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スラムダンクから学んだ、人生を逆転する「リバウンド理論」

名作『スラムダンク』から人生で大切なことを学んだ方は多いのではないでしょうか。

私もその一人なのですが、個人的にいまでもフルで活用しまくっている「リバウンド理論」について今日は紹介します。

この理論の先には個人の幸福だけでなく、社会の幸福度総量も増えると僕は信じています。

★★★

さて、ではまず、「そもそもリバウンド理論ってなに?」という話からしていきます。

スラムダンクのストーリーは一旦横に置いておいて(激熱なのでぜひ原作もも)、めちゃくちゃざっくりいえば…

「敵がシュートを外す→そのボールを敵陣が取る→敵がまたシュートして決める(-2点)」の流れを、

「敵がシュートを外す→そのボールを自陣が取る(これがリバウンド)→自陣がシュートを決める(+2点)に変えること。

つまり、敵陣ボールのリバウンドさえ取れれば、「元々はマイナスだったものがむしろプラスになる(4点分の価値)」ということ。

スポーツのひとつの戦略の話が、実は人生においても非常に重要な示唆を含んでいます。

つまりどういうことか。

★★★

そもそも僕たちの生きる世界にとって、「マイナスとは何か?」という話になります。

僕は、「不快な出来事」だと思っています。

不快な出来事によって苛立ちが生まれ、不快な出来事によって嫉妬が生まれ、不快な出来事によって疲れが生まれる。

この状態がイメージでいえば、「-1点」です。

仕事の人間関係で苛立ちを感じたり、SNSを見てお金持ちやおしゃれな人に嫉妬したり、毎日の家事に疲れちゃったりなど。

僕たちの暮らしは不快な出来事で溢れています。

ですが、それだけならまだいいです。


問題はここからで、不快な出来事によって生まれた怒りや不安、嫉妬といった感情に振り回され、自滅してしまっていること。

たとえば、ふとした瞬間に苛立ちを感じることがあっても、「まあいっか」と気分をすぐに立て直すことができれば大したことはありません。

ですが、現実的にはなかなか難しいです。

「あーーーー、イライラするなあーーー!」と感情を抑えられなくなったり、不安を感じることがあったら同じことを頭の中で何度も反芻してしまったりする。

結果的に、最初はちょっとした不快な出来事だったのに、それに振り回されて自滅してしまう。

この状態が、「さらに-1点」の状態というわけです。

普段生きているとこんなことがよく起きています。

もしかしたら、自分では自覚すらしていないかもしれません。

なんとなく見ていたテレビで不快なニュースが流れてきて、その出来事にまず感情が動かされ(-1点)、世の中の不満や理解できないことに感情が振り回される(さらに-1点)。

そんな小さな「-2点」が暮らしの中に溢れていることで、僕たちの暮らしは豊かさから遠ざかっているような気がします。


そこで出てくるのが、「リバウンド理論」になります。

まずは最初の失点につながっている不快な出来事から、そもそも離れてしまえばいいわけです。

「怒り」「不安」「恐怖」「嫉妬」「疲れ」「ストレス」

こういったものが不快な出来事から生まれているのであれば、それを断ち切るだけで人生の主導権を自分に取り戻すことができます。

バスケットボール的にいえば、「マイボール」です。

そして、取り戻した人生の主導権によって自分の機嫌をよくすることに時間を使う。

たとえば、テレビが苛立ちや疲れを生んでいるのなら、テレビを手放してしまって、それで生まれた余裕と時間を楽しい小説を読むことに使う。

すると、「+1点」です。

たったこれだけのことで、不快な出来事によって生まれていた「マイナス」が「プラス」に転じるようになります。

これは非常に大きな差といえます。

「よし、毎日を愉快に過ごすぞ!」

そう思って楽しい小説を読み始めたとしても、それと同時並行で不快な出来事を受け取っていたら±0になります。

要するに、人生は(暮らしは)豊かになっていません。

もう少し言い方を変えると、不快な出来事を取り除かなければ、マイナスなことを誤魔化すためにプラスなことで埋めているだけです。

そこには進歩も、発展もありません。

ただただ不毛な穴埋め作業になってしまうわけです。

★★★

まだまだ話は続きます。

不快な出来事から離れ、自分の機嫌を自分で取れるようになることで、次第に自分の中でさらなる余裕が生まれるようになります。

当然の話です。

なぜなら、プラスを積み重ねる生活になっていくからです。

その延長線上にはもっと素晴らしいことが待っています。

自分の中で余裕が生まれるようになってくると、今度はその余った余力を他人のために使えるようになっていくのです。

つまり、「さらなる+1点」が生まれます。

これがリバウンド理論の真骨頂になります。

現実問題として、自分が苛立ちや不安を感じている状態では、他人に優しくすることはできません。

無理に他者貢献しようとすると自己犠牲的な発想になり、結局は不快な出来事になってしまいます。

それでは意味がありません。

まずは自分自身をきちんと満たすからこそ、自分というコップから溢れた幸せを他人に渡せるようになります。

不快な出来事から離れてマイナスが生まれるきっかけをなくすこと(敵陣ボールのリバウンドを取ること)は、自分だけでなく、自分の身近な社会(家族や友人関係など)を豊かにするわけです。

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ではここからは、具体的なアクションの話になります。

といっても、やるべきことは極めてシンプルです。

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