立春とお財布と、心地よさと。
確定申告に必要な書類を整理し、ひとまず税理士さんに提出するところまで出来たので、今はホッとひと息ついている。
日本漫画家協会から届いた役員改選の投票用紙も記入して、その封書も送った。
これでまた、ちょっと安心できた。
本日2024年2月4日。
二十四節気でいうところの、立春。
旧暦の正月が、立春に近い日だったということで、立春に何か新しい事を始めるといいみたいな話をよく聞くけれど
これまで私個人は、立春だからといって何かを始めた経験はなく
『思い立ったが吉日』で基本は生きてきて、
ただ今回は、『思い立った日がたまたま立春』だったので、財布を新しいものに交換しました。
今回卸した新しい財布、購入したのは昨年の3月で。
約11ヶ月ほど放置してきて、この度ようやく使い始める事になった。
なんでそんなに、長らく放置してきたのって話だけど
「それまで使ってきた財布に、かなり愛着があったから」というのが理由としては大きい。
5年以上使ってきたので、さすがにフチもボロボロで。
でももうしばらく現役で頑張ってほしくて、使い続けていたんだけれど
数日前にその財布から、『自分から現役を降りた空気』を感じたので、
本日交換に至りました。
何言ってんだコイツって思われるかもしれないけど。
名仁川の変な妄想だと思って、受け流してほしい。
で。
これまでどんな財布を使ってきて、今日どんな財布に変えたのかを軽く話すと
ときめいた財布を使ってきて
ときめいた財布に変えました。
見た目が良くても、触ってみないと本当に良いかどうかが分からないので、基本的に財布は実店舗で買っている。
そして財布を買うという行為によく付随する事柄として
その財布が開運に繋がるか否かという話が出てきたりする。
例えば「お金持ちになりたければ深緑色の財布にするといい」とか「長財布にするといい」とか
「財布の購入金額×200がその人の年収になるので、
年収1000万円以上を目指すなら5万円以上の財布を買うといい」みたいな話ってよくありますじゃないですか。
ちなみに私がこれまで使ってきた財布って1900円(税込)で買った物なんですけど、
そうすると年収38万円っていう、かつての基礎控除みたいな金額しか稼げない計算なんだけれど、一人で食べていける分の収入はちゃんと入ってきていた事実があるので、
基本的に「財布の値段云々」の話はあまり信じていなかったりする。
ただひとつだけ、大事にしているのは
『気に入ったものを、買って使う』ということ。
深緑色の財布が好きならば買えばいいし
好きじゃないなら、買わない方がいい。
「赤い財布は家計が火の車になるから避けた方がいい」という話も、赤が大好きなら問題ない。
所変わって中国では「パワーのある色」として、財布に限らず赤は多く使われていたりする。
私も赤いクレジットカードケースを使っているけれど、火の車になった経験は今のところ無い。
そのカードケースも『好きな赤色』だったから買った。
そもそもお金持ちの中には財布を持たない人もいる。
財布を持たない生活が心地いいなら、持つ必要すらないのだと思う。
財布にしろ何にしろ、
身の回りのアイテムに、好きじゃない色や形の物は選ばない方がいいと個人的には感じる。
見るたびに『かっこいいな』『可愛いな』『ああ綺麗だな』ってときめく物のほうがいい。
その方が気分がいいから。
もし自分の好きな色が分からないなら嫌いじゃない色を選べばいい。
好きな色も嫌いな色も分からないなら、そういう時こそ『一般的に良いとされる色』を選んでみてもいいかもしれない。
私たちが『開運したい。金運をあげたい。より多くのお金が欲しい』と思う理由は、「気分が良くなるから」だと言われている。
いつでも必要なものを買えて
いつでも欲しいものが手に入る
より質の良い食べ物が食べられて
より質の良い家に住むことができる
より質の良い医療が受けられて
より質の良い身体が手に入る
つまり安心が手に入る。
安心できるということは、気分よく過ごせるという事。
(※お金持ちだからこそ発生する不安もあるけれどそれはさておき。)
だから、『深緑色の財布は好きじゃないんだけれど、金運が上がるっていうなら買ってみようかな』っていうのは、なんだか違う気がする。
気分が良くないじゃん。
同じ理由で、無駄のない整然とした家で暮らす事が幸せに繋がるとは限らない。
ゆったりとした広い寝室で眠る事が、幸せに繋がるとは限らない。
机の引き出しやクローゼットの中は、軽くゴチャっとしている方が、私にとっては心地良い。
物が少なくて広い寝室は妙に心細くて落ち着かない。だからちょっと狭いくらいが嬉しい。
話は変わるけれど、
立春である今日が正月に相当するなら、昨日の節分は大晦日だった事になる。
私は豆まきの豆もろくに買わず、
兄が注文した恵方巻を、東北東を向きもせず輪切りにして食べた。
アゴの骨が小さくて食が細いから、あんな太くて長いもの、私には食えんのだよ。
「恵方巻を切ることは、良縁が切れる、幸運が途切れるとされ、縁起が悪いとされています」という文章をどこかで見たけど、はっきり言って知らんがなである。
必要な縁は残るし、何度切れてもまた繋がる。
繋がらない縁は不要な縁だと教えられて来たせいか、そんな心配はした事がない。
そしてそれで上手く行ってきた。
『性に合わない事はなるべくしない』
それが一番の開運だと信じてここ数年過ごしてきたけれど、
割と幸せな生活を送っている方だと自分では思っている。
人の目に、私がどう映っているかは知らないが。