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日本人と卵 ~日本の卵を取り巻く現状~


皆さんは、日本人が世界で2番目卵を食べる民族であることを知っていましたか?実はそれが、鶏たちを虐待している原因の一つになっているかもしれません。


日本人の卵の消費量は、世界第2位


日本卵業協会によると、平成30年度において、日本人一人当たりの年間卵消費量は、約337個とメキシコに次いで2番目に多い数値でした。


これは、日本全体だと約273万7,000トン。1頭約6,000kgのアフリカ象、45万6,167匹と同じ重さです。


もはや数字が大きすぎて実感が湧きません。それほど、日本人は多くの卵を食べているのです。


なぜ日本人は、こんなにも卵を食べるのでしょうか?

理由はいくつか考えられますが、


・栄養満点というイメージ

・リーズナブルな価格

・料理のレパートリーの広さ


などが大きな理由であると考えられます。


また、卵かけご飯など、生卵を食べる習慣があることも理由の一つです。


この需要の高さも、卵の価格が安い理由の一つと言えます。



卵の安さの理由の一つに、「国の政策」がある


美味しくて栄養満点の卵。さらに手に入れやすい価格で、毎日の食卓で大活躍してくれています。


しかし、その卵が安い理由は、本当に需要の高さだけなのでしょうか?


卵は実は「物価の優等生」と言われています。価格が安く、安定しているからです。卵の価格は、ここ20年以上ほとんど変わっていません。


なぜ、これほど価格が安定しているのでしょうか?


その理由の一つに、国が手を加えているからということがあります。


農林水産省には、「成鶏更新・空舎延長事業」というものが存在します。

概要を分かりやすく説明します。


卵の生産のし過ぎで価格が下落した時、まず緊急措置として、生産を減らすために採卵鶏を殺処分します。

その後60日以上鶏舎を空にすれば生産者に奨励金を交付する、というものです。


一羽当たり最高で270円が養鶏業者に交付されるだけでなく、出荷された成鶏の処理を行った食鳥処理場にも1羽23円以内の奨励金が交付されます。


この事業は2010年に始まり、2012年、2013年にも実施され、卵の供給過多となった2018年度には2度実施されました。


この事業には多額の予算があてられています。



おわりに


この記事では、卵の安さの裏には、日本の卵の需要の高さが隠されているということをお伝えしました。


また、価格の安定のために税金が投入され、鶏が大量に殺されているという事実もあります。


しかし、一概に国や生産者が悪いという決めつけはできません。

スーパーでの特売や価格競争などから、やむをえずこういった措置に踏みきらざるをえない養鶏場もあるでしょう。

この問題は、いくつもの事象が複雑に絡み合って起きているのです。



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私たちが制作した、卵についてのドキュメンタリー番組が、YouTubeにて公開されています!ぜひご覧下さい!



3月28日の正午まで、デザインスクール内で広報審査があります。

是非、最後までご視聴&いいねボタンをお願いします👍


参考


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