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DNPの「ライトアニメ」に思う
動きを付ける部分は、キャラクターの表情や身ぶり手ぶりなど最小限にとどめ、動きを付けるためのコマ数も減らす。せりふは従来通り声優がふき込むが、1話の長さはテレビ向きの20分強ではなく10分程度に短縮する。
こうした省力化でアニメの制作時間やコストを9割削減することを目指す。
上記記事によるとDNPは上記のようなメディアを「ライトアニメ」と名付けて売っていくそうです。従来のアニメと比べてしまうとどうしても見劣りしてしまうので、別物だと明示するために新しい名前を付けたというのはうまいやり方だなぁと思いました。
ライトアニメが刺さる層
私もやっていますが、より多くの動画を楽しむために、2倍速で再生している人も増えています、こういった層は「アニメ」を「物語」としてしか楽しんでいないと考えられるので、「ライトアニメ」とは相性がいいでしょうね。
逆に「アニメ」を楽しむ大きな要素として「作画」が入っている層には「ライトアニメ」は相性が悪いと考えられます。もちろん別物ととらえられれば問題はないのでその辺りは今後の売り出し方次第だとは思います。
コスト削減のメリット
再作時間やコストが9割削減されるということは、より多くの作品が色々な人の目に入りやすい形で世に出るということに繋がります。
消費者目線で考えると自分に刺さるストーリーに出会う確率が増えますし、クリエーター目線で考えると自分の作品がメディアミックスされる可能性が増えるということです。
「ライトアニメ」が一般化すれば、そのヒット作がリッチな「アニメ」になるなんて流れも起こるのかもしれないですね。