わんこの脳の話
獣医さんから聞いた、脳の話。
大事な話だけれどあまり耳にすることもないので、備忘録として。
まず、なんでその話になったかというと、
ココア(トイプー12歳)が歯周病で歯がぐらついている箇所があって、それが抜けてしまっていたり、
上の犬歯が骨まで溶けてしまってよく鼻水が出ていたりして、
全身麻酔して歯石を取るかどうするかという話になりまして。
でも全身麻酔から目が覚めないリスクがあって
やる前にそれの同意をしなければいけないので
どうしようかかかりつけのところと知り合いの獣医さんに相談して、その時に、
・ただの、と言ってはなんだけど歯石取りをするだけなのに全身麻酔から目が覚めないという事例もちらほら聞く。
・歯石取り自体はやってもいいけど結局一年後にはまた付いてる。やっぱり付く前に歯磨きを習慣にした方がいい。
・無麻酔の歯石取りは歯茎に入り込んだ深いところは出来ないけれど口臭改善としてはやってもいいのでは(無麻酔は獣医さんの間でも賛否両論ある)。
と言われました。
それで、全身麻酔から目が覚めない一番の理由に脳があるらしい。
それこそ理由がわからない突然死、という診断の一つもそう。
全身麻酔から目が覚めず、
心臓マッサージでなんとか息を吹き返して、
しばらくして脳腫瘍が見つかった、
なんて子もいたらしい。
犬の場合、血液検査やら全身のいろんな検査をして
一つずつ他の病気の可能性を潰していって、
最後に脳を疑う、というのが一般的らしい。
あと犬の脳の検査が出来る病院も限られてくるので、
それこそ紹介状とかになるとのこと。
なので犬の脳を検査してから全身麻酔、には
それはやっぱりならないので、
結局脳になにかしらあったら…ということらしい(ちなみにMRIも全身麻酔が必要)。
それから、これはつい最近目の前で人が倒れた時の話なんですけど
・目眩がする
・目の前が真っ暗
・歩きたくても歩けない
と本人が話していて、私は脳を真っ先に疑って救急車を呼んだ方がいいのでは?と思ったんですが…
言葉をしっかり話せていて会話も出来ていたこともあり、あまり不安にさせるのも良くないだろうということで一旦横になって休ませていて、
でも半身麻痺が見られたので最終的にはやっぱり救急車を呼んで、診断結果は脳出血だったんですよね。
もちろん全然対応としては早い方だったんですが、
今でも半身麻痺が残っているとのことで
もっと早くに発言していれば、とも思いつつ
でも急に「脳では?」と言い出せなくて
(私の中では獣医さんの話が元にあるので繋がっているけれど)、
他の方は安心させながら事を進めていらしたので、
なんかもっとこう、私自身の伝え方というか、
逼迫した感じを本人に出さずに言えるような経験というか、
そういう力不足があるなぁと思ったりしました。
話が逸れました。すみません。
それで、何が言いたいかというと、
人間の場合は呂律が回らないとか半身麻痺とかでわかりやすいんですが、
犬はわかりにくいですよね、という話でした。
こういうことを前もって知っておくのと、
知らないのとでは、やっぱり心構えだったり判断だったりが出来ないので
そういうことをわかりやすく説明してくれる獣医さんって
信頼出来るな、と思ったりもしました。
また私がそういうような境遇の時に、
思い出す一助として書きましたが、
誰かの参考になれば幸いです。