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初めて【こぎん刺し】をやってみた。ら、ハマった話。
大正時代の生活や衣服についての勉強を少しずつ進めている。その中で、「女性の半襟には、刺繍してあるのが当たり前だった」という文章を読んで、ちょっと驚いた。だって、現代を生きる私にとっては「刺繍がしてあること」はある種の贅沢と言うか、値が高くなるからである。
しかし、いろんな資料を読むうちに、「刺繍は布を補強するために生まれた」「自分の着るものは自分で縫った」「刺繍はほとんどの女性ができることだった」等の事情を知ることができた。なるほど。「刺繍」の価値がここ100年程で変わったのだな、と思った。
私が刺繍をしたことは、ほとんどないように思う。家庭科の授業で習ったっけ?くらいだ。というわけで、【こぎん刺し】という日本の伝統的な刺繍に挑戦してみた。
必要な材料は、
・布(麻布などの目の粗いもの)
・刺繍糸
・こぎん刺し用の針(先端が少し丸く、針穴が大きい)
・図案(インターネットで調べると色々出てくる)
今回はブローチにしたいので、
・くるみボタン用のパーツ
・フェルト
・ブローチピン(安全ピンでも可)
・布用のボンド(またはホットボンド)
これらの材料はすべて百円均一のお店にもあるので、比較的簡単に揃えられた。
図案の読み解き方?が最初意味不明だったが、YouTubeで親切に解説してくれている動画がたくさんあり助かった。教え方や講師の方のキャラクターなどに差があるので、幾つか見てみた方がよさそう。
ちくちくちくちくと初めてやってみて、あっという間に時間がたった。面白い。小さなものならすぐ作れるので、達成感も得られやすい。
初心者的な注意事項もメモしておく。
・糸を欲張って長くしないこと。5.6本の糸がまとまっている刺繍糸は絡まるとめんどくさいよ!
・糸をほぐしながら縫うと、ふわっとした仕上がりになって可愛い。
・2.3針進めるごとに、引っ張りすぎてないか確認して、裏側の糸に余裕ができるようにすること。
・目の数え方の失敗に気が付いたら、落ち着いてひと針ずつ後退すること。目の粗い布なので意外と戻れる、焦らないで!
・列がある程度進んだら、針で表糸のふんわり具合を調整すること。
・くるみボタンパーツを使うなら、〇のところだけではなく横、裏に来る部分まで大きめに刺繍しておいた方が安心。
というわけで、出来上がったものがこちら。
え、めっちゃ可愛くない?これ、可愛いよね??
これは、ハマりそう。楽しい。もっと作りたい。時間できたら作ろう。いやもうハマったなこれ。
私の初こぎん刺しブローチは、おとみちゃんの誕生日プレゼントになりましたとさ。またいろいろ作るぞ!!手仕事たーのしい!
何色何番 たかつかな
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