新テニミュ The Fourth Stage 感想その2
フォーステ終わってしまいました。今はとにかくカンパニーに感謝しかない。最高の原作を舞台化してくれてありがとう。新テニミュをリアルタイムで追える時代に生まれてよかった。
骨組みの感想は初日から大きく変わりませんでした。結局、毎回「長い!」「内容詰め込み過ぎ!」って思いながら見てました(笑)。キャストも舞台スタッフもみんなベストを尽くされていたからこそ、一場面一場面の感動がどうしても薄まってしまうのが惜しかった。
新テニミュはリピーターが多いとはいえ、一回しか見ない人も少なくはないだろうに、情報量のカオスが理由でファンにできたかもしれない人たちを逃してしまったと思うと、本当にもったいなかった。実際に私はセカステを現地で一回しか見ていませんが、その一回があまりにも衝撃的だったから、今こうして青年館に通うようになりました。4thで新規を獲得できているから、新はついてきてくれるファンをキープできればそれでいいのかもしれないけど、原作とキャストのポテンシャルを考えれば、もう少し多くの人に届いてもよかったはず(*1)。フィフステは一回しか見ない人にも伝わるような構成・脚本・演出になることを願っています。
ここからはキャストのお話。今回は東京~凱旋~大千秋楽の進化・変化がこれまで見てきたテニミュ(と言っても4thと新だけですが)で一番凄かった。私はテニミュの売りの一つと言われる「キャストの成長」にあんまり興味がなくて、むしろ初日と大楽で同じ値段なんだから最初から素晴らしくあってほしいと常々思っています。ですが舞台は生きている人間がやるものだから、日が経てば募る思いもあるだろうし、それは熱くなればなるほど溢れ出してしまうものなのだろうと、大楽の配信を見ながら思いました。
いろんなキャストが素晴らしかったんですが、まずはQ・P役のパース君。サーステのときはクールなキャラに苦戦していた様子でしたが、フォーステ、特に凱旋からは試合も歌もエモーショナルで素晴らしかった。Q・P、というかドイツ勢はみんな、クールではあるけど内に秘めているものは熱いのだから、試合や歌の場面は大げさなぐらいが舞台ではちょうどいいのかも。カミュの日替わり含め、個人的MVPです。
S2は初日の時点ですでに100%だったところ、凱旋で200%、大楽で1000%くらいの熱量になってました。前回も書いた藤田幸村はもちろん、凱旋からの手島手塚の追い上げが凄まじかった。初日は敵としての手塚のかっこよさを感じたのですが、大楽は青学の部長として部を全国優勝へと導いた後の手塚でした。激しい攻防戦が魅力の試合なので、純粋に毎公演見ていて楽しかったです。
そして、一公演通して一番好き度が上がったのがS1。大楽が近づくに連れて日本もドイツも気持ちが盛り上がっていって、その中で平等院もボルクも背負うものがどんどん大きくなっていって。大楽はマジの主将戦でした。鬼・種ヶ島・デューク・入江がオフマイクで応援しているのも、本物の引退試合みたいで熱かった。高校生活最後の公式試合って言ったら、そりゃあ応援する側も半端ない声出ますよね。
またザック演じるボルクがこんな強敵になるとは、サーステのときは思ってもみませんでした。パース君同様、慣れない言語且つクールキャラで、しかも説明台詞も多いから本当に大変だったと思います。でも、そんなことを感じさせないくらい、ボルクは強かった。
大楽挨拶で平等院役の佐々木さんが「結果がわかっていたとしても、何か新しいものが生まれるんじゃないかと思って挑んだ(意訳)」と仰っていて、その「新しいものを生み出そうとする意志」が随所で感じられたからこそ、フォーステは通うのが楽しかったのだと気が付きました。キャスト個人の力ではどうにもならない部分も多かったけれど、それでもやっぱり良かったところは良かったし、一ファンとしては「舞台化してくれてありがとう」って気持ちが一番です。
これで新テニミュはしばらくお休みかと思いますが、次の展開を楽しみに待っています。フィフステ前に海外勢大集合のレボライやってほしい! できればまた生演奏ありがいい。ひとまず今週はアニメだ!
*1 リアタイで原作を追っている人は少ないし、W杯アニメは全然良くなかったしで、新テニ自体に興味ある人が少ないのかと思っていたけど、毎晩テニチャの視聴人数は地上波無印よりW杯のほうが多い(全国OVAで増えた人たちがそのまま残ってる?)から、やっぱり内容の問題なのかなと。
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