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デンマークに来て1カ月が経ちました

仕事を辞めて、もうすぐ4ヶ月。
フィリピンでの1ヶ月間の語学留学を終えて、今はデンマークにいます。

フィリピンで英語漬けの日々を送っていたときは
あまりの生き様の変化に「夢」と「現実」が分からなくなることもありましたが、

最近はデンマークでの生活にも慣れてきて
過去でも未来でもなく、「今ここ」を生きている感覚があります。

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デンマークでは、「フォルケホイスコーレ」とよばれる教育機関に通い、
19歳から71歳までの15人の仲間たち(デンマーク10人・日本4人・アイスランド1人)とともに「手工芸」を学んでいます。

▼▼フォルケホイスコーレとは...▼▼
デンマークで生まれた生涯学習の仕組みで、試験や評価がなく、17.5歳以上の人なら誰でも入学できる全寮制の学校です。
北欧全体に約400校、デンマーク国内に約70校あり、学校ごとに特色や科目(人文学・政治・食・環境・福祉・アート・スポーツなど)が異なります。クラスで学ぶだけではなく、食事やコーヒーブレイク、朝の集会、掃除などの共同生活の中で、人との関わり方も育まれていくのが特徴です。
デンマーク国民以外のインターナショナルの生徒を歓迎している学校も多く、デンマークだけでなく英語で授業を行うところもあります。

一人ひとりが好きなこと・得意なこと・他者との違いに気づき、自立・共生していく「フォルケホイスコーレ」の仕組みやデンマークの文化にも興味があったけど、

何より今の私自身がこの環境を求めている直感があって、動き始めてから3日で2カ月後の入学が決まりました。

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今回私が選んだ「手工芸」は、幼い頃に好きだったけど
まわりの目や評価を意識して、いつしかやらなくなってしまったもの。

この1ヶ月だけでも、刺繍・洋裁・編み物・陶芸・マクラメ・デッサンなど大小様々な作品づくりに取り組んできて、創作に没頭しているときは心も体もエネルギーが漲っているのを感じます。

でも毎日が新しいことの連続で、できないことだらけ。

たくさん失敗して、やり直して、惨めになって、
(拙い英語で)『できない』『分からない』『教えてほしい』ばかり言って。

「本当に子どものようだね」と仲間たちと話しているのですが、
同時に「この言葉たちをずっと長い間封印してきたんだな」と
慈しんでいるような、子どもの頃できなかったことをやり直しているような、そんな感覚にもなります。

もちろん辛いと感じる瞬間もあるのですが、
劣等感や悔しさ・恥ずかしさ・諦めだけで終わらないのは
多様なあり方を受け入れ、何歳からでも新たに挑戦する姿勢を歓迎し、やりたいと言ったことにとことん向き合い、失敗しても「また学びが増えたね」と笑顔で包み込んでくれる先生や仲間たちの存在が大きい。
(ちなみにここでは「先生」とは呼ばずに名前で呼び合っていて、互いに純粋な好奇心を持って関わり合っているのが伝わってくる)

そして私ももっと深く関わりたいと思うから、英語もデンマーク語ももっとできるようになりたい気持ちです。(できなさすぎて悔しい!)

この先の9月までの旅路にワクワクしつつも、今この瞬間を大事に生き続けたいなと思います。

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