苦い思い出
小学4年生の時にサッカーの大会の帰りに自販機で買った140円の缶コーヒー。
もちろん、小学4年生でコーヒーなんて飲める訳もなく、ましてや人生で初めて飲んだもんだからおいしいわけがない。
ただただ苦かった。
じゃあなぜコーヒーを飲んだのか、答えは簡単。
カッコつけたかったからだ。
コーヒー飲めるの?!の一言を140円で買ったのだ。
全然苦くないじゃん。おいしいよ。とスポーツ後に相応しくない飲み物を片手に、鼻に抜ける嫌な香りを堪え、顔に出ないように飲みきった。
あの日の俺と今の俺は何一つ変わってない。
コーヒーが飲めないところも、
コーヒー飲めるの?!の一言にお金を払うところも。
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