2024年7月に読んだ本まとめ
今月はミステリが多かった印象です。今月読んだ『九度目の十八歳を迎えた君と』で、単著で出版されている浅倉秋成氏の小説はすべて読んだことになります。個人的には『六人の噓つきな大学生』が一番好きかなという感じでした。浅倉さんの本は今後も新刊が出たら読んでいきたいと思います。
浅倉 秋成著『九度目の十八歳を迎えた君と』
後半二和の台詞に「そうやった。私もそういう子供だった」と心を乱されたり。「そうやないんや」という、主人公の言葉に持ってかれたりした。高校生の頃の主人公の空回りも含めてかなりツボにはまったり、ザクザク刺さったりする小説だった。んでミステリー要素も丁度良かった。
夢を無くした大人がスポーツチームに夢を託すというのはちょっと面白かったなぁ。私はぬるっと生きてきたから、挫折もなくスポーツも楽しめないのかもしれない。あと、教頭が兎に角カッコよかった。
年齢というのは関係ないとは言いつつも若ければ若いほど顕著な差になったりするもので、確かに最も前に来る属性と言っても過言ではないのかもしれないなどと思った。
最後に、そんな会社は早く辞めてしまえと思う。
森見 登美彦著『太陽の塔』
ずっとモヤっとした話で何というか筋がないなぁとか思ってたら、最後急に刺さる文章の連続で、捏造された記憶を思い出したりしてちょっと来るものがあった。
私も吹田に住んでいたことがあるので、太陽の塔は何度か自転車でみにいったことがある。夜金網越しに見るそれはやはり思っているよりもいつも大きくて謎の威圧感や違和感を感じたものだ。
浅倉 秋成著『失恋覚悟のラウンドアバウト』
どんでん返されたり、伏線がバチっとハマったりというほどでもなかった。大体予想した通りになってしまったので、驚きが無くただ面白い話という感じになってしまった。非常に漫画的作品コメディー要素が強いので現代だと揚げ足取られまくりで大変そうな気もする。
白井 智之著『名探偵のはらわた』
多重解決が面白い。ただ、個人的には『名探偵のいけにえ』のほうが体温がより感じられてよかったかな。私は純粋なミステリーというよりはミステリー要素のあるお話が好きなんだなと実感した作品
飯田 剛弘著『PMBOK対応 童話でわかるプロジェクトマネジメント』
大規模なプロジェクトマネジメントだけではなく、仕事の小さいタスクや個人的なプロジェクトを進めていくうえで大事なことが書かれています。
もちろんプロジェクトの規模が小さければ、この本に書かれているようなことまでやる必要はないんですが、三匹の子豚で書かれているような、プロジェクトの目的を明文化することや、手順を明らかにする、クリティカルパスを定義してスケジュールを立てるぐらいはどんなプロジェクトでもやった方がいいことなんですよね。
日頃の業務でかなりの部分を適当にしているので、ちょっと胃がと耳が痛い話もありましたが、大規模になればなるほど確り計画して進めていこうと心に決めました。
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