮でした。

3rd亜久津は歴代一ドス効いてて◎。でも歌になるとピッチ補正されまくりでケロケロボイスになっちゃうのが残念。また伴爺不在&新渡米と喜多が追加されたおかげで、亜久津が山吹のレギュラー全員に理解(わか)られちゃってるのがなんだか切ない。

あと檀君はもっさりしててかわいいな~と思って俳優さんググったら、今はシュッとしたお兄さんになっててビビりました。そして千石は普通にモテそう。8代目黃金は”二人の世界”感が強いなと思ったら「誰にも入り込めない 二人だけの世界」って歌い出して思わず吹き出しました(笑)。


4th〈青学vs聖ルドルフ・山吹〉

過去3シーズン見てから当代の柱と橘さん、観月、亜久津を見ると謎の安心感があります。観月以外は新テニミュでも見てるからというのもあると思いますが、4th観月のあの圧倒的な安心感は一体何なんでしょうね。ちなみに4th亜久津は新テニ2で初めて見たとき亜久津にしては細いと思いましたが、他のシーズンと比べるとやっぱり細い。そして白い。

ルドルフはとにかく不二兄弟の確執が丁寧。ルドルフメンによる裕太の勧誘がやさしすぎてヤバい団体みたいになってる。加えて観月と赤澤が二人きりのシーンが多くて、赤澤の部長感、観月のマネージャー感が過去シーズンより強い。若干、観月の独壇場っぽさが否めないのは、役者が魅力的すぎるおかげなのか、脚本・演出のおかげなのか。どっちもかも。

山吹は亜久津の回想シーンや試合後の描写がうーーーんって感じであんまりハマれませんでした。まあ漫画の原作者とは違う人が脚本・演出してるんだから解釈違くて当たり前だし、4thに関してはその違い、「新訳テニミュ」を楽しむのが正解のひとつだとは思っています。でも好きなキャラ・シーンでやられるとやっぱりうーーーんって気持ちが勝っちゃう。4th、加点方式だと他のシーズンと遜色ないんですが、減点方式だと……。ただ「新訳テニミュ」を見られること自体はとても楽しいので、よっぽどのことがない限り、これからの4thやまだ見ぬ新シーズンへの期待が尽きることはないと思います。



全体を通しての感想

改めて都大会編、面白すぎ。関東以降はキャラの能力が試合の展開を引っ張ってる(それはそれで面白い)んですが、都大会までは比較的現実的な戦略や心理戦がメインなので、試合そのものの面白さが際立ってるんですよね。だから時代やキャストや脚本・演出が変わっても、大筋の面白さは変わらないんだろうなと思いました。

特にルドルフはどのシーズンも見ごたえがありました。同じルド吹二本立てでも、サクサク進む2ndと、脂が乗りまくりの4thの対比が面白かったです。特に観月、裕太周りが顕著。あとどのシーズンも校歌にチェンバロが使われていて、どの時代でもルドルフの音が共通しているのがなんだか嬉しかったです。

山吹はスミレちゃんと伴爺のキャットファイトが好きなので、どのシーズンも顧問がいてほしかった。S2で千石or南が緩急つけろって言っても亜久津が従うかなって思っちゃう。2ndでは亜久津が自発的に緩急をつけ始めるけど、あのシーンは他人の指図を受けない亜久津が試合に勝つために他人の提案を受け入れることが大事だと思うので、それはそれで違うんですよね~。


不動峰、ルドルフ、山吹と3校見てきて、私はテニミュにミュージカル的な面白さを求めていると思っていたのですが、どうやらそれだけではないことに気がつきました。今は自分が重視しているポイントがどこなのか探すのが楽しい。役者一人をとっても、顔、体格、声質、セリフ回し、歌唱力、ダンス、身体能力、キャラ解釈などなど、ポイントはたくさんあります。しかもキャラごとに各項目のウェイトが変わってくる。それが面白くてたまりません。

まもなく4th六角も始まりますね! 楽しみ!

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