【第6回 なにものゼミのリアルに迫る!】障害を伝えること
「ちょっとおこがましいけれど、上東さんって私たちに1番近い立ち位置だったのかもね。」
講義翌日。12月8日のお昼、講義担当だった石垣と話しながら出てきた感想だ。
12月7日に開講された第6回なにものゼミ。毎日新聞の記者である上東麻子さんをゲストに「『メディアと障害者』と『境界』」をテーマにお話していただいた。
(お話の内容については講義概略を参考)
少し立ち入った話にはなるが、このなにものゼミの運営メンバーは今現在、ほぼ全員が大学でメディアについて学ぶ学科に所属している。例に漏れず、筆者も石垣もその一員である。
ただ、一口にメディアについて学ぶと言ってもその内容は新聞、ドキュメンタリー、出版と多岐に渡る。ここでその内容を詳しく語ることはしないが、それらに共通して出てくる問題として「マイノリティへの向き合い方」が存在する。
「メディアでマイノリティをどう取り上げるか」
「メディアがマイノリティに対して出来ることはあるのか」
今回、上東さんに行っていただいた講義はそういった部分について深く考えさせられる内容だったと個人的には思う。
これから先、もしかしたらメディアに就職をするかもしれない私たちにとって、上東さんの言葉は非常にリアルに迫るものだったのではないだろうか。
「障害」
やはり私には拭いきれないタブー感がある。踏み込むのを躊躇してしまう。しかし、踏み込むこと無しに人に何かを伝えることなど出来るはずもない。
上東さんは「あなたはなにものですか?」という問いに、「マジョリティであり、マイノリティ」と答えた。マイノリティへ踏み込み、その境界を行き来することで様々な痛みが見えてくるという。
私もそうありたいと痛切に思った。