見出し画像

がーちゃん


2024年9月7日8:30頃
3歳10ヶ月ラブラドール
誤飲による誤嚥性肺炎で亡くなりました。


以下、誰かの命を救えればと思い、記録として残します。
辛い内容となるのでご注意ください。
私の感情も残してるのでぐちゃぐちゃです。





9月1日(土)



台風の為、祖母宅へ
私、弟、甥姪、小型犬3匹が避難

母は仕事もある為、大型犬と残る。

この日の夜、排便が無かったと母が話すが
雨の日は嫌がってしないこともあるのと、
この頃1日1回の排便であった為様子見となった。


9月2日(日)


朝も排便が無かった。
私たちがみんな居なかった為のストレスだろうかという話になった。

私は日中に帰宅。
母が帰宅後室内で排泄。その後嘔吐。
19時頃、夜ごはんを食べて丸ごと嘔吐。
その後時間をあけ豆腐をあげるも嘔吐。
胃腸炎だろうかという話になった。

便は力んでいたがようやく出た。
形状はいつも通りだった為、
胃腸炎では無く便秘による嘔吐では?という話になった。

嘔吐後、排便後はスッキリしたのかイタズラして遊び出す元気もあった。

弟は姪甥を連れて嫁に会いに行っており家に居らず、
大型犬を連れて病院に行けるのは弟だけなのと、
近所の動物病院も既に閉まっていたこと、
上記の通り嘔吐か便秘かで判断つかず、
本人も元気であった為、
翌日の便の形状と嘔吐次第だろうと様子見となった。

ここで夜間の救急に頼れば良かったとは思いつつ、
いくら振り返ってみても元気であるので利用はしなかっただろうと思う。


9月2日(月)



私が休みで家に居てみることに。
9:30に大量の嘔吐。

便の匂いであった為、
便秘の為に逆流しているのだろうという話になった。
けれどそれは母と私だけの会話だったと思う。
画像は弟に送っていた。
(9/18追記:ちゃんと伝わっていた。受診時に便の匂いがすることも弟は伝えていた。)

その後嘔吐は無かったがあまりにも酷いことと、
気持ち悪そうにしている様子があり
弟仕事から帰宅後近所の動物病院で受診。

ここの病院では大型犬をレントゲンで撮れないのか
吐気止めや脱水症状の為の点滴を行ってもらい
それでも良くならなかったら
明日、レントゲンのある本院に来てくれと言われた。

この時レントゲンを撮っていないと私と母が知ったのは翌日だった。弟のみが行ったので、もしかしたら受診時「嘔吐した」事実のみしか伝えていなかったのかもしれない。
もしこの時点で詳しく伝えていたらその場ですぐ本院へ来るように言われていたかもしれない。
(9/18追記:嘔吐した時の形状や匂い、家庭に甥と姪がいることもこの日伝えたとのことだった)

本人は注射と点滴で楽になった様子であった。


9月3日(火)



落ち着くだろうと思いつつ、私が休みを取った。

一日中嘔吐していた。
どうも良くなっていない。
むしろ悪化していた。

水を飲んでも吐いてしまうし、
気持ちが悪くて寝られない様子。
呼吸も浅い。
ガバッと起き上がっては吐きそうで吐けず、
また横になることを繰り返していた。

嘔吐の失敗を酷く落ち込んでいる様子で、
上目遣いでこちらを見ていた。

その為か、嘔吐しかけたものなのか
飲み込むような姿もあった。

最初は撫でられると落ち着くのか
私が側に寄ると横たわっていたが、
夕方にはその元気も無かった。

この時、よく言われている
犬が腹痛時にするお祈りポーズや震えは無かったが、
夕方には足を引っ込めたような伏せでじっとしていた。

リアルタイムで弟には画像付きで報告していた為、
17時過ぎには弟も帰宅、本院へ通院した。

早めに行くも待ち時間が長く、
早めに診察するとは言いつつ
診察自体は18:30頃となった。

レントゲン撮影後、
異物が詰まっているとのことで
その日そのまま入院、夜に緊急手術となった。

誤飲したものは哺乳瓶の乳首。

姪と甥が幼い頃使っていたものをおもちゃにしており、ただそれが随分前にバラバラになっているのを見つけリングの部分を犬が齧った跡もあり危険だと思い数ヶ月前に処分した。

乳首だけが無いと思ってはいたが、
誰かが捨てたかどこかに混ざっているだろうとは思っていて
母も捨ててあると確認もしていた。

けれどそれを探そうとは思うことをしていなかった。
まさか飲み込んでいるとは思っていなかった。
私の認識が甘かった。
(9/18追記:自宅にあったものでは無いと判明した。下記に記述している。)

23:30頃に無事手術が終わったと報告があった。


9月4日(水)



弟の誕生日。
バタバタしていて特にお祝いもせず、
夕方には面会に行った。

起き上がる元気は無く、目だけでこちらを見ていた。

足にチューブに繋がれ、トイレシーツが全体に敷かれていた。

狭い場所で他の入院してる猫ちゃんやわんちゃんたちが
鳴き出してしまったので、少し撫でて帰ることにした。


9月5日(木)


面会2日目。
少し顔を持ち上げられるくらいに回復していた。
ケージも少し広い所が空いたからと移動していた。

でもまだ尻尾をぱたぱたするくらいで、
寝れていないのもあるのか
眉間のところを撫でてたら、
ずぅーっと目を閉じてうっとりしていた。

この日、獣医さんが説明してくれた。

異物は無事取り出せたこと。
全身麻酔後、胃と小腸、大腸を取り出す大手術だったが
小腸にあった異物を押し出し、切った胃から出せたこと。
(全身麻酔のリスク等は手術前に説明されていた)
小腸が赤黒くなってはいたが、
すぐに動き出していた為問題無いだろうとのこと。
嘔吐のために肺炎になっているいうこと。
大手術ではあったが3歳10ヶ月という若さで
大丈夫だろうということ。

そしてこの時、ここ2.3日が山場という説明があったらしいのだが(らしいというのは診察室が狭くて邪魔だろうと思い弟だけが話を聞いていて、異物のところだけ私と母が聞きに入った)

しんどさの山場、というニュアンスで、
命の危険があるというような説明では無いように受け取っていた。



9月6日(金)



面会3日目。
立ち上がる元気が出てきたようで
看護師さんにケージを開けてもらうと
すぐに尻尾振りながら出て来ようとした。

だけれど、昨日より沢山チューブに繋がれていて、
首の後ろにも腕にもチューブが繋がれていた。
なぜそんなにチューブに繋がれていたのか
疑問には思ったが説明も無かった。


チューブが抜けてしまうと思い
弟は胸のあたりを、私は首輪持って軽く制すると
抵抗もせず大人しく俯いてその場でとどまっていて、
まだ帰れないのか…と悟ったらしかった。

また別の看護師さんに
今日はチューブに沢山繋がれているから
ケージを閉めた方がいいと言われ、閉めた。
ここでなぜこんなに繋がれてるのか聞けば良かった。

ケージの扉を閉めるとシュンとした様子で
こちらに背中を向けて伏せ、
檻にもたれかかるようにして寝そべり
ハッハッと小刻みに呼吸し始めた。

そのほんの少し立ち上がって喜ぶ程度で疲れるくらいの体力しか無いみたいだった。

その時の嬉しそうな顔と、
悲しそうな顔と背中が忘れられない。

その看護師さんからは
今日の面会は短い方がいい、
また元気になったら来てあげてと言われた。

確かにそうなんだろうと思い、
また明日ねと言って離れた。

これが最後になるなんて思わなかった。

もっとゆっくり撫でてあげたかった。

最後に掴んだのが躾のための首輪で、
撫でたのが檻越しの背中なんて、
夢にも思わなかった。悲しい。

頑張って甘えに来たのにごめんね。

あまりにも短い面会時間だったし
この時はそんなこと知らないから、
帰りにバタバタして忘れていた弟の誕生日のお祝いのケーキを買った。
シャトレーゼのパンダのケーキを食べた。

9月7日(土)



朝、夕方にまた面会に行こうと話していた。
今日こそはゆっくり会いたいねって。

今日は天気も良いし、
がーちゃんが帰ってくる前に
家の掃除を済ませてしまおうと張り切っていた。

あの子は毛がすごい抜けるから。
帰って来たらまたすごいだろうねって。
今のうちにやっちゃおうって。

洗濯物を回して、終わったからまた布団も回して、
終わったら干そうと思った。

8:30頃
最初に回した洗濯物を干し終えた頃、弟に電話があった。

弟が変な顔してこっち見ながら話してるなと思いつつ
通話が終わるのを待っていたら

「心臓が止まったって」

と言われた。

嘘だと思いつつも、急いで支度した。

声を掛けたら動き出すかもしれないし、
急ぎたかった。急いだ。

でもそんなタイミングで甥が排便していて、
急ぎたかったけど、連れて行かない訳にも、
私だけがチビたちと残るのも嫌で、
オムツ変えるよ、と言うと
いつもの通り嫌だ嫌だと泣き出した。

余裕も無くて、無理矢理寝かせて
「泣きたいのはこっちだ」と震え声で言うと
ピタッと嫌がるのをやめた。

弟は急いで車を出して、壁に車を擦った。

色んなところに電話しながら運転して、
通りたいところに車が止まっていて通れなくて、
何度もクラクションを鳴らすから
「落ち着いて」と言った。

落ち着けないのも、わかっていたけど
命があるのは私たちだから
チビたちをまた巻き込むわけにはいかないって
こういう時こそ落ち着かないとって
冷静な自分もいた。

着いたら、病院の前の道路が混んでて
またイラついた。こんな時に。

ようやく車がはけるも、
駐車場のすぐ横に診察待ちの人たちが居て、
弟が気にせず駐車しようとしたもんだから
急いで窓を開けて、
「車ここ停めさせてください」と言った。
変な顔されても気にしてはいられなかった。

まだシャッターが閉まっていて横のインターホンを押した。
裏から看護師さんが出て来て
こちらからどうぞ、と開けてくれた。

弟に先に行かせた。

冷たいライトの診察台の上で、
はじめから最後まで診てくれていた獣医さんに心臓マッサージをされていた。

ここからはつらいから少し省くけれど

心臓マッサージは私の口から止めてもらった。

もう見た瞬間からこれは無理なんだと思ったから。

だって連絡が来てからだいぶ経ってた。

弟は言えないだろうから

獣医さんは止められないだろうから

私が止めた。



ゆっくり院長先生が説明してくれた。

頷きながらも何も頭には入ってこなくて

今朝呼吸が浅いから治療しようとして起こした時に吐血して、それが肺に入ってしまったということはわかった。

なので直接的な原因は、肺炎。らしい。
でもわからない箇所が多すぎるので
また今度詳しく話を聞きに行く。

その場では、わからないこともわからなくて
ただ頷いた。

10時までに綺麗にして
白い箱に入れておきますと言われ、

それまで待つことになってしばらく駐車場に居たけど

私の吐き気がすごいのとチビたち2人も居るので
一度私たちだけ帰宅したいと弟に言った。

でも運転どうかなと思ったら
「もう平気」と言って
泣くのもやめていつも通り運転していた。

帰って、チビたちにおやつをたくさんあげて
干していなかった布団を干して
おもちゃが広がった床を片付けて
がーちゃんが帰って来れるように場所を空けた。

がーちゃんのケージを片付けてしまおうかと思ったけれど
まだそんな気にもなれなくて
とりあえずそのままにした。

がーちゃんが帰ってくるからと思って
掃除していたケージの中もクッションとか元通りにした。

冷静な自分がいるから、
がーちゃんの為に部屋も涼しくしておかなきゃと思ってエアコンも20度にした。

外はかんかん照りで暑いけど、
部屋の中は長袖じゃないと寒くなった。
でもがーちゃんはもっと寒かったよね。
手術室、少し暑かったから。
あたためてくれたんじゃないかと思う。
微かな知識だから本当にそうかはわからないけど。

涼しくなったら散歩たくさん行こうと思ってたのに。
ってまた悲しくなったけど
元気でいつも通りであんまよくわかってないチビたち見てたら
元気ながーちゃんが帰って来るような気がして涙はあまり出なかった。

がーちゃんが帰って来て、
急いで駆けつけた奥さんと奥さんのお母さんが
弟と一緒にがーちゃんを運んできてくれた。
久々の再会がこんな形になるなんて。

お母さんと私で9㎏のドライアイスを買いに行った。
ばあちゃんとかトレーナーさんに電話で泣きながら報告した。
私が泣いてるもんだから一緒になって泣いてくれた。
がーちゃんのお友だちの飼い主さんが
お花と手紙を持って会いに来てくれた。

葬儀の予約を2日後の朝にした。弟が。
私は暑いしがーちゃん見るのがつらいから
翌日でいいんじゃない?と思ったけど
みんなが会える時間が必要だからとそうなった。
しっかりお腹を冷やしていれば4日間くらいは持つと
獣医さんに言われたらしい。

葬儀当日は、奥さん側の家族も、弟側の家族も、
みんな勢揃いすることになった。

今までみんなバラバラだったのに。
がーちゃんが繋げてくれたのかもしれないけれど、こんな形で繋げてくれなくて良かったのに。
ってまた泣けてくる。

頑張りすぎちゃったかな。疲れちゃったかな。
まだ3歳なのに。
いろいろ考えがまとまらなくて、夜も何度も目が覚めた。

夜は弟が羽毛布団を掛けてがーちゃんの側で寝た。


9月8日(日)

朝、ドライアイスがやっぱりもう小さくて
10㎏また買った。
夕方また行かなくちゃいけない。
6000円。高いよね。

しばらくこんなん買わなくて良かったはずなのに。
ってまた泣けてくる。

もっと別のことでお金使わせて欲しかった。
あ、葬儀代おろすの忘れた。
こんなん払うお金も無い奴の家に来ちゃだめだよがーちゃん。







気付けなかった前兆、出来ていなかったこと

前兆なのか、正直なところはわからないけれど
思い出したこととして記録として書いておく。

・排便が無くても最近1日1回しか出ない日が増えていた為、便に異常も無く見過ごしてしまった。
→(9/10追記:今回の誤飲に影響無し。前兆ではない。)

・近頃、気づくと自分のケージに入りマットの上に居ることが増えていた。落ち着いてきたと思っていたがどこかしらの体の不調がこの頃からあったのかもしれない。
→(9/10追記:誤飲をしたのが一週間前と思われるので前兆ではない。)
(9/15追記:だいぶ前に飲み込んでいた可能性はあるが、胃はとても強い為前兆ではない。)

・異物を飲み込んでいる可能性を見落としていた。ほとんど飲み込むことはなく、ただ飲み込むことはある、という点を除いて考えてしまっていた。
→(9/10追記:胃腸炎から誤飲を疑うのが病院としては通常であるため前兆として気にしなくて大丈夫)
(9/15追記:ただ便の匂いの嘔吐物であった時点で腸閉塞となっているため病院にも伝えていたのになぜ胃腸炎からの疑いだったのだろうという気持ちはある)


そして、出来ていなかったこととして

・トレーニングが間に合っていなかった。
子ども用のおもちゃを咥えないようにする躾をしている真っ最中だった。

・大型犬の為の動物病院をピックアップ出来ていなかった。夕方以降の受診のことも念頭に置かれていなかった。移動手段が弟の大きい車しか無かった。
又、3歳というのと姪甥たちもうちに引っ越してきたばかりで家庭内がばたばたしており、健康診断等で通うことも特にしておらず、2ヶ所の病院を1回ずつしか通ったことが無く、その中で近い病院を選ぶ方法を取ってしまった。

・家族内での伝達ミスが多かった。
元々多い家庭ではあることはわかっていたし、したつもりであったけどうまく伝わっていなかった。
個人の裁量もあるし、どう改善すべきかがまだわからない。考えていかなきゃいけない。
→(9/15追記:散々振り返って話す中で、今回に関しては伝達ミスの部分は全く無かったとわかった)

・仕事よりも何よりも命を優先する覚悟が無かった。あったのかもしれないけど、その判断が遅かった。優先順位を立てる癖が無いといざという時に仕事を取ってしまったり、それこそ正常性バイアスに惑わされたりしてしまいがちなのではないかと思う。
→(9/10追記:今回の場合手術まではほぼ最短で行っている。通院しようと決める覚悟を持つ意識は引き続き必要。)





読み返しても読み返しても後悔ばかりで

これから先も後悔しないことなんて絶対無いし

一生抱え続けなければいけないんだろうけれど

きっかけとかおかげでとか、

人間の勉強の為とか教えてくれただとか

そんな都合の良い言葉で片付けたかないけど

そうでも思わないとやってられないし

やるせないし

この死を無駄にしたくないとか

そういうことでもないけど言葉にしたらそうなるし

ずっと気持ちと考えが行き来してぐるぐるしてるけど

それでもやっぱり、

もっと一緒に居たかったよ。

頑張らなくて良かったのに。

頑張りたくなかったのかな。

もういっぱい頑張っちゃったよね。

頑張ったね。

頑張らなくていいからうちにいてほしかった。

生まれてからの3年と10ヶ月

ハロウィンがお誕生日で

もうすぐ4歳

飼われてすぐにチビたちが立て続けに産まれて

我慢我慢の毎日で

本人はそれが当たり前の毎日で

私が連れ出したせいかなとか

私がおもちゃの管理出来てなかったなとか

いやいろいろ思うところはあるんだけどさ

でもやっぱり、だめだめで

いろいろ後悔して

後悔先に立たずって言葉ばっかりぐるぐるして

助けたい一心で預かって

でも結果こんなんで

うちに来てからも小型犬3匹に気遣って

散歩行けるようになったり

いろいろ良い方向に向かってるって

勝手に思ってたのは私だけだったかな

とか

でもいろんな人にたくさん助けてもらえて良かったね

って優しい言葉掛けてもらって

安心したいけど安心しちゃいけないって思うし

たくさん我慢したねって

ずっとずっと我慢してたねって

もう、数え出したらキリがないくらい沢山のこと頑張ってた

疲れちゃったのかな。疲れたよね。

ごめんね頑張らせて

ゆっくり休んでね。

でも、もっと楽しいことたくさん一緒にしたかったよ。

人間って勝手すぎるよね

ごめんね

また会いたいけど

生まれ変わってもっと素敵なお家にもらわれてほしいけど

でもやっぱりうちに来てほしいよ

がーちゃん

名前呼ぶたびに涙が出てくる

ごめんねって謝りたい

謝っても尻尾振って目を細めるだけなんだろうけど

がーちゃん

ちょっぴりやんちゃが過ぎるけど

優しくて我慢強くて

本当に優しい良い子で

うちに来たことが本当に良くなかった

悪かったねって

ただそればっかり

こんなにたくさんの人に愛されてたんだねって

それこそこんなときにしか気付けないなんて

ほんと嫌だよね

そりゃその大きい体も嫌になるよね

って

でも助かったはずなのに助けてあげられなかったから

そんな都合良いように考えるのも嫌で

早すぎるって

がーちゃん

夢でも良いからまた会いたい

弟のとこばっか行ってるから

まだ来てくれない

今度こそ

今度こそと言っては本当に良く無いけれど

目の前の命を取りこぼさないようにしなきゃいけない


ここまで読んでくれた人ありがとうございます。

私は読み返せる時が来るかわからないので

そのぶん誰かの心にもがーちゃんを残してほしい


すべての人と生き物が

美味しいもの食べて

美しい場所に行って

たくさんの楽しいを楽しめますように




9月9日(月)

昨日、たくさんの人が会いに来てくれて
がーちゃんの周りには花でいっぱいになった

がーちゃんは、うちに来たのがまだ去年の10月で

ケージから出て過ごせるようになったのも12月頃

先住犬たちと落ち着いて過ごせるようになったのが2月とかで

私たちの力でもなんとか散歩に行けるようになったのもその頃で

まだ私たちと暮らしてから1年経っていないのに

1、2回会っただけのようなお友だちにも
ずっとずっと気にかけてもらっていて

また会いに来るからね

また遊ぼうね

また遊びに来てね

それがこんな再会になってしまって

でもほんと、こんなに愛されてたんだねって

助けたい一心でうちに連れて来て

でもその場その場でなんとかついてく感じで

何もかもがドタバタで

それでもその毎日が楽しくて

可愛いね、がーちゃん

ってもっと言ってあげたかったな

思い出話をたくさんしながら

いろんな人と話すうちに

冷静に受け止められるようになって
そういう捉え方もあるのかって心が軽くなったり
同じような引っ掛かりと我慢を抱いたりした

がーちゃん連れてきたのって間違いだったかなって

ずっとずっとぐるぐるしてたけど

元気ながーちゃんに会ったことのある人たちがみんな
そんなことない、絶対毎日楽しく過ごしてたはずだよ

って優しい言葉をかけてくれて

そういう風にうつってたのなら良かったなって


なんでこんなことになったかっていうのも
ずーーーーーーーーーーーーーーーっと話してた

あんなに家の片付けもしてたのに
なんで落ちてたんだろう

ゴム製のものって胃の中に数ヶ月あると固くなるんですって

でもふにふになんですよ

長くても数週間だろうって

でも残りの哺乳瓶のパーツを捨てたのって数ヶ月前なんですよ

計算が合わない

でもどこかに落ちてたという事実は間違いなくて

かといってどこにも無かった

母がよくおもちゃを片付けるんですけど
中身全部見てからしまう人なんですよね

洗濯物とかもそう
全部見てから管理する人で

それで私も、がーちゃんのための
滑り止めの床シート貼るのに棚とかぜんぶ移動して
掃除しながら見てたのにそれでも無かった

どこから出てきたのか
何故今このタイミングで出てきたのか

考えたくもないけど、がーちゃんに会いに来た方が

「わんちゃんや猫ちゃんの死って何かしら意味があることだと思うんですよね」

って話してて

いろんなエピソード聞いたり
うちも過去にそう思うようなこともあって

だからやっぱり今なの?

って

思いたくないけど、
うちではもう卒乳してからだから使ってなくて、元々の家族で居たときの物で

それが原因でみんなが集まって

って

そんなことしなくていいのにって思うし

きっと本人がそこまで考えてはないんだろうし

防げた事故だったとはやっぱり思うけど

実際これからのことを考えるきっかけにもなっていて。
嫌な話だけどね。


それから、3日目の面会のこと。

私がずっとずっと気に掛かってた、
がーちゃんに最後、背中を向けさせてしまったこと。

これ、一緒にいた母と弟は

「ケージ越しに撫でてくれってやってるだけっぽかったよね、いつもそうだったじゃん」

って言ってて、ああ確かに!って。

ちょっと心が軽くなった。

それでもちゃんと面会はしたかったけど。


それで、なんでこの日チューブが増えてたかとか、
なんで立ち上がる元気も出てきたのに面会時間を短くされたのか、
それは誰の判断でどういう理由だったのか

吐血もどこからして、
どうして起こったのか

母の知り合いの獣医さんにも経緯を事細かく聞かれて、
その場にいた他の獣医さんも不思議そうにしていたと言っていて

「説明不足な所が多いとは思うから、やっぱりどんな説明だとしても嫌な気持ちにはなると思うけどその覚悟はして、気になることは早めに聞いた方がいい」

と言われた。

手術自体は聞いてる限りは問題無いとは思うけど予想できるのは…とか、
この部分に何か起きたかだよね、とか

自分も忙しいのにいろいろ考えてくれて

なんならまた整理して考えるって最後に言ってくれていた。


説明、パニックになってる時だったので

今日の火葬が終わったら聞きに行けたら行く予定。




9月10日(火)

朝早くからみんなが集まって、
別れを惜しんだり花を並べたりした。

意外と時間が無くて、
最後のブラッシングしたり
花を切ったり片付けたりとドタバタ準備した。

がーちゃん重いから、
病院でいれてもらった段ボールの白い箱の
底が抜けてゴロゴロー!って
がーちゃん落ちちゃいそうだよねーとか言って
箱の下に布団を敷いてそれごと運ぶことにした

ドライアイスを使いすぎたのもあるのか、
カチンコチンに重くなったがーちゃんを
男手3人がかりと他も協力して運んでたら

案の定段ボールの角から裂けてしまった

良かったねがーちゃん転がり落ちなくてー!

とかって笑いあったりした

いつもお出掛けのときに乗っていた後部座席になんとか乗せて
降ろす時にもまた一苦労で

最後までドタバタだねーってまた笑いあって

そうやってようやく降ろしたときに奥さんが

なんか目がすごい開いてる!

と言っていて

外見たかったんじゃない?

ってまた笑いながら覗き込んだら

それまで曇り空だったのに晴れ間がさして
がーちゃんの顔がぱぁーっと明るくなって
本当に瞳もしっかり開いていて、

綺麗な花に囲まれて、すごく綺麗だった

すごいねがーちゃん、晴れ男だね

やっぱりお外見たかったんだね、
そうだよね、見たかったよね

ってまた泣いた

まるで作り話のようだけど
まだ家にいる間に撫で方でまぶたが開いてしまうことがあったから、
車の振動かなとは思うけれど

だとしてもあんなに開くのはびっくりしたし
タイミングが奇跡的だなと思った

その後はまたうっすら曇って暑かった

最後に火葬の邪魔になるものを避けて
ドライアイスももう必要無くなった

また最後の別れを惜しんで
ギリギリの時間に弟が首の下に手を入れて
顔に抱きついたら

また変な顔をしてこちらを見るから何かと思ったら

スッと出した手にまだドライアイスがあった

やばいやばい、まだあんじゃない?!

って探したらやっぱりあった

でもがーちゃんカチンコチンだから
もうこの下はわからん!

ってまたドタバタして、
本当に最後までーってまた笑って
でもやっぱりまた泣いて
さようならをした


火葬が終わるのを待つ間、待合室では姪がうんこしてて、
甥もついでにオムツ変えとこってしてたら

親戚みんないるから嬉しくて、
二人してふざけてギャーギャー騒いでて。
大声できらきら星熱唱したり
漫才みたいなことしたり

騒がしかったけど
今はその騒がしさが良いなと思ったりした



そうしていろいろ終わって、
すごくよく晴れた外に出て

がーちゃん外晴れてるよ、おうち帰ろ

ってみんなでいったん家に寄ってもらった

帰ったら帰ったで、
あんな大きいのが居なくなれば
やっぱり部屋が広く感じて
もう部屋も寒くしなくて良くて、
終わっちゃったねってまた実感した

帰りの車の中で疲れたちびたちが寝てしまって
おろしたら甥が起きてしまって、
奥さんのお母さんが抱っこでゆらゆらしてくれていた

陽がさす中でまったりした時間のときにお母さんが、
がぶの歌があるんです、歌っていいですか
と言って

ひいおじいちゃんは、
やめなさい音痴なんだからって止めたけど
私と母は聞いてみたい、
甥の子守唄だと思って、と言うと
その歌を歌ってくれて

それがほんとに優しくて優しくて

可愛かったなって
そうだよなって思うような歌詞で
私と母はまた泣いた

ひいおじいちゃんは
お前の歌で感動してくれたのなんて初めてじゃないか
ってちょっと嬉しそうだった

それからしばらくお喋りして、ひいおじいちゃんが
いいですいいです、もう帰ります、
っていうのを押し切ってお寿司を頼んで
みんなでわいわい食べて

母が、いただきものの日本酒ありますよ!って
今出さなきゃいつ出すっていう獺祭(美味しいらしい)をお出しして

食事が終わる頃にひいおじいちゃんが
こんなに家庭を囲んで食事をするのは久しぶりだって
しみじみ話していて

正直私たちはわりとそういう機会が多くて
?と思ったけれど、
家でも1人で部屋で食べるから仰っていたのと、
それこそ姪と甥がうちに来ていたもんだから
揃うことなんてなかなか無かったんだろうと思う

早くにご挨拶したかった

今となってはだけど、がーちゃんが生きてるうちに。

わいわい楽しく過ごして、
ついに今回のがーちゃんの担当医の獣医さんから
話を聞きに行く約束の時間になった

火葬の前にその約束を取り付けて、
ずっとずっと吐き気が止まらなかった

聞きたくないけど聞きたいし、
本当に聞きたいことが聞けるか不安だった

でも、その楽しい時間のおかげである意味
時間だ!行くぞ!と余計なこと考えずに聞きに行けた

弟と奥さんは、口を開いたら絶対怒ってしまう
って言っていたので、私と母で話を進めることにした

それで、聞きたいことは聞けたのかといえば
まあ聞けたかな、としか言いようが無かった
実際のところを知れたから、それは本当に良かった

でも…、
って感じ。



死因についての見解


※ここでは、今後これを読んだ人が判断材料として見やすいようにまとめるので、経過や具体的な話は直接お声掛けください。

ここからはちょっと流れに沿っての記録ではなくて読みにくいんですけど、
母の知り合いの獣医さんたちが集まる勉強会で
今回のことを取り上げてくれて、
この日の夜にその数十人いる獣医さんたちの反応も含めてまとめてみると


まず結論からいえば、

・肺炎で死亡したことは事実で、その肺炎は最初の手術時には既に重症だったのではないかと推測される。死亡当日に吐血と説明されていたのも改めて聞き取ると「喀血(肺からの出血)」と説明された。

・その為、他の病院に行っていても、助からない可能性の方が高かった。
何故ならその場にいた誰もがこういう方法なら助けられる、と言えた人が誰もいなかったから。

・手術や治療に関してはしっかりやってくれていたはず。
その理由として、どの病院でも嘔吐下痢から真っ先に胃腸炎を疑うことはごく一般的に通常な対応で、後日体調が悪化するのであれば異物を疑う対応になり、手術となっても異物とわかった当日に行うことは一般的にはとても早い対応だからという見解だった。

・ただ、全体的に検査がされていない点が複数あり、いずれについても推測の域を過ぎず断定は出来ない。

という話に落ち着いた。


このように全体的に「だろう」「〜なはず」「だったのではないか」と、ふわっとした話になってしまったのは何故かと言えば、

肺炎と断定出来るはずのレントゲンを1枚も撮られておらず、又血液検査にも項目が足りていなかった処置後の血液検査がなされていなかったりといった、物的証拠が不足していた為だった。

担当医の獣医さんの話と、
実際の亡くなったときの状態を擦り合わせて遡って考えてみるとそうなるだろう、と予測で話す以外出来なくなってしまっていることで、このような事態になってしまった。

だからといって上記の検査については
結局病院側の裁量に過ぎず、
こうして後から振り返った時に証拠が無いというリスクはありつつも、絶対に検査しなければならないともいえないとのことだった。

しかし事実として、
命の危険があるという説明はこちらになされていなかったことは病院側の落ち度であるはずで、
元気になってきてますよ、元気になりますよ、と
安心させる言葉のみでそう思っていたところで
突然死んでしまったのだから、
こちらとしては「何故?」となるのは普通だろうと思う(そこに謝罪も無かったが)。


なので、

・病院側としては治療はやることはやっていた。
・元々助からない可能性が高かったが、検査もしていなかったことから、この部分を病院側は認識していなかった。
・患者側も命に危険があると知らされていなかった為に不信感を持ってしまった。

といったところだった。


3歳10ヶ月で、若くて体も大きく体力があるから大丈夫だろうと思ってしまった、ということはその担当医の獣医さんも話していた。

実際勉強会にいた他の獣医さんたちも、
知り合いの獣医さんも、
前に一度診てもらった他の獣医さんも、
「まだ3歳…」と同じことを話しており
そういった考え方が一般的なようだった。

ある意味、症例の紹介として
若くても肺炎で死亡するリスクは十分にあることをたくさんの人にそこで知ってもらえたことは
タイミングが良かったのではないかと思う。


担当医の説明中には、
責任問題になるのを避けるためか
謝罪のような言葉は一切無かったこともあり、
今回の件は飼い主側からすれば、
理解はしたが納得していない状態であり、
こちらとしてはもうその病院を利用することも
関わることとしたくないとは思った。

先生たちが可愛がってくれていた姿も、
きっと助けたいという思いは持っていてくれてはいたであろうことも、
優しさも持ち合わせていることは感じているが、

今回のことで
飼い主さんたちに、いざというときの病院選びの為に念頭に置いていただきたいと思ったことを以下に書いた。



病院選びの参考



・何度か通ったことがある病院であれば、明細書に薬の名前が書かれているか確認することや、書かれていないにしてもしっかり説明があるかは確認しておくと良い。

お手頃価格の通院費の病院であれば、その分検査の回数を抑えている可能性があると念頭に入れておくと良い。通院費が高い病院で、何故その検査をしたのか理由を話してくれるところは、先のことを見越して念の為に検査を行ってくれている可能性が高い。

と、上記の2点を特に気をつけると良いと感じた。

優しい先生であったり評判の良い病院だからと言って、病院の方針や考え方といったものは大きく異なることがあり、知識が無い私たちではなかなか突っ込むことができない為、

説明されればそういうものなのか、と飲み込むしかないことが多いので、今回こういった機会で他の専門家の方から助言いただきながらようやく真実にたどり着いたケースは、本当に少ないのではないかと思う。



誤飲について


最後に誤飲についてですが、
やはりそもそも管理がどうという話で後悔してしまうのですが、

犬の誤飲は本能として当たり前のことで
人間と暮らす以上起こり得ることで、
それこそ事故件数でいえば過去に何万件もある話で

四六時中見張っているわけにもいかないし
犬は噛まずに飲み込んでしまう生き物でもあって、
それこそケージの中に入れておくとか
トレーニングでどうにかなる場合もあれば難しい場合ももちろんあるので、

犬の誤飲での事故は早かれ遅かれそうなっていたと思っていいと、
知り合いの獣医さんからはそう言われました。

自分を責める必要は無いと、
そこでようやく少し心が軽くなったので
もし読んでいる方がそのような状況なのであれば
そう考えてみるといいのではないかなと思います。


それから、症状について
胃腸炎でごはんを丸ごと吐くことはありえない
そうなので、
通院時に形状を聞かれたら写真を見せる、もしくは詳細をしっかり伝える
ことをしてください。

あと、誤飲したときの対処法。
(がーちゃんが亡くなった翌日にトイプーが指先程度のフェルトを誤食し知り合いの獣医さんに改めて詳しく聞いた)

まず胃はとても強いけれど腸までいってしまうことが詰まって危険であって、
ゴムやプラスチックはレントゲンにうつらないことが大抵なので確実に飲み込んだのであれば通院すること、

ごくごく小さなもので
今まで便で出ていた等の事情であれば、
犬は吐けるものは吐くはずだけれどそうでない場合、
飲みこんでから1日の間に吐くことをしなければ
既に胃を経過し小腸に異物が移動している為、
(小腸よりも大きい場合は胃に数年胃に留まるケースもある)

・食欲はどうか
・便の形状はどうか(詰まった部分よりも後ろの部分の便は正常に出るので注意)→写真を撮る
・嘔吐を繰り返していないか、嘔吐物の匂いはどうか→写真を撮る
・呼吸は浅いか→動画を撮る
確認してください。

それから今まで便で出ていたとしても
異物が小腸で引っかからず便で出るように
手助けしてあげたほうが良く、
ダイエットフードよりももっと食物繊維が豊富な食べ物(芋とか)を多めにあげて、便の量を増やして小腸を広げてあげる
と引っかからずに出るはず、
とにかく小腸で詰まることが危険とのことでした。

ちなみに…
小腸で詰まることの危険性について、
胃は強いのでどんなに切っても縫い直しても出血することはまず無いそうで、
十二指腸は別の事情で絶対切れないから詰まると困るということと、
その先のもっと細いところの小腸は
悪くなると壊死したりとかいろいろ他の問題が起こりやすいそうです。

うちは今回の通院でその細いところの小腸で詰まって赤黒く悪くなっていたはずなのに、胃まで押し戻しての処置でした。ここもちょっと思うところもありますが、まあ今回の死因と直接的な原因では無さそうなので…という感じ



今回のことは本当にやりきれないし、
悲しいけれど、
もうこんなことを繰り返したくはないので
手の届く範囲だけでもと思い記録しました。

参考になれば幸いです。




9月11日

職場で哺乳瓶を洗っていて、

こんなの飲み込んだんだもんな…
そりゃ詰まるよなぁ…

とメンタルが死にながら眺めていた時に、ふと、


…あれ?


うちにあった哺乳瓶ってピジ○ンだったはずだよな?

あれ???



乳首の形、違くない?

というかそもそも大きさ違くない???


と気付いた。

帰ってからすぐに改めて持ち帰っていた現物を確認したところ、やっぱりどうも違う気がする。

でも、見覚えが無いだけで実は手元にあったのかもしれないだとか、形や大きさは記憶違いかもしれないだとか、色が違うのは胃液のせいかもしれないだとか、固くならなくても縮むことがあるかもしれないだとか、そもそも乳首を落とす人なんている??だとか、でもカラスが漁ってゴミが散らばることはあるよねだとか、

不確定要素が多く、とにかくまずは自宅にあった哺乳瓶の画像を様々探した。

意外と写真は無かったのだけれど、
動画の端に映り込んでいたりしてなんとか哺乳瓶のメーカーはやはりピジ○ンで、乳首は母乳実感のでっぷりした形だった。ちなみに色はもちろん白。

そして、奥さんにも聞いてみたところ
互換性も踏まえピジ○ンで統一していたとのことだった。

じゃあこいつはどこから来たんだという話になる。

知り合いの獣医さんに言われたのは、
数ヶ月単位でゴム製のものが胃にあると固くなる為、最近のもののはず、と言われた。

なので、亡くなる前のしばらくの間は台風で散歩に行けていなかったこともあり、散歩先で飲み込んだとは考えにくかった。

じゃあどこから、とまた考えてみるも
やっぱりうちでは無いはずだけれど、
実は買ったことがあるのかもしれないという可能性が残っていた為、とにかくメーカーを突き止めることにした。

乳首に付いた滑り止めは特徴的な柄だったが、ネットで探してみても何故かなかなかヒットしない。

仕方がないので大変ご迷惑なことを重々承知の上で3大哺乳瓶メーカー、
ピジ○ンさん、リッチ○ルさん、ベ○タさんに
画像付きで問い合わせてみた。

どの企業さんも対応がとても素早く、翌々日にはもう全ての返信が来た。

しかし、いずれも該当する商品は無いとの回答だった。

リッチ○ルさんなんかは過去30年遡って探してくださったらしい。ありがとうございます。でも同じ製品の販売は無いとのことだった。

海外製っぽいかと思い尋ねたベ○タさんも違うとのこと。柄が似たようなのはあったが同一では無かった。

統一していたというピジ○ンさんからの返信が正直一番ドキドキしていたが、通気弁に突起があるものは販売していないとのことだった。

巻き込んで本当にすみません…と思いつつ、
お心遣いのお言葉と素早い回答をいただき
本当にありがとうございました。
心より感謝申し上げます。

返信を待つ間にも、
職場のベテラン保育士さんにも聞いてみるも
その小ささと形は20年くらい前なら主流だったと思う、海外製で持ち運びとかならあるよね、
と言われそちらの路線で調べてみるも私の力ではやっぱり同じものは見つけられず…

もう、こういうときのTwitter(現X)では?と思い、
正直、藁にもすがる思いで画像をのせてフォロワーに聞いた。

たくさんの方にたくさん気にかけていただいて、
そのことが本当に本当に嬉しくて、
人の優しさが染みて涙が出ました。
本当にありがとうございました。

そしてたくさんの方が調べてくださったのですが、
結局どのメーカーかまでははっきり特定は出来ませんでした。

ただ、それが海外製のものではないかということと、こんなにも探して見つからないということは入手しにくいもののはずなので、やはり手元には無かったもので、自宅で起きた事故では無いという結論に至りました。

散歩中だとしても勿論飼い主の責任というのはあるものの、それでもやっぱり家の中で起きたことでは無かったというのは私たち家族にとっては救いになりました。

そして、いろいろ調べるうちに一つ思い出したことがあり、
散歩のトレーニング中に一度だけ、
何かを拾い食いして唸って離さなかったことがあったのを思い出しました。

犬はすぐ飲み込んでしまうので、本当にこの時かはわからないけれど、もしかするとこの時なのではないかと思います。

飲み込んだトレーニングの日にちは
おそらくは2月・3月・5月のいずれかなのですが、
一番最近の5月だとしても4ヶ月程経つため、
その間にゴム製は固くなるのだろうかといろいろ調べてみました。


ゴム製品と胃酸についての関連性

ある論文には、
石油から出来た塩化ビニルというゴム手袋を
胃酸と同じ酸性液に数ヶ月付けても硬化しなかったという文言が書かれていて、

日本のベビーメーカーだと口に触れる部分の素材に塩化ビニルは避けていることがほとんどで、
大体はゴムの木から出来た天然ゴム、
もしくはケイ石を主原料としたシリコーンを用いているようです(ちなみにシリコンは金属に加工したもの)。

なので、やっぱり乳首が海外製で、
塩化ビニルなのであれば固くならないことはあるのかもしれないと思いました。

ただ、天然ゴムとシリコーンの胃酸との関係までは論文とかは出てこなくて調べられませんでした。

なので参考程度にchatGPTに聞いてみましたが、いずれも長期間胃酸に触れることで変化する可能性がある、という程度の返答で、
シリコーンは数ヶ月〜数年で変化する可能性があり、
天然ゴムと塩化ビニルは数週間〜数ヶ月、とは返って来ました。
それでも胃酸の強さや体温などの条件によって異なるという前提も書かれていたのでなんともいえませんでした。

でもまあとにかく、現物を持ち帰っていて本当に良かったです。
そして、私の職場が保育園で良かったと心の底から思いました。
あと知り合いに獣医さんがいて、ちょうど良いタイミングで勉強会があって、そこに話を持っていってくれるなんてなかなかないので、そこの巡り合わせにも感謝しています。

私ごとであるのに、こんな大騒ぎするもんだからたくさんの人が寄り添ってくださいましたこと、本当に、心より感謝申し上げます。



病院に対して思うこと

結局、肺炎で亡くなったことに関しては変わらないんですが、病院に対してうーん、と思う点が多く記録しておこうと思います。

・今回の手術で、レントゲンを撮ってみて胃にあると思い胃を切ったが無かったので、小腸から押し戻して切った胃から出したとの説明有り。
他の獣医さんたちの常識では
「本来はお腹を切ったらまっ先に小腸を見る。なぜなら詰まって問題になりやすいのは小腸だから」「あと普通にお腹切ったなら全体見れるんだから見ればいいだけの話。写真を見ればわかるくらい赤黒いんだから余計に見ればすぐわかったはず」とのこと。まあ、死因自体は肺炎なんで…という感じ。

・十二指腸は絶対に切れないのが常識だが、小腸も十二指腸も切れますよと話していた。

・喀血を吐血と話していた(わかりやすくする為かと思ったがどこからですかと聞かない限り肺からの出血とは言われなかった)

・手術前に肺のレントゲンを撮るのが通常のところを、緊急性が高いから肺炎だろうがなかろうが手術はしなければならなかったからという理由で術前に撮らず、かといって術後に酸素のチューブに暗くなった血液と嘔吐物が付いていて肺炎だとわかったのにそこでも肺のレントゲンを一度も撮っていなかった。そして手術後に経過をみるための血液検査も一度もされていなかった。

・以前がフィラリアの検査をしてもらったときに触診され、「臓器も腫れてないし大丈夫」と言われたことがあり、知り合いの獣医さんからは検査キットが普及した今そんなことをする必要は無いが昔はそれが無かったためそれが一般的だったので考え方が古いところがあるのと、今思えばこの時電話で結果を聞いたのみで紙ではもらっていなかった。

・明細書に詳しく薬の名前が書かれていなかった。

・長くやっている病院のはずなのに、病院への低評価のレビューが消され高評価のものしか残されていない可能性が高い。

…といったところです。


それでも、きっとこちらで助かった命もたくさんあるはずなので、今回うちがたまたまこういった風になってしまった…と…思いたい…。

これ以降、報告の記述が増えませんように…。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?