最果てに至るまで
学生時代はお笑い番組が好きでよく観ていた。あの頃はレッドカーペット、レッドシアター、オンエアバトルや粗挽き団などのネタ番組が放送されていたからだ。
お小遣いを握り締めてお笑いポポロやマンスリーよしもとなどの雑誌を買ってきては一人でニヤニヤしながら読んでいた。はんにゃの写真集やポストカード集のような本も買っていた。
クラスの中心にいた子が学校でお笑いポポロを机に広げているのを見てドキドキしながら過ごしていた。勿論話しかける勇気はなかったので彼女たちが話している内容に脳内で相槌を打っていた。
学生時代はお笑いの他にアニメやゲーム、漫画が好きで、次にアイドル、コンカフェ、映画にハマっていった。オタク気質なのでハマってしまうと一人でどんどん沼に沈んでいく傾向がある。
大人になってからはお笑いを特別に追っている生活ではなかった。たまたまTikTokに流れてくるネタを観たり、テレビで放送されていたら観る程度だった。
最近またお笑いにハマってしまったのはきっかけがある。ミッドランドスクエアシネマでよしもとの公演を観たのがきっかけだ。
TikTokで存在を知った9番街レトロが出ると知り、行ってみようかなと軽い気持ちで行ったのが始まりだ。劇場ではないがお笑いを生で観るのは初めてだった。やっぱりお笑いは楽しいなと思いながら観ていた。そこでカラタチを知った。
その時はカラタチのことを全く知らなかったので、第一印象は声が小さい二人だなあだった。
ぽそぽそと漫才が始まった。
武元唯衣ちゃんを推すアイドルオタクと、エロゲをはじめ二次元が好きなオタクのコンビだった。双方のオタクを経験してきたのでそれぞれの意見にとても笑ってしまった。
(エロゲは未経験だが、昔ネット上で仲が良かった人に色々と教えてもらったので多少知識はあった)
ネットで見かけるオタクの喧嘩、ライブ会場で聞こえてくるオタクの会話をぐるぐるとかき混ぜて見事にお笑いに昇華されているように思った。
なんだこれ、面白すぎる。
とにかく面白いという印象しかなかった。
帰り道にカラタチのことを調べるとラジオをやっていることを知った。
帰ってすぐに配信されている二人のラジオ、最果てのセンセイを早速聴いてみた。ラジオでの二人は漫才の時よりも声が大きかった。
コンプラが厳しい世の中なのに、回を重ねるごとに下ネタや怒号、規制音が増えているように思った。でもそれ以上に面白かった。
クラスの隅で話しているオタクの会話に参加している感覚というか、私はあまりライブ会場で交流をしないタイプ(ただの人見知り)なので会場でのオタクの会話を盗み聞きしている感覚というか。
語彙力が乏しいので面白いとしか言えないが、アイドルオタクや二次元オタクを経験しているのならどこかで共感するところがあるラジオだと思っている。
気がつけばラジオの視聴は最新回まで追いついて、今ではメンバーシップの無修正プランに入ってしまっている。
ラジオはもちろん、二人のネタも好きなので配信も購入し始めた。地方住みなので、配信で公演が観れることにとても感動している。なんて便利な時代なんだ。
そして学生時代に憧れていた無限大ホールにも初めて足を運び、カラタチの漫才を数ヶ月振りに生で観ることもできた。すごく嬉しい。
最近はとても充実している。
また来週の木曜日がとても楽しみだ。
話がそれるが、私は少し前まで食中毒に罹ってしまい体調を崩していた。そして今は喉の調子が悪くて声を出すのが難しい。
推しと変なところでお揃いになってしまった。
体調を整えながら趣味を楽しんでいきたいと思う。