『貞子DX』の感想など(※ネタバレ有)
週末に『貞子DX』を観ました。(完全にネタバレなので注意ください)
世の中的にもDX(デジタルトランスフォーメーション)が叫ばれて久しいので、貞子もVHSをダビングして呪いを拡散するというアナログかつ時間がかかるこれまでの方法からDXすることにしたようです。
具体的には、呪いの動画の視聴習慣をみんなにつけてもらうことで、DAU(毎日見るユーザー)を増やして、ウィズ貞子な生活を実現してもらい、出来るだけ多くの人が常時、貞子に呪われた世界を実現したようです。
何言ってんだという感じですが、これがこの作品のすべてですし、さすがIMDbでComedyに分類されているだけはあるという感じがします。多くの企業や、ストリーマーが視聴者の可処分時間を使ってもらうことに腐心しているなか、非常にスマートな方法でDXを成し遂げる貞子に注目です。いやぁ、可処分時間奪い合ってる人からしたら羨ましいでしょうね。この結末は。
文明開化の灯が暗闇を無くし妖怪を消し去ったように、デジタルでなんでも動画が記録されて公開される時代には呪いやら、幽霊なんてものはコメディーにするしかないのかもしれないなぁと、90年代にwowowで『女優霊』とかの薫陶を受けたホラーファンとしては少し寂しくもあったりしました。