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2023年下半期に読んで印象深かった本をご紹介

上期と比べると読んだ数がかなり減っているので、印象に残った本も少なかったです。残念。
22冊ほど読んで印象に残ったのが4冊なので1/5ですね。もうちょっと印象に残る本の率を増やせるといいなぁなどと思っています。まぁ、そのためには数をこなす必要があるんでしょうけどね。

橘 玲著『世界はなぜ地獄になるのか』

キャンセルカルチャーや、ネットの炎上の背景を紹介することによって、平穏な人生を歩む一助になることを目指して書かれた本(多分)

インターネットによって誰でも発信できるようになったことと誰しもが自分らしく生きられる状態を目指す過程で、意見の対立が表面化したってのが現代なんじゃないかと思います。

現代は過去よりも、誰もが自分らしき生きられるよい状態(天国)でありながら、ある種の息苦しさや、本書でも紹介されているパク・ヨンミ氏が感じたような狂気(地獄)をはらんでいるので、この現状を「ユーディストピア(天国かつ地獄)」を呼ぶことに何ら反対はないです。

しかし、個人的には良い(ユートピア)や、悪い(ディストピア)は相対的なものなんじゃないかと思うので、いつの時代でも世界は、それなりにユーディストピアの状況にあったのではないかと思ったりもします。

この本読んだ後に、書かれているようなトピックについてネットに考えを開陳する気には到底ならないので感想が難しいですな。

高橋 勅徳著『大学教授がマッチングアプリに挑戦してみたら、経営学から経済学、マーケティングまで学べた件について。』

35歳の大学准教授のマッチングアプリ体験記に見せかけたビジネス教養本。経営学の戦略とか、行動経済学のちょっとした理論とかが、現代人にとって身近な(?)題材であるマッチングの運用戦略と絡めて書かれていて、すんなりと入ってくる。
『傲慢と善良』を読んでから婚活の市場原理に興味があったので、そういった意味でも面白く読むことが出来た。

ジョン・ソンメズ著
『 SOFT SKILLS ソフトウェア開発者の人生マニュアル 第2版』

ソフトウェア開発者とタイトルについていますが、現代においては多くの社会人に必要なスキルや心構えが「キャリア」「セルフマーケティング」「学習」「生産性」「資産形成」「フィットネス」「マインドセット」の7部構成で紹介されています。

すべてを著者のアドバイスに従う必要はないですが、同様の深度まで思考しておくことは現代を生きる上で有用だと考えます。ある程度の社会人経験のある人は、自身がこれまでそれぞれの分野についてどの程度考えていたのか、または考えていなかったのかをこの本を読むことで測れるので、不足していた点を深堀し、ある程度穴の無いスキル構成に近づくことが出来るのではないかと思います。

プロ奢ラレヤー著
『嫌なこと、全部やめても生きられる』

意外と生き方について真剣に考えている人は少ないので、こういった本は価値があるのかぁなと思ったりします。
特に『この部屋から東京タワーは永遠に見えない』とかを読んで深く共感した人なんかは、違う価値観というものあるのだと感じられてよい気がします。まぁ、水と油ということもありえますが。


2023年上半期に読んで印象深かった本をご紹介


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