名古屋での1年半
今年の2月くらいから転職活動を始めて、4月に内定をもらった。勤務地は東京になるので名古屋から引っ越さなくてはならない。
不思議な気持ちだ。正直、初任地が名古屋だということを言い渡された時、名古屋にここまで愛着が湧くとは思ってなかった。ご飯はうまいし、安いし、道は広いし、店が空いている。最高すぎる。夏、東京に帰った時、ドトールに人が並んでいて目眩がした。
自分が名古屋での生活を、充実感を持って過ごせたのは、絶対的に名古屋お笑いのおかげだ。新卒の時、行きたかった会社に落とされたイライラから始めたお笑いが、自分の中でここまで大きなものになるとは、まさか思ってなかった。お笑いを始めて、もうすぐ丸2年経つ。何か一つのことを2年も続けているということ自体が、自分にとってとても稀有。
物欲も食欲もあまりない自分にとって、お笑いをやる場所が名古屋にもあったことは、とてつもなく貴重なことだった。だから、レンガホリオさんを始め、名古屋芸人の皆さんには感謝しかない。
初めて名古屋のライブに出たのが2023年の4月24日のフルブラストというライブだった。月曜だけど21時からのライブだったので、このライブにはかなりお世話になった。多分その時に持ってたほとんど全てのネタをここで披露した。
大学お笑い出身でもなく、社会人から始めたわけでもなく、もちろんプロとしてやってるわけでもない、「大学4年の10月から1人でなんとなくお笑いを始めた人」という本当に括りずらい属性なのに名古屋芸人の方々は気軽に喋りかけてくれた。それまでも東京のエントリーライブやオーディションライブにはいくつか出たけど、他の芸人の方とコミュニケーションをとることなんてほとんどなかった。
会社の嫌な飲み会の次の週にフルブラストがあると、精神が100%で会社に持っていかれそうになるのを、強制的に阻止してくれた。
名古屋の面白い人達をたくさん知れたのも楽しかった。名古屋大学の落研が面白いのと、ガーベラガーデンさんくらいしか知らなかったから、ビッシャビシャカラスさんとかすっさんとか町田恐怖症さんとか、みぎぃ、盛庵さんを知れたのはすごくよかった。ゴミー・ペイジさんや章かにアキラ君は同じ転勤名古屋組の社会人で仲間意識が特に強かった。あと、大前町田さんが2人ともカッコ良過ぎて面白い。
ワカドリとか、ニコラシカとか、ももかとか、年下と接するのも新鮮だった。東京のライブだと大学お笑い系のライブを除いて自分が一番下だったので。 大会で優勝できたり、変態お笑い倶楽部で毎月新ネタをかけたり、ゴミ缶で初めてツーマンをしたりしたのは、凄く良い経験だった。
なんとなくでも「ウケる」という感覚がわかるようになったのは名古屋のお客さんのおかげです。一度でも見て頂いた皆さん、本当にありがとうございます。
欲を言えば、もうちょっと賞レースで勝ちたかった。全アマも、U25も、R1も。
多分引越しは10月の後半くらいにするけど、東京で働き始めるのは4月からなので、その間に名古屋で何かやりたいなと思っています。
東京でもお笑いを続けられるのかは、次の仕事の具合によるので、まだわからないですが、できれば続けたいなと思っています。
とりあえず、4月までは楽しく続けます。
本当に名古屋の皆さん、ありがとうございました。
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